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「楓坂四駒堂」
耄碌妄想日記
日曜版No. 93でおます!
当ブログは
日・木曜日 午前0時
週2回更新で~す。
♪ひと足遅れの 春の匂いが
いつかこの町にも
届いたけれど
君との暮らしを
失くした僕は
凍~るような 風の中
※詞・竜真知子
ノスタル爺ィ仕様…
懐かしい春の歌を続けています。
70年代デビューのフォークデュオ
「とんぼちゃん」の2ndシングル
♪ひと足遅れの春
1975年のリリースです。
多分…以前にも取り上げたことのある曲です。
「曲」はメンバーの「ヨンボ」こと「市川善光」。
「詞」は…♪あずさ2号(狩人)
♪ハートのエースが出てこない(キャンディーズ)
♪アメリカン・フィーリング(サーカス)などの
「竜真知子」
この「とんぼちゃん」…活動期間約10年
ラストコンサート(1982)は名古屋でした。
あの頃…
個人的にも相方との暮らしを
失くした時期があり…
ま、そんなことはともかく…
あらかた桜の散ったこんな季節…
たまらなく聴きたくなる1曲…
あの青春の日々
誰もが感じるであろう
漠然とした寂寥感が
愛しく…切なく甦る
そんな名曲です。
タイトルで
既にネタバレ‼
「ブギウギ」から「虎に翼」へ
その1
♪Sing us a song, you're the piano man
Sing us a song tonight
Well, we're all in the mood for a melody
And you've got us feelin' alright
※Billy Joel
昨年の年末以来の「ドラマの時間」
「朝ドラ」を取り上げます。
取り敢えず、3月終了の「ブギウギ」を振り返っておきますが…
その前に…
「ドラマ」は…例え変則的な「朝ドラ」と言えども、やはり「脚本」が命。
そういう訳で「脚本」を軸に、この2作の「朝ドラ」へ繋がる、いくつかのドラマにも触れてみます。
ご覧になってない方には「何のこっちゃ?!」でしょうから…
ご興味がなければ、どうかスルーしてください。
えー…これは別段、意図した訳でもなく…ほぼ偶然だった訳ですが…
まず「ブギウギ」が始まったのは2023年の10月…
その少し前にたまたま観たドラマが、録画してあった
「六畳間のピアノマン(2021・NHK)」。
脚本は「ブギウギ」のメイン…「足立紳」!
原作は「安藤祐介」の小説「逃げ出せなかった君へ」。
職場でのパワハラが原因?で事故死した「誠」。
彼がネットに遺した、「ビリー・ジョエル」の名曲♪ピアノマンを唄う動画。
これ名曲が♪ピアノマンであることの拘り…(冒頭の歌詞)。
ドラマはその「誠」の動画をめぐる、4人の人間のエピソードを紡いで4話にまとめたオムニバスドラマ。
ここらがドラマ化する上でのオリジナリティ…いわゆる脚本家の腕。
その4人…「加藤シゲアキ」「段田安則」「原田泰造」「南沙良」。
この絶妙の渋いキャスティング。
「南沙良」…この翌年の大河「鎌倉殿の13人」では「頼朝」「政子」の悲劇の姫君「大姫」でした。
この人の持ってる、いい意味でのちょっとした「クセ」って、貴重かも…。
民放地上波ではハードルが高く…「NHK」だからこそ…という拘りの人間ドラマ。
いやぁ!おもしろかった!
少し前…2015年、同じ「内田ゆき(NHKエンタープライズ)」のプロデュース作品
「門脇麦」+「広瀬アリス」の「佐知とマユ」でドラマでもブレイク?した脚本家「足立紳」。
この「六畳間のピアノマン」の後、「足立紳」作品を追っかけ観たのが…
「拾われた男 Lost Man Found」。
こちらは俳優「松尾諭」の自伝風エッセイのドラマ化。
制作が「NHKエンタープライズ」と「ウォルトディズニー・ジャパン」
「松尾諭」はもちろん「井川遥」「柄本明」「有村架純」「真木よう子」「青木崇高」らが実名で登場…芸能界の実録ものというテイストもあり…
その他、「薬師丸ひろ子」「風間杜夫」「鈴木杏」ら…ぜいたくに惜しみなくキャストを散りばめ、しかも見事なまとまりのある不思議な雰囲気のドラマ。
これも期待通りの面白さ…。
ややこしい話ですが…
このドラマの主演…「松尾諭」役が「仲野太賀」。
もうこの人の魅力全開!
そしてその妻を演じたのが「伊藤沙莉」。
現在の「虎に翼」のコンビですね。
「虎に翼」の脚本は「吉田恵里香」…この人については次週に…。
「仲野太賀」&「伊藤沙莉」…
現在「NHK」も一推し…旬の二人ということでしょうね。
ま、しつこいですが…偶然にも「足立紳」のドラマを堪能したタイミングで「ブギウギ」を迎えた訳です。
弥(いや)が上にも高まる期待…
※憶えておくと知的にみえる言葉「弥」…「あまねく」あるいは「久しく」という意味があり…ますます栄えるという意味で「弥栄(いやさか)」などと使います。
何の講座じゃ!
「朝ドラ」の特殊性…取り敢えず一週ごとのエピソードの区切りとか…。
この作品では実在の人物を描く難しさ…遺族もおみえですので…ね。
ハードルは高かったとは思うのですが…。
戦前の「松竹歌劇団」のスターと言えば、「水の江瀧子」。
「笠置シヅ子」との関係も一時期は濃密だったでしょうが、ここらは敢えてスルー?
更に、例えば「美空ひばり?」とおぼしき人物の描き方…
実際は、アメリカ公演あたりで、「笠置シヅ子」「服部良一」との、もっと生々しい確執があったやに聞いているのですが…。
この「水城アユミ」というキャラクター…
むしろ「江利チエミ」に寄せているのかも…?
おとうさん、ピアニストだったし…。
おかあさんもレビュー出身の女優。
このあたりの設定に苦心の跡が…
しかし基本、フィクション!
ともかく、そう思って観るべきですね。
朝ドラ恒例の最終話近くの伏線回収…および懐かしい顔、総出演…
そこはあくまでも歌手「福来スズ子」のフィナーレにスポットを当て、かなり抑制的だったと思います。
さて…気になった俳優さんは数多くいましたが…
ほんの一部、取り上げます。
まず…前出の「足立紳」作品「拾われた男」でも重要な役を演じていた…
「服部良一?」役の「草彅剛」。
不思議な人ですねぇ…
「沙粧妙子…(1997・フジ)」「いい人。(1997・関テレ)」の頃から観てますけど…。
演技…凡庸で…むしろ不器用に見えたりするのですが…
時としてとてつもなく凄い芝居をする。
何なんでしょう…?
けっして熱演ではないのに、その回、そのシーンを席巻してしまうような圧倒的な存在感を見せることがあります。
天才なんでしょうか?
巧いんだか下手なんだか…ユニーク過ぎてわかりません。
しかし、「草彅剛」という個性は常にそこにいて…ほんと不思議な俳優さんです。
さすが!と思ったのが「茨田りつ子(淡谷のり子)」の
「菊地凛子」。
古くは映画「ノルウェーの森(2010)」の「直子」役…
大河「鎌倉殿の13人」の時の「のえ」も圧巻でしたね。
世代にもよりますが「笠置シヅ子」以上にそのキャラが浸透している「淡谷のり子」。
脚本に沿った形で、朴訥で融通の利かない…ぶっきらぼうだけど実は情に厚い…チャーミングな東北人「淡谷のり子」を過不足なく創り上げていましたね。
「スズ子」を立てつつ…という役回り。
何でもないように見えて、結構、厄介な役作りだった筈。
歌もあんなふうに仕上げてきたし…
ああ‥たしか、以前にCDも出してたかな…?
そしてやはり光っていた「伊原六花」「藤間爽子」…「富田望生」等々。
でも…何と言っても「趣里」でしょうね…
女優としてのプロ根性を見せてくれたのは…
「演技」云々はひょっとして評価はいろいろかも…
しかし、「笠置シヅ子」という実像を意識しつつの役作り
今回のドラマの見せ場でもあった、踊りや歌唱…ステージング…
役に打ち込む情熱がひしひしと伝わりましたよね?
如何に、元々のスキルがあったにせよ、あの仕上げぶりは圧巻でした。
七光りだのDNAだの…むしろマイナスイメージは持たれがち…。
ヒロインですから当たり前とは思いますが、まさしく「ブギウギ」は「趣里」のドラマでした。
さて…続いて新朝ドラ「虎に翼」。
その導入部について…
このドラマ開始直前に、またもや偶然に観た脚本「吉田恵里香」のドラマ…
我ながらすごい嗅覚?…と自惚れつつ
次週はそこから話を始めます。