PICで電飾 音声回路製作 その4 トランジスタスイッチング | 波動砲口形状研究

PICで電飾 音声回路製作 その4 トランジスタスイッチング

今の問題は

 

「外部機器の電源やボタンをどうやってPICから操作すればいいか」

 

です。

 

その話に行く前に、ちょっとブレッドボードが手狭になってきたので、拡張することにします。

 

同じサイズのブレッドボードを用意し、上下のプラス線、マイナス線同士を繋いでおきます。

 

 

このブレッドボードは枠のところに出っ張りかミゾがあって、それらを噛みあわせてつなげることが出来ます。

 

 

繋いだ後、2枚のブレッドボードのプラス同士、マイナス同士を接続しておきます。

 

 

MP3プレーヤーの基盤は上のブレッドボードの左手に、コの字型にした電線で仮止めしておくことにします。

 

 

また、音のモニター用に100均で売っている小型のスピーカーをつけています。

 

 

 

さて、MP3プレーヤーのマイナス(黒の線)はそのままブレッドボードのマイナスに接続し、プラスの線(黄色の線)は、PICのRA3の線から伸びる青の線と繋いでみます。

 

 

 

LEDでしたら例えばRA1に繋いだLEDは、プログラムで

 

RA1=1;

 

と書くと、その足に電気が流れて点灯しました。

 

 

ところが同じようにこの接続で

 

RA3=1;

 

と書いて、RA3に電気を流しても、プレーヤーの電源ランプは一応つくのですが、音が鳴りませんでした。
 

 

PICがプレーヤーを駆動するのに十分な電流を出してくれないようなのです。

 

このブレッドボードにはエネループ4本が入っている電池ボックスを電源として使っています。この電源にプレーヤーを直接繋ぐとちゃんと動くので、電源の電力は問題ありません。

 

そこでMP3プレーヤーは電池ボックスから直接電力を貰うことにし、そのON・OFFのスイッチにPICからの信号を使うことにします。

 

そのためにトランジスタを使います。トランジスタの3本の足はエミッタ、コレクタ、ベースと呼ばれます。

 

 

水道管に例えるとベースはバルブ、コレクタが水源、エミッタが蛇口です。ベースに電流を流すと(バルブをひねると)コレクタから入った電流(水源の水)がエミッタ(蛇口)から出ていきます。

 

このバルブをひねる役をPICにやらせるわけです。PICから出てくる電流は、MP3プレーヤーを駆動するには足りなくても、バルブをひねるくらいなら出来るはずです。

 

配線は次のようになります。

 

 

これで、PICからMP3プレーヤーの操作が出来るようになりました。

 

1)ボタン操作を受け付ける(RB3==1かどうかを確認する)

2)押されていたら、RA3=1;を実行する

 

というプログラムを書くことで、①RB3につけたGボタンを押すと(緑実線)、②RA3から電流が流れ(赤点線)、③トランジスタを通して電池から電力が供給されて(赤実線)プレーヤーが動き出します。

 

 

音を鳴らしている間にLEDの点滅などの作業をこなし、プレーヤーを止める時間になったら

 

RA3=0;

 

を実行するようにブログラムを書くことで、ボタンを押すと音を鳴らしならLEDが点滅し、一定時間たつと止まる回路になります。


出す音の種類が一つだけならこれで回路は完成です。

 

しかし複数出したい場合は、プレーヤーの曲送りのボタンをPICに押させる必要があります。それをどうするかが次回です。