かえるちゃんはムシバの治療に通っている。


かえるちゃんは、かえる属にしては

口が小さいほうなんだそうだ。


口の中のレントゲンを撮影するとき、

ナースのOさんがそうおっしゃっていた。


カッパリ大きく開きそうなものであるが。


で、かえるちゃんは治療の時、

なるべくおくちを思いっっっっきり、

大きく開けることにしている。


先生が治療しやすくするためである。


しかし先生は、


そんなに開けなくても大丈夫だょ、

足りないときは『開けて♪』って言うからネ。


とおっしゃるのであった。


そんなこんなで、

かえるちゃんはいろいろと心配があった。


治療中にずーーっと、口を開けていると、


だんだん感覚が麻痺してきて、わけがわからなくなるときがある。


いったい自分はいま、

口をあけているんだか、

開いているんだか、

閉じているんだか半開きなんだか、

さっぱりわからなくなったりすることがある。



そしてこのたび、わけがわからなくなった。

しかも麻酔が効いているのでくちもとが不自由であった。


先生の

『はい、いいですよ♪』


の声に、おくちを閉じるのであるが、

『はい、い…』のあたりで不自由きわまりないおくちが勝手に閉じてしもうた。


麻酔でよくわかんないけども前歯に柔らかいショック…


つまり先生の指を噛んじゃったのであった。

うをおおおおショック!あせる




もーだめ。

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相当ショックらしい。