耄碌妄想日記 日曜版 №98 | 楓坂四駒堂

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耄碌妄想ラブラブ日記

 曜版No.98でおます!

 

当ブログは

よる年波にもめげず

曜日 午前0時

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ドキドキ

 

 

追 悼

 

中尾 彬

 

こんな折…

誠に不謹慎極まりないのですが汗

 

60年代初頭…

日活ニューフェースという身でながら

「武蔵野美大」を中退し

フランスへ美術留学…

 

何じゃそれ!というカッコよさ

わんわん

 

帰国後再び映画に…

 

「月曜日のユカ(1964・中平康・日活)」

脚本が「斎藤耕一」「倉本聰」

「加賀まりこ」とびっきりかわいい!ドキドキ

 

そんな頃…

何作かで共演した

我らが吉永小百合ドキドキ

あろうことか彼にラブレターを送ったの

迫ったの…などと

耳を疑う不穏な噂の数々…。爆弾

 

まあ…「小百合さま」ったら

ああいうタイプに弱かったのかもなぁ…う~ん

よだれ

 

すぐ後「渡哲也」の登場がなかったら

どうなっていたのか…?

 

知らんけど…絶望

 

真偽はわからぬまま

随分後まで…

何か複雑な感情…ショージ君的やっかみなんでしょうね?

「サユリスト」にとっては、不倶戴天の敵…

不本意ながら…そんなふうに

名優「中尾彬」を観てきてしまいました。

とほほ…。

絶望

 

後年はヒール(悪役)も多く

「必殺」シリーズなんかで

見事な殺されっぷりを見て、留飲を下げたりして…

 

ね、不謹慎でしょ?

こんなんで追悼になりますのやろか!汗

 

晩年、あまりにバラエティ方面に舵を切って…

ドラマ・映画

もっと出てほしかった…。

 

いい俳優でしたもん!

 

すべて恩讐の彼方…

 

心よりご冥福をお祈り致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

元ネタをフォローするあまり

どうにもセリフ過多…

考えます‥。

 

次回は第5週なんで

「3G」でおます。

 

 

 

 

第2章

「豊饒の海へ」

 

Chapter3

年誌は荒野をめざす

 

「ボーイズライフ」から

 「ビッグコミック」

 

 「ヤングコミック」Ⅳ

 

 かわぐちかいじ

 

 

♪加茂の河原に 千鳥が騒ぐ

 またも血の雨 涙雨

 武士という名に 生命(いのち)をかけて

 新撰組は きょうも行く

 

 ※詞・横井弘 ♪あゝ新選組(1955・三橋美智也

 

 

 「かわぐちかいじ」1948年広島県尾道生まれ。

 

 戦前は軍港を擁し…そうした背景のある中、終戦間際、米軍による人類初の原爆投下。

 消えない被爆の傷を負いながら、平和都市として復興していった「広島」

 戦後生まれとは言え、こうしたルーツはおそらく、漫画家としての創作世界に何らかの影響を及ぼした筈…。

 

 「戦争」を描く視線は、現在に至るまで、柔軟にその視点を変えながらも、常にこの人ならではのもの…そんな気がします。

 

 そして描き続けるヒーロー像。

 

 「直次郎(風狂えれじい)」から「秋津竜太・新波歳也(空母いぶき)」にまで、骨太に貫かれている…安直なことばかも知れませんが「男の美学」。

 信じたものに突き進む、愚直なほどの情熱。

 

 軍人に限らず…守るべき何かのために、滅びることも恐れぬ熱い魂…。

 

 いつ頃からか…そんな想いを具現化するように、ヒーローたちの「目」の描写に

力が注がれて、必然的に磨かれていった…そんな気がします。

 

 私は「かわぐちかいじ」の描く、若き主人公たちの一途な目の光に惹かれ続けてきた気がします。

 

 さて…ここではお知らせした通り、デビュー直後、70年代前半の作品群の中から、「ヤングコミック」掲載作を中心にいくつか取り上げます。

 

 コミック誌の創刊が続いた頃、各誌、人気作家の獲得にしのぎを削った訳ですが…

 一方で作品の量産、質の向上という狙いで…いわゆる原作付きの作品が飛躍的に増えていった時期。

 

 単に映画・人気小説のコミカライズではなく、漫画の原作を書く作家たちの登場です。

 

 その先駆者とも言える「福本和也」「ちかいの魔球(画・ちばてつや・週刊少年マガジン)」が始まったのが1961年

 やがて少年漫画雑誌界を席巻する「梶原一騎」が、同じく「週刊少年マガジン」誌上で、初めての漫画原作を手掛けた「チャンピオン太(画・吉田竜夫・週刊少年マガジン)」の連載開始が1962年

 

 その後、分業システムを確立すべく「さいとう・たかを(さいとうプロダクション)」がシナリオ担当として「小池一夫(当時・一雄)」を迎え入れたのは1968年

 

 その他、各社編集部の誘いによって他の文筆分野から、多くの作家が漫画原作に参入した時代でした。

 

 ちなみに現在のコミック誌における原作付き作品の割合ですが…

 「週刊ヤングマガジン」「週刊ヤングジャンプ」

 連載作品(不定期を含む)では、共に約4割

 「モーニング」もそんな程度。

 只、「スピリッツ」だけは…カラーなんでしょうか、その割合は低い気がします。

 

 ともかく、こうした形の漫画制作がポピュラーになったのはこの時代からということ…う~ん…しつこいなぁ!

 

 さて、「かわぐちかいじ」

 「風狂えれじい」の後…「ヤングコミック」での連載2作品はいずれも「宮田雪」の原作。

 こうした原作付きに対し、当初からさしたる抵抗などなく、むしろ柔軟に…どう料理してやろうか!…といった、職人魂、プロ魂と言ったものが、現在に至るまで続いている気がします。

 

 さすがに…

 何が「さすが」かようわかりまへんが、あの「梶原一騎」とはなかったものの…

 あの「小池一夫」を始め、実に多くの作家とタッグを組み、次々と傑作を生みだしてきたことは、漫画好きならよ~くご存知の筈。

 

 原作者に対するリスペクト…

 好奇心と言うか、チャレンジ精神と言うか…ある意味、それを楽しんでいるような…当たり前ですが…「漫画」、好きなんですね。

 だから「かわぐちかいじ」はおもしろい!クラッカー

 

 その初の手合わせが「宮田雪」

 「雪」「きよし」と読みます。

 前回同様、字面の話…

 本名だと思いますが?…この「宮田雪」という名前。

 何か不思議に惹かれるものがありました。

 

 学生時代「鈴木清順」の助監督の経験もあり、映画畑から脚本家の道に進んだ人?

 「けんかえれじい(1966・日活)」の頃もそうだったのかなァ…。

 

 70年代初めは「あしたのジョー」「ルパン三世」などアニメ作品

 漫画脚本を手掛けていたのも同じ頃。

 

 戦後の闇市の抗争を描いた「叛逆伝説(政岡としや)とか…おもしろかった。

 掲載誌、どこだったんだろう?

 いずれ「ヤングコミック」にも登場しますが…。

 「政岡としや」…好きな作家でした…。

 師匠「ちばてつや」の熱い部分を色濃く受けついだ画風でしたね。

 

 さて…寄り道はそこそこにして…その「宮田雪」「かわぐちかいじ」と組んだ1作目が…

 「けんか葉隠(1971)」

 

 「男組(雁屋哲+池上遼一・1974~・週刊少年サンデー)」などこれ以降に、数多く登場した無頼派高校生ものの走り…?

 ある意味「梶原一騎」の喧嘩番長たちとは両極と言っていいかもなぁ…

 色濃く時代を描いた…という意味で。

 

 「宮田雪」は、時代に抗うこの若者の物語の背景に1970年「三島事件」を持ってくる訳です。

 そんな意図もあっての「葉隠れ」…わかりますね?

 主人公の名は、慶安の頃、江戸幕府転覆を謀った「丸橋忠弥」を彷彿とさせる「丸橋忠也」

 

 こうした70年前後の社会情勢・政治状況を、テロルの系譜を踏まえた今日的なフィクションとして描いたということ。

 

 時代に抗い、愚直に孤高の戦いを続ける男の生き様…。

 実は特に「宮田雪」が…という訳ではなく、そもそも、こうした美学は「かわぐちかいじ」の作家としての資質の中にあったものだとは思いますが…

 その後の作品にも多く見られる、そんなヒーロー像の原型は、この頃形づくられたもののような気がします。

 

 そして「ヤングコミック」誌上、「宮田雪」とのコンビ2作目となるのが「テロルの箱舟(1972)」

 

 これは幕末、「暗殺者」としての「新選組」の面々を描いた作品。

 

 時代に翻弄されながら、自らの剣を信じ、目の前の敵と斬り結ぶしかなかった日々。

 迸(ほとばし)る何かにすがりながら…見えない明日を信じ…生き急ぐ青春群像。

 そんな若者たちの焦燥感を見事に描いた、「かわぐちかいじ」のクールなペンタッチ。

 

 「かわぐちかいじ」もこの後…1975年には「漫画ジャンボ(現・ぶんか社)」で…この続編とも言うべき、明治・大正・昭和の暗殺史を描いた…文字通り「テロルの系譜」を連載しています。

 

 ブームと言うのも変ですが…

 反権力としての「アナキズム」…いわゆる「無政府主義」とはいささかニュアンスの違う…統制亡き、新たな秩序?とでも言うんでしょうか?

燃え残ったまま戦いを終え、ある種の敗北感…閉塞感の中にいた若者たちが、差こそあれそんな幻想を抱いていた時代。

 「テロル」さえロマンでもあった時代…。

 何か訳、わかんないこと書いてますが…

 

 実に多くの作家、漫画家たちが描き連ねてきた「新選組」

 すません…長年の癖…私は「選」で通します。

 

 

 近年の長編で言えば…「ヒラマツ・ミツル」「アサギロ~浅葱狼(ゲンサン)」

 「橋本エイジ+梅村真也」「ちるらん~新撰組鎮魂歌(月刊コミックゼノン)」など…。

 少し前かなぁ…「とんがらし(桐村梅丸・モーニング)」とか好きでした。

 

 結局、どこまで掘り下げても興味の尽きない「組織」なんでしょうか?

 みんな。それぞれの「新選組」があって…

 

 ちょっと「新選組」にのめりこみそうなんで…以下、次週です。

 「かわぐちかいじ」「ヤングコミック」、もう少し続けます。