クールピクスのクルクル病は接点復活剤で直るのか | 波動砲口形状研究

クールピクスのクルクル病は接点復活剤で直るのか

今日の話はいわゆる

 

「個人の感想です」

「効果は人によって異なります」

「自己責任でお試しください」

 

というやつだ。

 

愛用してきたニコンのCooloPixP310にでてきた不調というのが、ロータリーマルチセレクターの感度が鈍ってしまったというものだった。

 

ロータリーマルチセレクターというのはカメラ背面についている丸いスイッチで、P310ではこれをくるくる回したり押したりして、F値を変えたりマニュアルフォーカスを動かしたりする。

 

 

ところが数年前から徐々にこのセレクターの反応が鈍ってきて、回しても空回り、押しても反応しない、ということがよく起きるようになってきた。

 

調べてみると、ニコンのデジカメではよく起きる症状のようだ。クルクル回すところの不調からクルクル病などというあだ名があったりするらしい。

 

セレクターにはあっと息を吹きかけると直るというようなことが書いてあって、そんな馬鹿なと半分笑いながら自分のカメラに息をはあっと吹きかけると、なんと冗談みたいにすぐに空回りが直った。

 

ファミコンカセットかよ!

 

まあしかし、問題は非常に浅いところにあるということがこれでわかる。ロータリースイッチ内の接触不良で、それを息の水分が補っているのだ。

 

当然、息を吹きかけた効果はすぐ消えてしまって、また動作不良状態に戻る。

 

ただ、息のわずかな水分で何とかなるのだから、揮発しにくい成分で、接触不良を補う何かがあればなんとかなるのではないのか。

 

というわけでネットを調べると接点復活剤に行き当り、ちょうど我が家の電気ケトルが不調だったこともあって、一つ買ってみた。

 

 

電気ケトルはスイッチが入らなかったり、沸騰しないうちにスイッチが戻ってしまったりしていたのだが、接点のところに吹きかけるとすぐ復調した。

 

次はいよいよカメラだ。

 

ノズルをロータリースイッチの隙間に押し当てて恐る恐るシュッとやる。隙間に入らない分は拭き取って、復活剤が中で行き渡るようにしばらくスイッチをクルクル、ポチポチする。

 

接点復活剤が基盤の回路まで行ってそこでブリッジしてしまったら、カメラは無事死亡だ。だめならあきらめよう、という覚悟がないとできない。

 

揮発成分が飛ぶのを待ったほうがいいだろうということで、半日放置してから電源を入れてみると…

 

おお、かなり改善している?空回りは明らかに減ったし、ボタンとしても反応する。ただ、揮発成分がまだ飛びきっていないだろうし、それが接触を助けているだけかもしれない。

 

そう思ってしばらく放置することにし、1週間ほどしてからもう一度試すと、かなり改善、からちょっとまし、程度に後退していた。空回りはやっぱりするし、押してもすぐに反応しない。

 

しかし少なくともカメラが即死とはならなかったし、ちょっとはましになった。そこで大胆になって、さらにシューっとスイッチの隙間に吹き込み、グルグル、ポチポチした後で再び放置してみた。

 

結果、復調した。

 

数週間たった今でもまだ大丈夫だ。

カメラは実質2台体制になったわけだが、それはそれでありだ。

 

というわけで、クールピクスのクルクル病は接点復活剤で直った。

 

繰り返しになるが、これを読んで試してみようと思った方は、接点復活剤のせいで余計に壊れるとか、下手すればショートして発火という可能性だってあるわけで、そのあたりのリスクを承知の上で自己責任で試してください。