蛙妖怪壱蛙 -7ページ目
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どの好き?

「スキだよ」

「何が?」

「お前が」

「どこが?」

「何がとか、どこがじゃなくて、好き!と思ったから好き!」

「あんたがアタシに言う好きって、毎日酒がうまいってのと、同じ?」

「んー・・・違うような気がするけど・・・」

「けど?」

「う゛・・・・好きと思ったから好きと言って悪いのか?」

「別に?」

「んじゃ、なんで怒ってるんだよ?!」

「別に怒ってないよ? 好きって言ってくれてありがとね 幸せだわ」

「それ・・・棒読みじゃね?」

「ありがとね 幸せだわ、と思ったからそのまま言っただけ、悪い?」

「だーかーらー! なんで怒ってるわけ?!」

「あんたの言う好きが、アタシの言って欲しい好きじゃないからかな?」

「よくわかんねーけど、好きだ!それ以上もそれ以下もそれ以外もない!」

「あっそぉ・・・ハイハイ」

「じゃあさ! どの好きなら機嫌治るわけ?」

「ってか、答えが答えになってないのがわかってなのがムカツク!」

「やっぱ怒ってるんじゃん・・・」

「でもさ」

「ぁんだよ?」

「少なくともアタシは、あんたのそういうとこが好き」

「その好きって、どういう好きなんだ?」

「ヴァ~カ!」

「えーーーーーーーーっ?!」

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