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「楓坂四駒堂」
耄碌妄想日記
日曜版No.90でおます!
当ブログは
日・木曜日 午前0時
週2回更新で~す。
♪誰が呼ぶ声に 答えるものか
望む気持ちと うらはら
今はただ
すきま風を手でおさえ
今日の生き恥をかく~
※詞・泉谷しげる
数多(あまた)ある春の歌
心浮き立つ季節なのに
なぜか脳裏に浮かんだのがこの曲。
憶えてますか?おとうさん
どこか世の中を斜めに見ながら
ギターをかき鳴らして
唄ったりしませんでしたか?
1973年…
「カーペンターズ」は
♪イエスタデイ・ワンス・モアの頃
映画だと…
「アメリカン・グラフィティ」?
ようやくベトナムで和平協定が結ばれる一方
ドルショックに続くオイルショックで
日本経済は瀕死の状態…
「泉谷しげる」
前年1972年の2ndシングル
あの♪春夏秋冬に続く
3rdシングルがこの
♪春のからっ風
♪春だというのに
北風にあおられ
街の声にせきたてられ~
当時、新婚だというのに
こんな歌詞がしっくりときたことを
憶えています。
う~ん…。
すいませ~ん!
こういう話題で下ネタは
あまりに不謹慎?
ああ!
第2章
「豊饒の海へ」
青年誌は荒野をめざす
「漫画アクション」登場Ⅰ
えー…最近、とみに怪しくなってきた記憶…
1968年2月…「ビッグコミック(小学館)」の創刊。
その前夜…先んじて創刊されたいくつかの漫画雑誌…青年コミック誌を見繕ってきました。
前回、「真崎・守」に対する個人的な思い入れのため「コミックVAN」を先に取り上げてしまったのですが…。
真打「ビッグコミック(小学館)」が登場する前年…
1967年の夏に創刊されたコミック誌2誌を、時系列に従い取り上げておきます。
漫画…青年コミック史にとてつもなく大きな足跡を残したその二つの雑誌。
まず「週刊漫画アクション(双葉社)」から…。
ここまでさまざまな形で取り上げてはきましたが…
重複を覚悟で改めてここで取り上げます…。
創刊は1967年7月。
1966年の暮…雑誌「COM」の登場によって、漫画・コミックが「カルチャー」として捉えられ始めた頃。
お話ししたように「漫画ストーリー」創刊により、この新たな分野に挑戦した「双葉社」。
更なる勝負に出たのがこの「週刊漫画アクション」。
その後、この「令和」の今日に至るまで‥紆余曲折があったものの、現在も「月2」で刊行を続けているのは、あの当時培ったブランド力故…多分ね…。
この新雑誌をまず牽引したのは…これも繰り返しになるかも知れませんが…
やはり「モンキー・パンチ」。
創刊号から連載の始まった「ルパン三世」。
更に表紙イラスト…早くも「アクション」の顔となった訳です。
そういう訳でコピーは「ヌーベル・コミック劇画」
最初の「ルパン」は1967年8月10日号(創刊号)から1969年5月22日号まで…2年弱、全94話。
連載後半にはアニメ化の企画はあったものの、具体化はせず…
この連載時は、お茶の間の人気者になるなどという想定もなく、ギャグで和らげてはいたものの、けっして正義の味方などではなく、いわゆるピカレスク。
「ルパン」はアメリカン・コミックテイストのしゃれた悪党でした。
お色気担当キャラ…ご存知、「峰不二子」…
ちなみにB99W66H88のダイナマイトボディ。
アニメ化がなって、国民的ヒーローになる以前は、もう少々…いえ、かなりエロおました。
明らかに男性向きコミック。
「不~二子ちゃ~ん!」…登場は早かったんですが…キャラ設定は一定せず、登場する度にその役柄は変わっていたと思います…。
たしか「銭形」の恋人だった時も…。
「ルパン」の一味…そして恋人としてその設定が固まるのは…
アニメ放送開始に合わせた、1971年からの連載「ルパン三世 新冒険」において。
「ルパン一味」の他の二人…「次元大介」と「石川五エ門」
もちろん初めからではなく…奇想天外な物語の流れの中で順次、仲間となっていきます。
以来半世紀をゆうに超えてもの、色褪せないこのカルテット。
結局、キャラ造形の見事さなんでしょうね。
「ワンピース」のキャラたちの中にも生きているような気もして…
ライバル「銭形幸一」…「銭形」のおとっつぁん
「幸一」って知ってました?…かの「銭形平次」のから数えて6代目の子孫。
連載1回目からの登場はおとっつぁんのみ…。
アニメ放送も途切れ途切れにこの「令和」まで。
シーズンは6まで…
長編アニメ版は、まさに日本の活劇アニメの歴史…全7作。
「宮崎駿」「押井守(未製作)」「山崎貴」等々、錚々たる才能がこの作品に挑んできました。
息の長いキラーコンテンツになった訳ですね…。
しかし、しかし…これもノスタルジーでしょうが…
私にとっての「ルパン」は…やはり…
訳知り風なことも、正義風を吹かすみたいなこともけっして言わない…
C調で、小ズルい小悪党…憎み切れないろくでなし。
「モンキー・パンチ」が狙った「トムとジェリー」のまさしく「ジェリー」
「漫画アクション」の看板として、白いページの横長、たて長のコマを縦横無尽に飛び跳ねていた…あの頃の「ルパン」なんです。
その頃の単行本を手元において…そんな「ルパン」を繰り返し楽しんでいる今日この頃…。
「望月三起也」同様、徹底して「トーン(スクリーントーン)」を使わない、あのカリカリと刻み付けるようなペンタッチの肉筆感がたまらなく好きでした。
「ルパン」を語り出したらキリがないんで…いつか改めて…。
今回はあくまで「週刊漫画アクション」
さて…
創刊号の連載陣で、「ルパン」同様、長期の連載に至った作品がもう1本。
「小島功」の「オシャカ坊主列伝(1967~73)」
なぜか「エロ漫画」と呼べない…呼びたくない「エロ漫画」。
何でしょうね…やはり才能?…画の巧さ…女性の心地よい色っぽさ…。
まさに眼福!
おとな漫画誌、総合週刊誌…そして青年コミック誌
どこにあっても、唯一無二の異彩を放つ…
言い方、変ですが、不思議な漫画家でした。
次週も「週刊漫画アクション」続けます。
よろしく哀愁!