ひおあきらの宇宙戦艦ヤマトを再読する その3 | 波動砲口形状研究

ひおあきらの宇宙戦艦ヤマトを再読する その3

天才肌のロメルは、それゆえのムラッ気があって扱いにくい。
デスラーはもう一人の将軍をヤマトに差し向けることに。

 

ということでいよいよ登場ゲール!

 




…じゃなくてゲル、なのね。

ゲルはロメルにライバル心をたぎらせるものの、攻撃方法は芸のない力押しなので、毎度ヤマトにしてやられる羽目に。

 

バラン星でもロメルに先んじてヤマトに当たるものの、やっぱり突破されてしまう。

だがそこにロメル艦隊が立ちはだかる。

 

どうせヤマトはゲル艦隊を突破してくると読んだロメルはわざと遅れて発進していたのだ。ヤマト大ピンチ。

 

しかしそこにまたもやキャプテンハーロックが。


それにしてもこの敵艦の群れのただなかに果敢に飛び込む戦い方、冥王星海戦から変わらぬ、お兄ちゃん戦法だなあ。

 

しかしフォーメーションとチームワークが命のロメル艦隊にとっては、足で攪乱してくるハーロックは天敵ともいえる相手なのだ。

ロメル艦隊をすり抜けバラン星に突入したヤマトは海に潜水して敵からの攻撃をかわしつつ、

 

艦隊がお留守になった地上基地を上陸部隊が制圧するという形で、アニメ版の冥王星基地戦のモチーフをここで一部回収。


ロメルはヤマトを追撃しようとするが、ゲルとなあなあの仲のヒスに邪魔されると、ばかばかしいとばかりに艦隊を引いてしまう。

ゲルは手柄ごっつあんでーすとヤマトに襲い掛かるが、反撃に転じたヤマトに波動砲で艦隊の大半を吹き飛ばされて大慌てで退却。

こうしてバラン星攻略戦はめでたく完了。

バラン星から雄々しく飛び立つヤマト。

 

しかしその腹回りはメタボ化が極まりきった膨らみようだし、波動砲まわりなどもはや初登場時の面影もない。

 

「クセが、クセがつよいんじゃあ~!!」

と千鳥ノブの声が頭の中に響き渡る中、2巻は終了。