PICで電飾 音声回路製作 その3 MP3プレーヤーの準備
手頃なMP3プレーヤーを探そう
音を出すMP3プレーヤーとして使ったのがMA-8564というものです。
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amazonのレビューはわりと散々ですが、とにかく安い。
模型に組み込んで惜しくない割りきりで使えるという点ではこれ以上ない代物です。
メモリとしてマイクロSDカードが必要です。
音声データの容量なんて高が知れているので、使わなくなったガラケーにでも刺さっていないか探して使うのがいいと思います。
(私は探したのですが見つからず、やむなくSDカードも買う羽目になったのですが、プレヤーよりそっちの方が高くつきました・・・)
このMP3プレーヤーは側面に見えているネジ二本を外すと簡単にバラせます。
中は基盤とシート状の電池です。電池は電圧は4ボルトのようですが、容量や電流などその他の情報は分かりません。
レビューの悪評(すぐ動かなくなったなど)の結構な割合がこの電池のせいじゃないかと思うのですが、これは使わないので切り取ってしまいます。
そして電源をとる線を改めてハンダ付けします。ここではプラスに黄色の線、マイナスに黒の線を使っています。
プレーヤーの動作仕様を確認する
プレーヤーによって仕様は違いますから、PICからプレーヤーを操作しようとするならば、求める動作を実現するのにどんな操作が必要になるかよく確認しておく必要があります。
ここでの説明はあくまでこのMP3プレーヤーを使う場合のものですので、読みながら適宜自分が使う機材に合わせて回路やプログラムを作り替えてください。
このプレーヤーは、電源を入れると再生ボタンを押さなくても再生を始めます。
電源を切ると、その時再生していた音声ファイルを記憶しますが、そのファイルのどこまで再生したかまでは記憶しません。次に電源が入ったときにはその音声ファイルの先頭に戻って再生します。
ですから、もし再生したい音声が一種類だけなら、電源のON・OFFだけ管理すればよく、ボタン操作は不要です。
電源ONになればSDメモリの音声を勝手に再生し、OFFになれば止まって、次にONになればまた音声のはじめに勝手に戻って再生してくれるのです。
しかし今回は波動砲とエンジン、2種類ありますので、ファイル選択の操作ができるようにしなくてはいけません。
曲送り(▶▶)のボタンにもそのための緑の線をハンダ付けしておきます。
(写真では再生・停止ボタンのところにも青の線がついていますが、電源入れるだけで再生する仕様なのでけっきょく不要でした)
さてこれをどうPICからコントロールするかです。
まず電源のON・OFFですが、これまでLEDのON・OFFはPICからの出力で操作してきました。
例えばPICのRA1という足に繋いだLEDに電気を流したければ、プログラムに
RA1=1;
と書けばRA1から電気が流れてLEDは点灯したわけです。
同じようにこのプレーヤーの黄色い線をPICに繋いで電気を流せばいいのではないか、と考えるわけですが、それでは動いてくれません。
なぜなのか、どう解決するか、というところで次の回です。