耄碌妄想日記 No.114 | 楓坂四駒堂

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耄碌妄想日記

坂四駒堂」

No.114 でおます。

 

まず訃報です。

 

追悼

ジェーン・バーキン

享年76才ですか…汗

ほぼほぼ同世代

ほぼほぼです…

 

熱心なファンではありませんでしたが

想い出す映画カチンコがあります。

 

学生時代…60年代の終わり

日本でも大ヒットビックリマークした

仏映画「個人教授(ミシェル・ボアロン)

 

高校生(ルノー・ヴェルレー)

年上の女性(ナタリー・ドロン)に恋する

胸キュンの青春映画ラブラブ

 

「ルノー・ヴェルレー」

大ブレイククラッカー

1971年には日本で「浅丘ルリ子」と共演

「愛ふたたび(市川崑)」?

 

で…「ルノー・ヴェルレー」

「個人教授」の注目の次回作が

「カトマンズの恋人(1969・アンドレ・カイヤット)」でした。

 

ここで共演したのが「ジェーン・バーキン」

ちょうど「イージー・ライダー」と同じ頃…

そんな映画が欧米で流行った時代

主人公の青年がインドで出逢った

魅力的なピッピーの女性ドキドキ

「ジェーン・バーキン」22.3の頃だと思います。

 

悲劇的なラストもあって

あの小悪魔的な肢体が

今もせつなく目に浮かびます。

宝石白

 

合 掌

 

 

 

 

今回

歌謡サスペンス

「芋洗坂署」シリーズ

 

故・渡辺徹夫人

「榊原郁恵」のアイドル時代を

リアルにご存知の方

どのくらいいらっしゃるんでしょう?

 

♪チュウ~ チュウ チュ!チュ!キスマーク

 

 

 

遥かなるスクリーン

 

ハイスクール・ララバイ篇14

 

♪約束を交わしましょう~

 今からの日々のため

 あのさよならに さよ~ならを送りましょう

 嘆い~ている 時間など~ないから

 (詞・中島みゆき

 

 

 レトロな映画の話…

 カチンコ1960年代の邦画「東宝」のシリーズ作品を続けます。

 

 「もりしげ」「森繁久彌」

 この名前に、「誰、それ?」という世代も多くなったのかも…。

 

 2009年に96才で亡くなってから、そろそろ15年…。

 改めて振り返ると96才だったんですね…。

 

 大衆芸能分野では初めての「文化勲章」キラキラ受章者。

 戦後の芸能界…映画・ドラマ・演劇の常に中心にいたレジェンド。

 

 その実績はとてもとても書き尽くせませんが…

 ともかく守備範囲は圧倒的に広く…俳優としてはコメディーからシリアスなもの、更にミュージカル。

 

 エッセイストとして、あるいはシンガーソングライター?の顔も…(♪知床旅情など)。

 

 ちなみに白歌合戦」ですが白組歌手として7回出演。

 最後の出演がこの1965年…この時森繁♪ゴンドラの唄

 ♪命短し~ 恋せよ乙女~ちゅうやつですね。

 何故、こんなの憶えているかと言えば…

 この時の対戦相手が、連続4回出場中だった我が「吉永小百合」キラキラ

 曲は♪天満橋から懐かしいィ!

 

 寄り道修正ビックリマーク

 

 「森繁久彌」戦前はNHKのアナウンサー。

 ナレーション、語りはお手のもの…

 これも伝説のNHKラジオ放送劇「日曜名作座」

 

 1958年の日本初のカラーによる長編アニメ映画「白蛇伝(東映)

 すべての男性の声を担当したのが「森繁久彌」

 声優としては「もののけ姫」や「長編ドラえもん」にも出演…。

 

 「向田邦子」の才能をいち早く見出した一人…

 「森繁久彌」最後のドラマ出演は奇しくも、彼女が没後の2004年の作品

 「向田邦子の恋文」でした。

 この時、もう既に90代だったんですね…。

 

 原作は実妹の「向田和子」

 脚本が「大石静」、音楽は「小林亜星」…演出はもちろん「久世光彦」

 「向田邦子」を演じたのは「山口智子」ドキドキでした。

 

 

 いろいろ触れ出したらキリがないんで、「東宝」のシリーズ映画の話に戻します。

 まず、その「森繁久彌」関連で…。

 

 「東映」の時に触れた「村上元三」原作の「次郎長三国志シリーズ(1963~)

 主演「鶴田浩二」「マキノ雅弘」監督作品。

 

 実は「東宝」、その10年ほど前、同じ「マキノ雅弘」監督でこのシリーズを10作、制作しているのです(10作目、何故か未公開)。

 ※「東宝」は同時期、他にも「次郎長シリーズ」あり。

 

 「次郎長」「小堀明男」

 「森繁久彌」は「森の石松」…この頃は確かに若い…。

 第8作目「海道一の暴れん坊(1954)で見事、惨殺されるのですが…

 私、リアルアイムでは観ていません。

 

 ちなみに「東映」版の「石松」「長門裕之」です。

 

 この「森の石松」というキャラ、その死に様もあってか、昔から人気があって…

 演じた俳優は数多く…

 あのぉ…「ガッツ石松」の先祖ではありません。

 

 余談ですが、古いところだと…「フランキー堺」「勝新太郎」「中村錦之助」

 「美空ひばり」とか「ジェリー藤尾」のやつ、私、何故か観てます。

 「島田紳助」「温水洋一」とかもありました。

 

 テレビドラマでは…「堺正章」とか「水谷豊」も…。

 

 「れいわ新選組」「山本太郎」も演じてます。

 これはNHK木曜時代劇「次郎長 背負い富士(2006)

 原作が「山本一力」「次郎長」「中村雅俊」でした。

 

 今回のコラム冒頭の詞は、このドラマの主題歌

 知る人ぞ知る名曲…

 「中島みゆき」詞・曲の♪あのさよならにさよならを

 唄っていたのは、当時、彼女の楽曲を熱望していた「朋ちゃん(華原朋美)」

 

 さて、ようやく本題!…すいません!この暑い中、あちこちグダグダと…

 1960年前後の「森繁久彌」主演のシリーズ作品

 

 主に二つのシリーズが…

 1956年から1970年まで全33作「社長シリーズ」

 もうひとつが1958年から1969年まで全24作の「駅前シリーズ(東京映画)

 ほぼ同時期に制作されていった訳です。

 

 まず「社長シリーズ」カチンコ

 多分、オーナーではなく、雇われのサラリーマン社長が主人公。

 そうした悲哀を含め、サラリーマンコメディの原型となった作品?

 「釣りバカ」とか「島耕作」シリーズにも何らかの影響を与えているかも…知らんけど…。

 

 もちろん、私は全作品を観ている訳ではありませんが…

 キッカケは何か?と思い返してみると…

 1959年、名古屋納屋橋の「名宝会館」

 この時、親に連れられて観に行ったのが「黒澤明」作品「隠し砦の三悪人」

 ご存知「スターウォーズ」の元となった映画ですね。

 

 何度も言いますが、当時はほとんどが2本立興行

 あの黒澤作品」でさえ…です。

 この時の併映が、「社長シリーズ」第6作「社長太平記」

 すいません…やや朧げな記憶ではあります。

 この時は確か会社は「女性下着メーカーラブラブ」…当然、サービスカットあり。

 

 記憶が正しければ…

 年末公開のお正月映画とは言え、この「隠し砦の三悪人」が2時間を超える長尺。

 映画最盛期であったればこそのプログラム構成。

 

 片や痛快な活劇大作、一方は軽妙なコメディ…。

 ガキんちょではありましたが、この長さは苦痛だったという記憶はありません、…多分。

 子供なりに時を忘れる…ということはあったんだと思います。

 

 何作かの「社長シリーズ」

 印象に残っている「森繁」社長像は…

 めったやたら、女性の胸やお尻を触りたがるおじさん…ラブラブ

 この触り方が実に鮮やか…。

 この頃、もう少し学習しておけば良かったのですが…わんわん

 

 悪戯でオフショルダーのドレスの胸を一瞬、下げてみたり…下着すら見えない早業でした…。

 こちらは、幼気なガキんちょ…ドキッとしたりしますから、そりゃ…よだれ

 

 隙あらば、(久慈あさみ)に隠れて、何とか浮気をラブラブ…と、いろいろ画策する訳です。

 子供心に「社長」ちゅうのんは、ほとんどスケベなことばかり考える人なんだわ…と思い込み…

 やがて長ずるに、これは案外、事実かも知れんなァと、納得したり…ああ!

 社長になればよかった…と…思った日々も懐かしく…何じゃそれ?

 ♪あんなこと、こんなこと、あ~ったでしょう…

 …はァ?

 

 暑さのせいで戯言を…絶望

 

 この映画では毎回、この社長に浮気を迫る女たちが登場…

 例えば…「新珠三千代」「草笛光子」「淡路恵子」「池内淳子」らの美女群。

 この当時はいいオンナの代名詞。

 

 今ならば差し詰め…えー…実年齢は当時の女優陣より上になるとは思いますが…

 イメージで言うと、「高岡早紀」とか「若村麻由美」「霧島れいか」とか…もう少し若くて「瀧内公美」「桜井ユキ」って感じのおとなの女性たち?

 再び、社長になればよかった…と…。よだれ

 

 しかし、毎回、必ず、何らかの理由で、浮気計画は失敗ハートブレイクに終わるというお約束のオチ…。

 シリーズ作品の成功は、こうしたお約束にあったりしますね。

 

 脚本は「笠原良三」…うっかり間違えそうになりますが、「東映」任侠映画の雄、同姓の「笠原和夫」は彼の弟子。

 

 このシリーズの一番の見ものと言えば…

 「森繁」社長を取り巻く多彩な部下たちとのからみ…。

 

 社長秘書から始まって、次第に出世していく「小林桂樹」

 果ては「社長」にまでなった筈?

 

 ナンバー2の真面目な実力者「加東大介」

 

 お調子者の宴会部長?「三木のり平」

 

 で、毎回、役柄は違うのですが…強烈なキャラクターを演じた「フランキー堺」

 ま、「森繁」一座と言った感じの、絶妙なチームワーク。

 コントのような絶妙のやり取りのおもしろさ…

 

 このあたりが長く愛された理由でしょうね。

 

 尚、「小林桂樹」が演じた「社長秘書」。

 二代目が♪時には娼婦のように「黒沢年男」

 三代目が「サンデーモーニング」「関口宏」でした。

 

 

 一方の「駅前シリーズ」

 1958年の「駅前旅館」を皮切りに、前述のように全24作。

 「駅前」を舞台にした人情コメディではありますが、1969年の最終・第24作「喜劇 駅前桟橋」の舞台は確か「高松」。

 

 第1作「駅前旅館」の原作は「井伏鱒二」の同名小説。

 舞台は東京・上野の旅館ですが、その他、商店街だったり、町内会だったり、飲食店だったり、学園だったり、毎回、その舞台は全国津々浦々で様々。

 

 主演の顔触れですが、「森繁久彌」「伴順三郎」「フランキー堺」の三人。

 これに準レギュラーで「社長シリーズ」「加東大介」「三木のり平」も…

 

 女優陣は「森光子」「淡路恵子」「淡島千景」「池内淳子」「大空真弓」「京塚昌子」

 

 芸達者たちの技比べって感じも…

 これも、安定した笑いで、安定して客の呼べるシリーズだったんでしょうね…

 

 これとて、とても全作は観てませんが…

 60年代と言うと、オーバーに言えば、「東宝」ではこの二つのシリーズのどちらかが、常に上映されてたってイメージです。

 

 私が高校に入ったこの1965年

 「社長シリーズ」「忍法帖」「続・忍法帖」

 「駅前シリーズ」「喜劇 駅前医院」「喜劇 駅前金融」「喜劇 駅前大学」

 計5作…。

 世界の「三船敏郎」も若大将の「加山雄三」もいましたが

 やはり「森繁久彌」「東宝」の顔でした。

 

 観始めた頃からの、私の「森繁久彌」に対するイメージ。

 ひたすら調子のいいエロおやじラブラブ

 

 1964年、テレビドラマ「七人の孫」が始まった頃も、イメージは変わらず…

 息子の嫁の里子さん(加藤治子)を見る目が、若干、エロおました。

 

 ともかく、正直、お目当ての映画の併映が、たまたまこの「社長シリーズ」「駅前シリーズ」だった…。

 そんなのが多かったと思いますが…でも、これは個人的には当たりの回でした。

 

 そんな中、えっ!と興味をそそられて、つい、つられて観に行ってしまった作品。

 「喜劇 駅前漫画(1966)

 何じゃ?それ…!という、この映画については次週に…。

 

 また、えらい長うなりましたけど…

 おと~うさん! ついてきてもらえてますかァ?よだれ