耄碌妄想日記 日曜版 №99 | 楓坂四駒堂

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ドキドキ

 

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耄碌妄想ラブラブ日記

 曜版No.99でおます!

 

当ブログは

よれよれになりながらも

曜日 午前0時

週2回更新ですビックリマーク

 

ドキドキ

 

コンサートであれ、お芝居であれ

ステージに立った経験のある方なら

わかっていただけるかも…

 

若い頃…

その頃の時代の風に煽られて

「演劇」をほんのひとかじりしていたことがあり

 

その上演日当日…

 

どういう訳かは

わかりませんが…

まったくセリフが入っていない…

覚えた記憶も

稽古をした記憶もない…

何で…?!

 

開演が迫る…

間もなく幕が上がるというのに…

台本を手に顔面蒼白。

 

えー!どうする!!汗

 

…という夢を時々見ます。

 

夢だとわかり安堵するまで

暫しの時間が掛かったりします。

 

そんな経験があった訳でもなく…

芝居なんてしてたのは、もう遥か昔のこと。

 

しかもアマチュアに毛の生えたようなもの…

 

長いスパンですが…

そんな夢を繰り返し見るのは

何故なんでしょう?

 

ひょっとして

パラレルワールドでは

私…演劇、続けてるんでしょうか?

 

そんな気がしてならない

今日この頃…。

 

トロピカルカクテル

 

 

 

 

 

 

 

「マッチ売りの少女」

りたーん!

 

次回4コマ

太郎黒伝説」

です。

 

 

 

 

 

第2章

「豊饒の海へ」

 

Chapter3

年誌は荒野をめざす

 

「ボーイズライフ」から

 「ビッグコミック」

 

 「ヤングコミック」Ⅴ

 かわぐちかいじ

 

 前回紹介した「かわぐちかいじ+宮田雪」「テロルの箱船」

 こうした「新選組」をモチーフにした漫画作品ついて、もう少しだけ補足しておきます。

 

 

 「司馬遼太郎」が副長「土方歳三」を描いた小説「燃えよ剣」

 この連載が「週刊文春」で始まったのが1962年

 ちなみに翌1963年「新選組」結成100年クラッカーという節目。

 

 この作品において、それまでの守旧派の殺戮集団という見方が一変、幕末を駆け抜けた青春群像として「新選組」が注目され…

 更に何度かの映像化を通して、その人気は定着していく訳です。ラブラブ

 

 前述した通り、現在に至っても。小説、漫画等新たな作品が生まれ続けています。

 

 かつて、ビッグな作家たちも競って取り上げ…

 早くも1963年には「手塚治虫」「少年ブック(集英社)」「新選組」を連載。

 

 少し後だと思いますが「石ノ森章太郎(当時・石森)」は、幕末を描いた忍者もの「新・黒い風」などで「新選組」を取り上げています。

 

 「水木しげる」1970年からガロ「近藤勇」を描いた「星をつかみそこねた男」を連載。

 

 「さいとう・たかを」も後年ですが「血闘!新選組(原作・久保田千太郎

 

 「望月三起也」「ワイルド7」テイストの「新選組」がありました。

 挙げれば、キリがありませんが…。

 

 しかし…この1970年前後、私が「新選組」にはまり込んだきっかけだったのは…

 「テロルの箱船」と…何度も書きますが

 「真崎・守」「連作・燃え尽きた奴ら・新撰組編」

 

 すいません…何に惹かれたかはわかりませんが…

 幕末を描きながら、同時にあの頃の昭和の空気を映し出したという点で

 私の中ではこの2作を超えるものはないのです。

 

 

 さて、話を戻します。

 「かわぐちかいじ」「ヤングコミック」での新連載作品。

 

 広島県尾道生まれ…瀬戸内海を見て育ち…

 お父上も海運の仕事ということで、幼少の頃から海への想いは特別なものがあったのではないか…勝手な想像ですけどね。

 

 「かわぐちかいじ」と言えば…

 数々の海洋を舞台にした壮大な人間ドラマ…

 その背景となる「海」そのものの描写…更に「掃海艇」から「空母」まで、拘りのディテール描写。

 いやぁ…手間、掛かってるなぁ!って、いつも思います。

 

 少年期…同じ世代なんでわかるのですが…

 あの「サブマリン707」に夢中になったこと…よ~くわかります。

 

 「週刊少年サンデー」連載(1963~65)

 太平洋を舞台に、暗躍する国際秘密組織と海上自衛隊の潜水艦「707」の戦いの物語。

 何よりも作者「小沢とおる」の徹底したオタクっぷり。

 もう少年漫画の域を遥かに超えていましたね。

 

 旧日本海軍の「伊51」、連載当時、自衛隊の現役だった「おやしお(SS-511)」などの潜水艦はもちろん、給油艦・護衛艦・救難艦等々、

 当時の子供たちの「潜水艦」知識はほぼこの漫画によるものでした。

 そればかりか、マニアが小躍りするような、専門知識がてんこ盛り。

 

 「小沢(小澤)さとる」…本業はエンジニア…漫画は副業?ビックリマーク

 「手塚治虫」のアシスタントを務めたこともあり、同じ頃、同僚として「石ノ森章太郎」「桑田次郎」「横山光輝」がいたそうです。

 そう言えば、キャラクターは「横山光輝」に似てましたね。

 

 ともかく「かわぐちかいじ」「漫画」を描く原点にもなったのがこの作品?鉛筆

 そんな気がします。

 

 

 そして…戦中・戦後を描いた「ヤングコミック」での新連載(1972年)

 

 

♪生まれてしおに浴(ゆあみ)して

 浪を子守の歌と聞き

 千里寄せくる海の気(け)を

 吸いて「わらべ」となりにけり

 ※文部省唱歌

 

 広島に生まれ育ち、けんかに明け暮れた二人の悪ガキ。

 太平洋戦争末期、勝ち目のない戦争に駆り立てられ、「予科練(海軍飛行予科練習生)」を目指した、この二人の若者の生き様を描いた「黒い太陽」

 

 いきなりの♪われは海の子

 この作品を読むと、何故か前半、このメロディが音譜脳裏を横切るのです。

 

 

 ところで…少し余談…でもないか?

 戦後、2度映画化された「ジャコ萬(万)と鉄」と言う作品がありました。

 当時の人気小説?…

 北海道のニシン場を舞台にした、敵対する二人の荒くれ男の物語。

 

 1949年東宝版(監督・谷口千吉では

 三船敏郎(鉄)」vs「月形龍之介(ジャコ萬)」

 1964年東映版(監督・深作欣二では

 高倉健(鉄)」vs「丹波哲郎(ジャコ萬)」

 

 その時代のスーパースターが主役を演じた訳ですね。 

 

 高校時代の「かわぐちかいじ」もおそらく、「広島」「東映版」を観たんだと思います。

 「高倉健」の「鉄」。

 

 「黒い太陽」の二人の主人公…

 通称はこの映画から借りて…?

 「鉄(堀崎鉄)」と「ジャコ万」こと「村上万次郎」

 

♪今日も飛ぶ飛ぶ 霞ヶ浦にゃ

 でっかい希望の 雲が湧く

 ※詞・西条八十

 

 そんなふうに唄われながらも、当時、「予科練」においても、軍隊同様、横行する理不尽なしきたり。

 それに抗いながら、叩き潰されるというそんな苛酷な日々…。

 戦況は加速度的に悪化。

 「鉄」はやがて「特攻隊」へ、大柄で飛行機が不向きな「ジャコ万」「人間魚雷・回天」の操縦士へ…。

 そういう青春が確かにあったということ…。

 

 「ジャコ万」の実家の稼業は実は「やくざ」…。

 戦争によって大きく狂っていく二人の人生。

 

 故郷の広島に原爆投下ドンッ

 

 敗戦…そして戦後の更に過酷な日々…。

 

 若き「かわぐちかいじ」が真正面から、戦中・戦後を捉え

 数多くの魅力ある登場人物たちを散りばめながら

 時代に翻弄され続けた、名もなき若者の苦悩や葛藤をほとばしる熱情で描いた…

初期代表作。

 

 いやあ…同世代ですからねえ。

 「かわぐちかいじ」…当時24才くらい。

 眩しかったです…。

 

 「空母いぶき」など後年の名作の原点とも言うべき「黒い太陽」

 粗削りな分だけ…むしろこっちが好きかもなぁ…。ラブラブ

 

 ともかく、これ以上語っても、私ごときでは本質は伝わらず…

 どうか実際、手に取ってお読みください。

 20代の「かわぐちかいじ」の魂の力作を!キラキラ

 

 「ヤングコミック」ではこの後…

 「半村良」原作「軍靴の響き(1975)」などがあるのですが

 この頃は掲載誌を選ばず…と言うより原稿依頼が殺到?

 「コミックVAN」「週刊漫画TIMES」「週刊漫画アクション」「エロトピア」など

 様々な「原作」を得て、多くの作品を発表していきます。

 その作品群については、また改めて…。

 

 とにかく、「ヤングコミック」は私にとってますます忘れられない雑誌になった訳です。

 

 で、次週も当時の「ヤングコミック」をもう少し…。