あたままわりリニューアル | 子宮筋腫をとったらば

子宮筋腫をとったらば

2015年12月に開腹で子宮の全摘をした、45歳・既婚・子ナシの備忘録。

買い替えが必要と思っているのに「まだ使えるしなー」と

未練がましくぐずぐずしているものがいくつかあります。

その筆頭が枕でした。

よくよく考えてみれば。

結婚した時に買ったものをずーっと使っている。

わあ、じゃあ24年もお勤めしているのですね、それはご苦労さまです。

いい加減中の綿はぺったんこだし、布は擦り切れてきたし、

流石にものぐさな私も重い腰をあげる気になりました。

 

でもどこに行って枕を見ても漂う「コレジャナイ」感。

これは私が悪いのです、うつぶせで寝入るからです。

柔らかくて程よく低い何の変哲もない、

中が国産綿のいい枕が欲しいだけなのに。

世間さまでは睡眠はなんだか科学チックに分析されているようで、

妙に未来型のような枕が多いのですね。

仰向けに寝たときに具合がいいようなカタチになっている。

中材はプラスティック由来のものが多く、

逆に素朴素材に振るとそばがらだったり。

中材の粒が大きいのは顔面に当たりが強いからイヤなのです。

 

デパートの寝具売り場だと未来型枕がほとんど。

店員さんに相談したら、

「うつぶせ寝は身体に悪いからやめてください」とけんもほろろでした。

48年間このスタイルで入眠しておりますので、

 今 更 直 せ ま せ ん !

人生も終盤にさしかかっているので今後の健康よりも

今現在の快適を大事にしたい派です。

カジュアルな売り場には綿の枕はあるけれど、

ちょっと作りが荒くて頼りない感じ。

欲しい枕を求めてボヘミアンです。

 

「そういえばテンピュー○の路面店あるじゃない」と夫。

そのメーカーデパートで散々見たけどいいのなかったもん……。

「お店に行けばもっと種類あるかもよ?」と言われて、

どうせダメでしょな気持ちで覗いてみたら。

ビンゴでした、夫よ、でかした。

 

店員さんからして全く違って。

「うつぶせ寝の方も結構いらっしゃるんですよね。

この辺り、試してみてください」と、

こちらの要望にあったものをいくつか提案してくださいました。

ベッドの上で横になって顔をむぎゅっとくっつけてみると。

あら?細かいビーズ状の中材だと綿との違いは気にならない!

綿じゃなきゃイヤだと思っていたのは偏見だったのですね。

高さも細かく段階があって「テン○ュールダメじゃん……」の誤解が

あっという間に払拭されました。

 

枕を買っての帰り道、ついでに帽子屋さんにも突入。

ブリムの広い帽子もくたくたにくたびれていて変わりが欲しかったのに、

帽子もなかなかモードのあるものらしく。

欲しいものが全く見つからない時期がしばらく続いていました。

それがこの日はなんだか大当たり。

これかあれかで迷っちゃうくらい好みのものが揃ってる!

えーどうしよう、決められません。

どっちがいいかな?

「あなたが気にいることは珍しいからふたつ買っときなさい」

夫が鷹揚でホントにありがたい限りです……。

……というか、普段の私がみすぼらしすぎて見るに堪えないのかも。

 

枕と帽子ふたつを抱えて帰って、頭周りの充実した一日でした。

おかげで眠りも日差しの強い日のお出かけも随分快適に。

特に睡眠はなんだか改善したような気さえする(←単純)。

枕って結構長く身につけるものだから大事ですね。

こんなことならもっと早く切り替えていればよかったなー。

ほいほい物を買うことに抵抗のあるタイプの私ですが、

ある程度の新調も必要なのね……と理解しました。

無理のない範囲で貧乏くさい精神を脱してなおかつ、

必要なものと欲しいものの見極めをちゃんとしたいと思います。

 


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