耄碌妄想日記 日曜版 №107 | 楓坂四駒堂

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耄碌妄想ラブラブ日記

 曜版No.107でおます!

 

当ブログは

曜日 午前0時

週2回更新です

 

暑い暑いと言いながら

早や7月も最後ですね…。

月が替わり、お盆を過ぎれば、秋はもうすぐ…

ンな訳ないわなぁ

ドクロ

 

 

 

 

 

♪夏のぉぉぉ~ クラクション

Baby

もう一度鳴らしてくれ

In My Heart

夏のぉぉぉ~ クラクション

あの日のように きかせてくれ

(つまず)きそうな 僕を振り返り~

 

※詞・売野雅勇

 

 

数えだしたらキリがないほどの

夏の名曲たち

私…それでもまず浮かぶのが…

前もこのコラムで取り上げたかもしれませんが

この♪夏のクラクション

 

 

ちょっとクセのある…でもなぜか心地よい

「稲垣潤一」のハイトーンボイス

名匠「筒美京平」の少しアンニュイなメロディライン音譜

おしゃれなアレンジは♪ルビーの指環「井上鑑」

 

そして…何と言ってもアーバンな「売野雅勇」の詞

 

あの夏の日の恋ラブラブ

年上の彼女…人妻?

 

甘く…せつない青春の彷徨

 

有りがちではあるのだけれど…

 

鮮やかに…繊細に紡がれた言葉たちによって

海沿いの町に…懐かしく描き出される恋物語

その幻影

 

白いクーペって「117」?

 

ともかく…

この♪夏のクラクションという

タイトルの秀逸さ!キラキラ

 

これだけで作品として成立してませんか?

 

波

 

あのバブルが始まろうとしていた

1983年の夏の名曲です。音譜

 

 

憶えてますか?おとうさん

この曲がリリースされるほんの少し前

同じ1983年7月ですが…

ファミコン(任天堂)」の登場です!

ゲーム

 

 

 

 

 

 

 

「落語」の演目をご存知でない方にも

笑っていただこうとは思うのですが…

これがなかなか…

 

知ってるけど笑えない…?

それを云っちゃあ、おしまいです…ああ!

絶望

精進してまいります。

 

 

 

 

 

第2章

「豊饒の海へ」

 

Chapter3

年誌は荒野をめざす

 

「ボーイズライフ」から

 「ビッグコミック」

 

「ビッグコミック」Ⅵ

 

 手塚治虫 その3

♪Cheer up, sleepy Jean

 Oh, what can it mean that

 To a daydream believer

 And a homecoming queen

 

 「ビッグコミック」が創刊された1968年春

 実を言えば…この頃、漫画家「手塚治虫」にとっては「低迷の時代」…自らは「冬の時代」と呼んだ時期の始まりでもありました。

 

 「手塚治虫」を語る場合…「漫画映画」…即ち「アニメ」への傾倒を抜きにはできません。

 その熱い想いは随分若い頃から…おそらく日本の「ウォルト・ディズニー」を目指していた筈。

 

 「東映動画」への参加、「虫プロダクション」の設立など…

 今日の日本アニメの隆盛の基礎を創ったと言っても、過言はないと思います。

 

 しかし、「手塚治虫」のアニメには懐疑的だった?「宮崎駿」

 「手塚」の生前に発表されたのは「となりのトトロ」「火垂るの墓」まで…。

 逆にこの「ジブリ」作品にどんな感想を持ったのか?

 

 

 まあ、それはともかく…

 「手塚治虫」の漫画作品の多くも「鉄腕アトム」始め、「アニメ」とリンクする訳ですが…ここではあくまで「漫画家・手塚治虫に焦点を当てて進めていきます。

 

 

 「ビッグコミック」創刊とほぼ重なった手塚治虫・冬の時代」絶望

 

 遡れば、50年代…漫画雑誌登場と共に瞬く間に頂点に上り詰め…

 多くの少年漫画雑誌を牽引し、「神様」と呼ばれ…

 そんな中‥‥福井英一(イガグリくん)」「武内つなよし(赤胴鈴之助)」「桑田次郎(月光仮面)」など人気作家の登場…更に「横山光輝」など「手塚」を目標とする、多くの若き漫画家の台頭…。

 

 人気では手塚作品」を凌ぐ多くの作品も登場…。

 

 60年代になると、新たな「敵」…「劇画」の登場。

 それらを柱にした、多くの「青年コミック誌」の創刊

 

 私自身は、新鮮な感じで改めて手塚作品」に向き合った時期ではあったのですが…

 「W3(1965~)」「バンパイヤ(1966~)」「どろろ(1967~)」

 正直、どれもどこか落ち着きのない…この頃の「少年サンデー」の連載作品。

 何か中途半端な感じで連載が終わった印象があります。

 

 その後「バンパイヤ」の第2部を「少年ブック(集英社)」

 「どろろ」の続編を「冒険王(秋田書店)」で始めたりする迷走ぶり…。

 

 1952年から連載の続いていた「鉄腕アトム」1968年「少年(光文社)」の休刊によって連載を終了します。

 今思うと、これが何か象徴的な出来事だったような気がしない訳でもありません。

 

 そう言えば…「アトム」の最期というのは、いくつかの漫画、「アニメ」それぞれ、微妙に違っており、かなり複雑なんですけどね…。

 

 その少し前には「マグマ大使(少年画報)」は終わっていたかなぁ…。

 「フライング・ベン(少年ブック)」もやはりこの頃?

 

 この60年代後半…人気のあった「少年漫画」と言うと…

 この頃には「キング」に続き、「ジャンプ(1968)」「チャンピオン(1969)」も創刊され、少年誌は5誌体制になっていたのですが…

 ここでは「少年サンデー」「少年マガジン」に限って、作品名を挙げてみます。

 

 「サイボーグ009・幻魔大戦(石森章太郎)

 「仮面の忍者 赤影・キングロボ(横山光輝)

 「パーマン・ウメ星デンカ(藤子不二雄)

 「もーれつア太郎・天才バカボン(赤塚不二夫)

 「パットマンX(ジョージ秋山)

 「ゲゲゲの鬼太郎・悪魔くん・河童の三平(水木しげる)

 「サスケ(白土三平)

 「おろち(楳図かずお)

 「くたばれ‼涙くん(石井いさみ)

 「あしたのジョー(ちばてつや)

 「巨人の星・アニマル1(川崎のぼる)

 「無用ノ介・デビルキング(さいとう・たかを)

 「あしたのジョー(ちばてつや)等々…

 

 順不同、思いついたままですが、憶えてますか?おとうさん!

 

 言わば少年漫画の最盛期、にも拘らず…「手塚治虫」はもう終わったかもな…ドクロ

 そうした声も聞こえてくる中…

 漫画家たちが戦々恐々とする少年漫画誌のアンケート…

 もはやトップではない…と、「手塚治虫」にもシビアな情報がもたらされた筈。

 

 ならば少年漫画・子供漫画はそろそろ卒業し、火の鳥始め、大人の鑑賞に堪えうる大作にシフトし、後は「アニメ」に力を注ぐ!

 そんなことは間違っても考えない「手塚治虫」

 

 やや妄想的に言ってみれば‥‥

 次々と現れるライバルたちを視野に捉え、虎視眈々と起死回生を狙う。

 

 自他とも認めるトップランナーとしての自覚!

 であればこそ、こうしたライバルの作品を冷静に分析し、時にはこき下ろし、絶賛し、そこから得られるものは自分の糧に…。 

 オールラウンドでオールマイティの…無敵の漫画家…。

 命を削ってまでも、ひたすらペンを握り続けたその情熱の源は、そんな揺るぎないプライドだったんでしょうね。

 こうした姿勢こそ「神様」「神様」たる所以だったのかも…キラキラ

 

 晩年に至るまで…ま、享年60才は如何にも早いのですが…

 常に誇りを持った「戦う漫画家」だったと思います。メラメラ

 

 何か話が右往左往していますが…よだれ

 「手塚治虫」にとってはそうした状況下での「ビッグコミック」創刊

 創刊時の連載陣…他の4人…相手にとって不足はなし

 さすが「手塚治虫」クラッカー…必ずや、そう、唸らせる作品を!

 

 力の入らぬ筈はなし!

 この新雑誌に対する、誰よりも熱い想い…

 そんな秘かな闘志を抱いて「地球を呑む」の連載は始まるのですが…

 

 今、読み返すと…そんな力強いペンタッチに、当時の熱気が迸(ほとばし)っているように見えて……。

 

 

 以下次週です!

 

 

 さて…何の関係もない冒頭の楽曲…

 1968年頃、日本でもオンエアされていた「ザ・モンキーズ・ショー」のテーマ曲のひとつ。音譜

 「The Monkees」♪Daydream Believer

 多分、みなさんご存じの「忌野清志郎(ザ・タイマーズ)」のカバーは20年後の1989年でした。