波動砲口形状研究 2. 波動砲の歯はどこにあるか
前回
の悩みは解決していないのだが、便宜的にここでは波動砲の内側についている細長い板状の構造物の前端を歯と呼ぶことにする。
画像で白く塗った部分だ。今回はこの歯がどこについているべきなのかという話。
劇中やイラストのヤマトでは歯の位置と形にいくつかのパターンが見られる。
1) 砲口のフチに歯が見えていて、歯が内側に折れている。
2) 歯が砲口のフチにあるが、内側に折れていない
a. 艦首に波動砲の砲身の先が飛び出している
b. 艦首と砲身の境目がなく、歯が外装と完全にツライチになっている
3) 砲口から外部装甲の厚みの分だけ下がったところに歯が見えている
1)の砲口のフチに歯が見えていて、歯が内側に折れている形は劇中で一番良く見られるものだ。上掲の歯を白く塗った絵もそれにあたる。立体物ではDVDヤマトがこの形状になっている。
2)-aの 艦首に波動砲の砲身の先が飛び出している形状は松本コミックではしばしば出てくるが、アニメの劇中では殆ど見られない。唯一それらしいのは2話で沖田が古代、島に波動砲を見せるシーンのヤマトだ。立体物では1/350がこの処理だが、これはそのように形状を解釈した結果なのか、波動砲発光ギミックを活かそうとしてのアレンジなのか判断がつかない。
しかし立体物で歯が砲口のフチにあるのは少数派だ。DVD特典と1/350くらいではないだろうか。無論プラモデルやトイという商品としての性質上設定を忠実になぞれない、なぞる必要がないものもあるので、この点はあまり追求してもしょうがない部分がある。立体物については後日項を改めて考えてみたい 。
ここでの考察は誰にとっても正解となる形状を追求しようとするものではなく、俺ヤマトを再現してくれる立体物を追い求めるときどのようなイメージに基づいているのが理想的なのかという個人的な考察だ。
個人的な考察であることは常々自分にそう言い聞かせないと、ついつい客観的な正解もこれではないかと考えてしまう。そしてそれをあざ笑うような資料に出くわして面食らう。
この松本コミックの見開きには3回ヤマトがでてくるが、3回とも波動砲の形が違う。アニメならシーンごとに描き手が違って形状がブレるのもわかる。しかしヤマトのデザインをした筈の人が、読者が見比べられるページ割りなのを分かっていながらなお、3回ヤマトを描いて全部違う形にしてしまうのだ。
当時の作画の感覚としてそもそも細部の形状のブレなど大した問題ではなかったのかもしれない。
斜め前方からのアングルで波動砲が適当に描かれてしまっているというのは納得行かないのだが…!
画像で白く塗った部分だ。今回はこの歯がどこについているべきなのかという話。
劇中やイラストのヤマトでは歯の位置と形にいくつかのパターンが見られる。
1) 砲口のフチに歯が見えていて、歯が内側に折れている。
2) 歯が砲口のフチにあるが、内側に折れていない
a. 艦首に波動砲の砲身の先が飛び出している
b. 艦首と砲身の境目がなく、歯が外装と完全にツライチになっている
3) 砲口から外部装甲の厚みの分だけ下がったところに歯が見えている
1)の砲口のフチに歯が見えていて、歯が内側に折れている形は劇中で一番良く見られるものだ。上掲の歯を白く塗った絵もそれにあたる。立体物ではDVDヤマトがこの形状になっている。
2)-aの 艦首に波動砲の砲身の先が飛び出している形状は松本コミックではしばしば出てくるが、アニメの劇中では殆ど見られない。唯一それらしいのは2話で沖田が古代、島に波動砲を見せるシーンのヤマトだ。立体物では1/350がこの処理だが、これはそのように形状を解釈した結果なのか、波動砲発光ギミックを活かそうとしてのアレンジなのか判断がつかない。
2)-bの外装と完全にツライチになっている形は公式のヤマトとしては松本漫画以外はほとんど見られない。劇中では皆無ではないだろうか。
3)の砲口から外部装甲の厚みの分だけ下がったところに歯が見えている形も初代の劇中やポスター、設定画では見当たらない。ただ、さらばではそのような表現になっているヤマトが登場する。さらば以降にはありになった表現かもしれない。
しかし立体物で歯が砲口のフチにあるのは少数派だ。DVD特典と1/350くらいではないだろうか。無論プラモデルやトイという商品としての性質上設定を忠実になぞれない、なぞる必要がないものもあるので、この点はあまり追求してもしょうがない部分がある。立体物については後日項を改めて考えてみたい 。
ここでの考察は誰にとっても正解となる形状を追求しようとするものではなく、俺ヤマトを再現してくれる立体物を追い求めるときどのようなイメージに基づいているのが理想的なのかという個人的な考察だ。
個人的な考察であることは常々自分にそう言い聞かせないと、ついつい客観的な正解もこれではないかと考えてしまう。そしてそれをあざ笑うような資料に出くわして面食らう。
この松本コミックの見開きには3回ヤマトがでてくるが、3回とも波動砲の形が違う。アニメならシーンごとに描き手が違って形状がブレるのもわかる。しかしヤマトのデザインをした筈の人が、読者が見比べられるページ割りなのを分かっていながらなお、3回ヤマトを描いて全部違う形にしてしまうのだ。
当時の作画の感覚としてそもそも細部の形状のブレなど大した問題ではなかったのかもしれない。
斜め前方からのアングルで波動砲が適当に描かれてしまっているというのは納得行かないのだが…!