酷暑の日のおでかけ | 子宮筋腫をとったらば

子宮筋腫をとったらば

2015年12月に開腹で子宮の全摘をした、45歳・既婚・子ナシの備忘録。

久しぶりに電車に乗って川を渡る用事ができました。

それがよりによってとても暑い日。

天気予報を見れば「厳重注意、外出は控えて」なんて書いてある。

……でも夕方からだし延々歩くわけでもないから大丈夫だよね?

と思って持っている洋服の中でもいちばん涼しい格好で

夫とふたりで出かけました。

帽子をかぶってマスクをしたら

「妖怪みたい」と笑われました、妖怪ってなによ?

 

今年は変則的なお盆休みのせいかまだ少し早いのに

電車の中も街も人出は少なめ、混んでいないのはありがたい。

しかし真夏のマスクは辛いものですね。

電車も窓を一部開けて走っているからクーラーの利きが悪くて、

乗り換えた急行待ちをしていた車両は

当然ドアが開きっぱなしなのでサウナのような熱気。

赤ちゃんを抱っこしているおかあさんやビジネススーツのお方は

本当に大変そう。

 

駅からほんの5分歩いただけで大汗を掻いてたどり着いたのは

若いころにアルバイトをしていた自家焙煎のコーヒー屋さん。

それ以来30年間ここの豆を使っているのですが、

この度の外出自粛でよそのコーヒーを買ってみたら。

違和感がスゴイ……。

嗜好品の慣れって強烈なものがあるのですね、びっくりしました。

お店に入ればいつものいい香り、これよこれなのよ。

 

あまりの暑さで通りを歩く人も少なくお店も静か。

「今年はクーラー強すぎって言われないんだよ」とマスター。

そのくらい暑いということですね、焙煎室は地獄だ……。

お店の入り口にはすごく気を配って遠慮がちに

「お店の滞在は1時間でお願いします」の張り紙が。

「今年はお盆休みもナシ、閉めていられない」

客席数を絞って回転が落ちると本当に死活問題。

換気しながらの空調で電気代もいつもよりもかさむだろうし。

それらがすべて自助努力でプレッシャーだけはかけられている。

なんだか行き場のないやるせない気持ちで、

せめて豆をたくさん買ってコーヒーもお替りしてさっとお店を出ました。

 

いつもならここからてくてく40分くらい歩いて次の目的地へ。

でも今日は無理、冗談じゃなく暑くて倒れそう。

大事をとってタクシーで運んでもらって、大好きなインド料理屋さんでうんとスパイスの効いたカレーを堪能しました。

暑い日に暑いところの料理を食べるのは爽快で、

美味しく楽しく食事ができて、満腹で幸せな気持ちに。

そう、ここまではよかった。

 

帰りの電車もいつもと違ってすいていました。

座って帰れるなんて普段ならあり得ないのに。

これが座れて本当に幸いでした。

電車に乗ってちょっとしたら。

……あれ?なんかキモチワルイ?

家を出てから暑さはずっと感じているしそれなりに怠いけれど、

更に頭がぽわぽわしてうっすら吐き気がするような?

暑いのに冷や汗と言うか脂汗と言うのかがダラダラと出て、

手足に力が入らなくてぐったりします、本当に座っていてよかった。

そういえば数年前にも真夏の電車が事故で止まって、

車内に缶詰めになって似たような症状が出た記憶が……。

これはもしや熱中症?(←今更)

 

電車から降りてゆっくりゆっくり帰り道を歩けば。

夜も遅いのにアスファルトの上の熱気はまるで昼間のよう。

途中でスーパーに寄って買い物しようと思っていたのに、

頭がちっとも働かなくて何を買えばいいのか分からない。

もうダメだ、諦めてさっさと帰ろう。

自宅に戻ってひっくり返ってしまいました。

たっぷり水分を取って落ち着くのを待ってシャワーで汗を流して。

保冷剤を手拭いに巻いて要所要所を冷やして。

扇風機の風を当てたりかいがいしくお世話をしてくれていた夫は

首に手拭いを巻いた私を見て「田吾作スタイル、カワイイ」と爆笑。

タゴサクってなによ?失礼しちゃうー。

 

フラフラのまま布団に入って深夜にはひどい頭痛。

痛み止めを飲まないと眠れませんでした。

身体がどんよりと重くて動くのがつらい、いつにもましてノロノロ。

熱中症なのでしょうけれど、すきっ腹にパンチの効いたコーヒーを

2杯たっぷり飲んで、スパイスの効いた料理をしこたま食べて、

利尿作用と代謝が上がったのの合わせ技かなと思います。

それにもうハードな気候の時にお腹いっぱい食べてはいけない

お年頃になったのかもしれませんね、切ない……。

結局ぼんやりとした不調が5日経った今もうっすら残っています。

当日以降も毎日うんざりするような気温なので

慢性的な暑さ負けで治りが悪いのかも?

蚊に刺された跡がなかなか治らなくなってきたと思っていたけれど、

治りが悪くなるのは虫刺されだけではないのだなと

ようやくしっかり認識しました。

いろいろとできることの範囲が狭くなっていくのは仕方のない事。

年寄りとしての上手な対策を覚えていきたいです。

 

これでもか!というくらいまだまだ暑い日が続きそう。

それは多分私たちが未体験の暑さと長さの夏かもしれません。

「ちょっとだから」「今までは平気だったから」と油断なさらず、

皆さまもどうぞ充分ご注意を、そしてご自愛くださいますように。

 


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