只今、Netflixお試し期間中
で、思わず
一気観してしまったドラマをご紹介
ドラマ「またの名をグレイス」(2017年)
こちらはリミテッドシリーズドラマなので全6話で終了
1843年カナダで起きた事件を基にした
マーガレット・アトウッド女史(「侍女の物語」などの)の作品
エミー賞で話題となった「侍女の物語」を観る前の
ウオーミングアップに良いドラマですが
感想としてかなり重いドラマです
一気観したくなりますがズドーンと来るドラマですね
カナダで犯罪史上最も悪名高いと言われている
女性犯グレイス・マークスとは?
彼女は16歳の時にジェームズ・マクダーモッドと共謀し
雇い主と家政婦を殺害、マクダーモッドは絞首刑に処され
グレイスは精神病院に収容され後に投獄
事件から30年後に赦免され自由の身となります
ここから先は一部ネタバレありで
重要なとこは隠してるつもりです(笑)
解説つきで登場人物紹介
主人公グレイス役にSarah Gadon(カナダ)
代表作:映画「ドラキュラZERO」など
彼女がめちゃお美しくて迫力ある演技をみせてくれます
このドラマのポイントは
グレイスは有罪か無罪か?
彼女の釈放を願う団体が精神科医ジョーダンを招き
真実を見極める為に彼女を診察(面談)させます
グレイスの不幸な生い立ち、下女としての苦労話を聞けば
彼女が可哀想!と思うのが普通の反応なんですが
純粋無垢で真面目な苦労人なのに
冷静沈着、話上手で教育は受けてないのに頭が良さそう
身の上話から事件当日について
彼女が語りながら…でドラマは進みます
まるでおとぎ話を読むかのようで流暢なグレイス
周囲から殺人犯として冷たい目で見られてるのにね
なんだこの余裕は?って感じありあり
そんなグレイスが語るおとぎ話?に夢中になってしまう
精神科医ジョーダンをエドワード・ホルクロフト(イギリス)
代表作:映画「キングスマン」など
事件の真相を知るための面談が
回を重ねるごとにグレイスに溺れるかのように惹かれていくジョーダン
これが後に身の破滅につながる原因になるんですかね
行商人であり後に催眠術師として成功するジェレマイアを
Zachary Levi(アメリカ)が演じてます
代表作:ドラマ「CHUCK/チャック」など
改めて思ったんですが彼って時代劇が似合うんですよね
なかなかの名演技振り
グレイスの未来を占い、その結果に驚愕しますが
彼女を助けようともするもグレイスに拒絶されます
後に彼女との再会を果たします
グレイスと使用人に殺されてしまう家政婦役にAnna Paquin(カナダ)
代表作:映画「ピアノ・レッスン」など
このドラマはグレイスの人となりを描きながら
彼女は多重人格者なのか?
それともサイコパスなのか?
時代に翻弄されて
無実の罪を着せられた可哀想な人なのか?
後は観る側の判断にお任せしますよって感じな
展開に釘付けになります
私の解釈としては
どう考えても彼女、真っ黒でしょう
と言いたくなる
グレイスの語り口調がめちゃ怖かった
これ、多重人格じゃないし
別人格がやったことだからグレイスは無実って無理がある
そして、ドラマの最大の見どころは催眠術のシーンです
医師のジョーダンはもう少し時間をかけたいと懇願するんですが
周囲は著名な催眠術師に術をかけてもらうことを進言
催眠術をかけられグレイスではない
もう一人の人格(グレイスの友人)が現れます
この演技がもう鳥肌もんに凄いんです
グレイスを演じたサラ・ガドンは
友人メアリー役レベッカ・リディアードの声を録音して
彼女の声を真似て演技に臨んだとの事
目つきがヤバい、声別人だしっ
どこぞのホラー映画よりも怖いっス
見事、催眠術は成功
グレイスと真逆な人格のメアリーが現れ
人々は別人格が事件を起こしたと信じます
ただ一人、医師のジョーダンだけは納得がいかず
ついにお手上げ宣言をしてしまいます
って感じのドラマです
グレイスが語る物語と断片的に流れる
彼女の記憶であろうと思われるシーン
そして
ジェレマイアとの会話を要チェックしてれば
彼女は本当に多重人格なのか?と
疑わずにはいられません
明るい娯楽作品ではありませんが
これはオススメのドラマです
まぁ、サラ・ガドンの美貌と
何か裏がありそうな演技を
観るだけでも十分価値ありますよ
と、長くなってしまいましたが
このドラマに使われてる曲がいいんですよね
Pentangleの1968年の曲をアン・ブリッグスがカヴァー
これがまたドラマを盛り上げるんだなぁ…
予告編どうぞ
彼女のツラい生い立ちが追いつめたかもですが
殺人はいけません
(´ε`;)ウーン…