エヴァンゲリオンを見たので感想を書いてみる | 波動砲口形状研究

エヴァンゲリオンを見たので感想を書いてみる

*シン・エヴァンゲリオン劇場版:||のネタバレを含みます。

 

帰りの車内。私、嫁、子供1(一緒に見た)、子供2(興味ないからと母親と買い物)
 

私「感想はブログにでも書くかあ」


嫁「あ、そうなの。ここでは話さないの」
 

私「だって話しても誰も聞いてくれないだろ」
 

子供1「聞き流すよ」
 

子供2「うん」
 

私「じゃあ、聞き流して。1ちゃん、終わり際のシンジが海辺にいるシーンで、突然セルでなくなって、紙に鉛筆で書いた絵がそのままになってたところあったろ。あれはテレビ版の最終回、スケジュールが間に合わなくて線画で済ませたことのセルフパロディなのよ」
 

子供1「へえ」
 

私「テレビ版の終わりってグダグダで、敵である使徒との戦いはなんだけよく分からない状態のまま、急にシンジがみんなに囲まれておめでとうって言ってもらって、にっこりして終わる。」
 

子供2「なにそれ、意味不明」

子供1「おめでとう、ありがとう、だね」

 

私「それは知ってるんだw。そういう、まあすっきりしない終わり方なもんだったから、映画版で真のラストをやるよ、ということになってみんな期待したわけ。公開が延び延びになったり、色々あったわけけど、まあとうとう真のラストってところで、人類補完計画とかいうのが起きて、人間はみんな溶けて赤い海になっちゃう。シンジはそこで皆と一緒になって溶けるのを拒否して、一人赤い海の波打ち際に残される。もうひとりパイロットでアスカって子がいて」
 

子供2「知っているよ」
 

私「OK。んで、その子も人として残るんだけど、シンジに対して『気持ち悪い』って言って、それで映画版は終わり」
 

子供2「なにそれ!意味わからん」
 

私「で、その補完計画で世界が大変な時にシンジ君は何もしないわけ。みんなが大変な時に『僕が戦います』って言って飛び出して、敵の心臓部を一突き、空は晴れ渡り、みんなハッピー、みたいなことを期待しているのに、全然そうならない。

 

少年が主人公の物語なんだから、成長をして欲しいわけよ、お父さんとしては。それなのに、いつまでも受け身で、成長しない。というか、させてもらえなかったんだよねシンジ君は。

 

テレビ版でもみんなにおめでとうと言ってもらってにっこり、だからね。

 

だもんでお父さんは、庵野という人はハッピーエンド作りたくないんじゃないか、今回のもそうなっちゃうんじゃないかと思ってたわけ」
 

子供2「で、どうだったの」
 

私「シンジ君無茶苦茶成長しました。お話はハッピーエンド」
 

子供2「よかったじゃん」
 

私「それが成長しすぎなのよ。映画の始まりの時点では自分は何やってもダメだ、報われない、イジイジ、なのに最後に急に成長して、しすぎて神様みたいになっちゃう。

 

そんで父親に自分の人生を総括させて、傷ついた仲間たちの心をいやしてあげて、しまいには滅んだ世界をきれいに修復しちゃうわけ。

 

いやそこまで成長しなくていいから!せいぜい自分を足蹴にしてきた父親を一発ぶんなぐって、もうおまえになんか依存しないと言ってやるくらいでいいのよ、たかだか中学生なんだから。神様にまでならなくていいのよ!」
 

子供2「げらげら」