野村トーイ 1/1200 宇宙戦艦ヤマト その2 | 波動砲口形状研究

野村トーイ 1/1200 宇宙戦艦ヤマト その2

野村トーイのヤマトと言えばダイキャストの方がおなじみで、プラモデルの方は私も数年前にようやく存在を知ったくらいだ。

 

希少さ加減でいえば、ゼンマイヤマトとあまり変わらないかもしれない。ヤフオクで未組み立てを入手しようとすると万札が何枚も飛んで行く。

 

私が入手したのは組立済みで、部品の欠損もあるという状態だったので、さすがにそこまではいかないが、それでもまあまあいいお値段だった。

 

造形を確認するだけならば、入手状態のままでもいいと言えばいいのだが、せっかくなのでなるべく原形を取り戻すことを目的に手を入れることにした。

 

艦長室の羽根が一つなくなっているので、残ったほうの羽根で型を作って、エポパテを詰め込んでコピー。

 

この時、メス型の方はおゆまるを押し付けて作り、オス型の方はセリアで買った粘土状のシリコンゴムを使った。セリアのシリコンは白と黄色の粘土状のゴムを混ぜると数時間で固まる。量も少なくて持て余さないで済む。

両方をシリコンでやってもいいのだがくっつかないように剥離剤が必要になる。おゆまるとシリコンの組み合わせのほうが楽だと思う。

 

ノズルの羽根の後ろが一部欠損しているのも、同じ方法で補修した。

 

唯一完全に失われているのが第三艦橋後ろの羽根で、これはどうしようもないので組立説明書のパーツリストを原寸になるように拡大コピーして、それを参考にプラバンで工作した。

 

悩ましいのが波動砲だった。このキットの波動砲は、砲口からけっこう奥まったところにライフリングの入ったカップを接着する方式になっている。

 

奥まったところにくっつけるおかげで、バンダイの同時期のキットと比べても砲口周りはシャープになるのだが、ライフリングがけっこう奥まったところから始まる形になる。

 

このキットの前の持ち主はそれが気に入らなかったようで、カップを前から嵌める形で接着していた。

 

カップはかなりしっかり接着されていて外れそうにない。放置するかどうするか迷ったが、結局カップの内側だけシリコンで型を取って、それにかぶせる様にプラリペアを盛ってカップのコピーをつくり、オリジナルのカップは内側から削り取ってしまった。

 

できるだけメーカーの当初の設計通りの出来上がりにしたいと思っているので、生き残っているパーツを潰してしまうのは勇気がいる。気を付けないとあの残念な修復画になりかねない。