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「楓坂四駒堂」
耄碌妄想日記
木曜版No.151でおます!
当ブログは
日・木曜日 午前0時
週2回更新で~す。
♪生まれて 初めて
知った~恋を
求めて 離さず
ここ~まで来~た~
※詞・佐々木勉
私事で恐縮ですが…
先月末…
相方の弟…つまり義弟が亡くなりました。
享年72才…
むろん年下です。
私などとは違い
良き夫であり、良き父親であり
経営者としても
実直に人心を束ねながら
多くの実績を重ねており…
まあ…ある種、眩しい存在でもありました。
そんな義弟が…病魔に冒され…
懸命な闘病の果てに…
今年の桜を待たず
逝ってしまいました。
それにしても若い…!
順番、違うし…!
心残りも…
あるいは無念さをも胸に秘めての
旅立ちだったと思うと
あまりにも切なく…
人の世の無常を感じざるを得ません。
冒頭の歌詞…
かつてその義弟が折に触れ、好んで唄った
♪星に祈りを
如何にも「らしい」…曲でした。
1966年のリリース…
いわゆる当時のカレッジフォークの名曲
「ザ・ブロードサイド・フォー」
♪若者たちに続く2ndシングル。
なんて清廉な歌詞なんでしょう…
「姉弟」…
姉のいない私には測り知れない
それぞれの想いがあったかも…
ふと思い出すのは
「幸田文」の名作「おとうと」
弟に対する想い…
それは母性に似たものだったかも…
そんな相方の喪失感を想うと…
♪段々畑と さよならするのよ
幼い弟
行くなと 泣いた~
※詞・山上路夫
合 掌
次回「桃太郎黒伝説」は
久々婆さま登場!
次の4コマは
「世界むかつき話」でおます。
遥かなるスクリーン
ハイスクール・ララバイ篇47
名画座のマドンナたち
その15
「Grace Kelly is snow covered volcano.」
「アルフレッド・ヒッチコック」が女優「グレース・ケリー」を評して語った言葉。
「volcano」って火山ですね。
彼女の魅力は清楚なルックスと内なるパッションとのギャップ…
そういうこと?
前回の「真昼の決闘」の「フレッド・ジンネマン」監督と同様、撮影前から「グレース・ケリー」にメロメロ…。
自ら積極的にプロデュースし、彼女を招いて、まず撮ったのが「ダイヤルMを廻せ‼(1954)」
原題は「Dial M for Murder」。
何の予備知識もなく、題名を見た時は「汚名(1946)」のようなスパイもの?
とか思ったのですが…元々は「フレデリック・ノット」の戯曲。
「フレデリック・ノット」と言えば、後の「オードリー・ヘプバーン」の主演作「暗くなるまで待って(1968・テレンス・ヤング)」の原作者。
登場人物も少なく、小品ながら…しかし、切れ味のシャープな、よくできたミステリー。
「ヒッチコック」のスリラーサスペンスの醍醐味は、窮地におちいる美女…。
恐怖にひきつった美しい表情…
美しい女性をいたぶりたい? …知らんけど…
潜在的なSっ気を呼び覚ますような、これらの仕掛け…。
「ヒッチコック」の狙い通り、やはり「グレース・ケリー」ははまります。
「真昼の決闘」同様、これも若妻役。
「グレース・ケリー」
当時、25才!
実にしっとりと…年齢の割には落ち着いた色香が…
色香ってあなた…!表現、古いのかな?
元々が良家の令嬢という設定。
で、結婚したはいいけど、夫への不信感から絶賛不倫中…!
何だかわかりませんが、なぜかたまりません…。
「魔性」という言葉が適当かどうかはわかりませんが…
こうした男の心をくすぐる「たまらない」魅力のあった女優さん…何じゃ?そりゃ!
敢えて…敢えて日本の女優で探してみると…
やはり、若い頃の「若尾文子」かな…?
「永すぎた春(1957)」の頃?…う~ん・・・認知度の低い例を挙げてしもた!
敢えて今で言うと…そうですね…25才と言うと…
「堀田真由」とか…?
ようわかりませんが、ともかく当時、世界中の男を魅了した女優さん…。
そんな若妻を殺害するために仕組まれた、夫による無言電話…。
これが原題の意味するところ?
命を狙われた筈のこの妻が、逆に殺人容疑で逮捕され…そして死刑判決…
その窮地を救うのは…?
ネタばらしはできませんが…
このサスペンスのカギは、文字通り部屋の「鍵」。
ストーリーテリング‥‥
ドラマティックな展開というのは、往々にしていくつかの偶然の重なりによって生じるもの…。
そして犯罪者の思惑さえも、この偶然により微妙にずれていく。
巧妙に練られたプロット。
こういう映画は、まず緻密な脚本の出来で決まりますね。
原作者「フレデリック・ノット」自らの脚本なんで、さすがに卒がない。
「ヒッチコック」の手慣れた演出と相まって…
観るものをぐいぐいサスペンスの世界へ引き込んでいきます。
ピリリとしまった「犯罪映画」…いやぁ、おもしろかった‼
邦題「ダイヤルMを廻せ」の後の二つのビックリマークはそういうこと?
「ヒッチコックサスペンス」のおもしろさを味わうには絶好の作品。
もう一回、観たいなぁ…。
でも…しつこいですが…これってやはり、「グレース・ケリー」の魅力に負うところも多いんでしょうね…
映画の「マドンナ」ってそういうもんだから…。
この映画で、その「マドンナ」を輝かせた共演者たち…。
次の映画に行く前に、少しだけ触れておきますね。
夫役の「レイ・ミランド」。
これより前、1945年制作の「失われた週末(ビリー・ワイルダー監督作品)」…
アルコール依存症の男を演じ、「アカデミー賞」「カンヌ国際映画祭」で主演男優賞を得、後に監督業も務めたイギリスの名優。
ええー…記憶の良い方なら憶えておいででしょうか?
あの「ある愛の詩(1970・アーサー・ヒラー)」で「オリバー(ライアン・オニール)」の父親を演じたのが彼。
ヒロイン「ジェニー」を演じた「アリ・マッグロー」…もう85才!なんですね…。
自分も齢、取る筈だわ。
「レイ・ミランド」…あの「刑事コロンボ」にもゲストで2度出演…。
特に犯人役だった「悪の温室(1972)」はシリーズの中でも傑作。
如何にもイギリスらしい重厚な俳優。
この若妻「グレース・ケリー」の冤罪をはらし、事件を解明する警部役。
「ジョン・ウィリアムズ」
この人は「ヒッチコックサスペンス」の常連。
前にも触れた「アリダ・ヴァリ」主演の「パラダイン夫人の恋」
この「ダイヤルMを廻せ‼」に続く、「グレース・ケリー」主演の「泥棒成金(1955)」。
その他「ヒッチコック」のテレビシリーズにも数多く出演…。
お気に入りだったんですね。
あるいは「オードリー・ヘプバーン」主演の「麗しのサブリナ(1954・ビリー・ワイルダー)」。
「サブリナ・パンツ」…♪ラヴィアンローズで有名なあのラブコメディ。
この時にはたしか「サブリナ(オードリー・ヘプバーン)」の父親役?
ともかくふたりとも「グレース・ケリー」の気品に見合った…そしてその魅力を引きたてる…如何にもイギリス紳士風な風貌。
大のお気に入り「グレース・ケリー」を輝かせるための「ヒッチコック」の細心の配慮?
「ヒッチコックおじさん」…彼女への熱い想いを込めた渾身の作品は更に続きます。
以下次週!