耄碌妄想日記 No.101 | 楓坂四駒堂

楓坂四駒堂

4コマ漫画&諸々駄文晒してます。

 

さて…

ご訪問ありがとうございます。

みなさまへの101回目のプロポーズドキドキ

「ぼくは死にましぇーん!」

とは言えない齢になってきましたなあ…

ああ!

叫び

 

当ブログは

午前0時更新です。

 

…今回は

坂四駒堂」

曜版です。

 

お気づきの方も

いらっしゃるとは思いますが

ブログ更新後に改めて

4コマを含め

こっそり…少しだけ

修正したりしています。

あらら!

汗うさぎ

 

今後とも

宜しくお願い致します。

 

コーヒー

 

そろそろ

「桃井さんちのかおりちゃん」ドキドキ

まとめに入ります。

まとめきれませんけど…ね。

わんわん

 

では4コマ

すっとこどっこいな

「舟唄」…

やっぱり

一夜干しして

あぶったイカは

よろしおますなァ…。

 

 

2週連続で登場の二人

警視庁芋洗坂署

捜査課一係

「荒井薫」警部補

「伊保谷尻助」巡査長

以後もよろしく!

 

 

では桃井かおり

LAST3!

 

 

 

 

 

 

「黄金の日々」

~ドラマ黄金時代の女神たち

 

最終章 

桃井かおり 

その28

 

 「桃井かおり」「早坂暁」

 お互いに対する並々ならぬリスペクト…。

 へんろ」もそうした「絆」によって出来たドラマ…。

 

♪いつか~ 知らな~いとこ~で

 あなた~に 抱かれたの~

 いつか~ 知らな~いとこ~で

 朝が明けるのを みたの~

 (※詞・加茂亮二

 

 「絆」という言葉で、発作的に頭に浮かんだメロディ音譜

 

 何かクスリでも飲まされたんでしょうか?

 大丈夫か…?と思わず思ってしまう、やや危ない詞…そうなのか?

 

 1970年リリース、「安倍律子」♪愛のきずな

 いや…何の意図もおまへん!…只の発作どす…絶望

 

 ええー本題に入ります!

 「桃井かおり」「早坂暁」

 やはりどこか似た者同士…そんな気が…。

 

 で、敢えて仕事上での共通点を…

 

 「NHK大河」及び「朝ドラ」

 

 ドラマの黄金期の常に中心にいた名脚本家「早坂暁」

 精力的に様々なジャンルのドラマを書いていました。鉛筆

 

 もちろん「NHK」でも、前述通り数多くのドラマ制作に携わってきました。

 しかし、私の知る限り「大河」「朝ドラ」への執筆はなし…。

 

 時代劇など山ほど書いてきたのに…。

 

 余談ですが「早坂暁」の時代劇…

 最高傑作は、間違いなく必殺からくり人」

 「緒形拳」「山田五十鈴」等々…元締が「芦田伸介」

 時折史実を織り交ぜて…

 「鼠小僧次郎吉」がたしか「財津一郎」

 「新門辰五郎」「花柳喜章」

 妖怪「鳥居耀蔵」「岸田森」等々…

 

 とてつもなくエモーショナルな群像劇…メラメラ

 「必殺シリーズ」の中でも群を抜いたおもしろさでした…

 あくまでも個人的好みですけどね…。ラブラブ

 でもそう思う人は絶対、多い筈…そうなのか?よだれ

 「大河」ではたしかにあれはラジカル過ぎるんでしょうが…。

 

 でも、戦国ものだって幕末ものだって、オファーは必ずあった筈。

 おもしろいに決まってますから…。クラッカー

 

 そして「朝ドラ」…考えてみれば「花へんろ」など、実に最適な題材。

 尤も、15分ずつ細切れにしてほしくはないですが…。

 

 いずれにせよ、どちらの執筆依頼もどこかの時点で必ずあった筈…。

 

 このランクの…即ちこの力量の作家でどちらにも書かなかったのは、後は「向田邦子」くらい…。

 

 「向田邦子」は道半ば…若くして急逝していますが…

 何となく…何となくですが よだれ

 存命であったとしても、どちらもやらなかった気がしてなりません。

 根拠はありません。叫び

 そうあってほしい…とか思っています。

 ま、ひょっとして、亡くなる直前には、そういう話も進んでいたかも知れませんが…

 

 そして「桃井かおり」…やはり、これまではいずれも出演なし。

 NHK…音楽番組音譜までやっていると言うのに…。

 これも、かつて、何度かオファーはあった筈。

 

 何でしょう…?わんわん

 脚本であれ、出演であれ、お二人とも、ドラマに対するスタンスが…このきっちりスケジュール管理のされた長丁場の現場とは相いれないのでしょうか…?

 

 短期集中型と言ったらいいのか…

 そのためには、どこか柔軟に心を遊ばせながら、きちんと「全集中」ビックリマークでドラマに臨みたい…。

 「大河」「朝ドラ」ではそれは難(むず)い…?

 仕事に向き合う、それぞれの拘りの…

 「流儀」っていうやつかも知れません…

 

 いい加減なこと言うてますが、正直、ようわかりません…絶望

 お二人ともプロ中のプロですから…。

 ま、やはり似た者同士…ってところもあっての相性だと思います。ラブラブ

 

 ついで…と言うのも変ですが…

 「倉本聰」に関して…

 

 70年代、数々のドラマで、間違いなく女優「桃井かおり」を育てた一人だと思うのですが…

 

 例えば、スペシャルで出ても何の不思議もなかった

 「北の国から(1981~・フジ)シリーズ。

 そして集大成とも言うべき

 「やすらぎシリーズ(2017~・テレ朝)

 

 ご存知のように「桃井かおり」の出演はありませんでした。

 

 それどころか…私の記憶によれば1990年「火の用心(日テレ)以降、倉本作品への出演はありません。

 正直、何か一本、今の「桃井かおり」で観てみたいんですけどね…。

 

 とは言え、「山田太一」作品だって、ちょうどその頃の「夢に見た日々(1989・日テレ)以降は出演なし…。

 

 まあ、何かがあった訳でもないでしょうから…知らんけど

 それぞれに、思うところがあったのかも知れません…。

 そこらあたりは私の知るところではありませんが…

 二人の描く、老境の域に差し掛かった、魅力的な「桃井かおり」を観たかった…

 そんなことを想っています。

 

 さて…

 これを「早坂暁」「桃井かおり」の共通点というのも変かも知れませんが…

 「山田太一」「向田邦子」「倉本聰」あたりは縁のなかった…

 当然、やろうともしなかった…

 わかりますか?おとうさん!

 「日活ロマンポルノラブラブです。

 

 もっとも「桃井かおり」…唯一と言われる「エロスは甘き香り(1973・日活)

 彼女がまだ体を張って、ぎらぎらと「女優」の何たるかを模索していた頃…

 

 おそらくロマンポルノという意識もなかったと思います。

 この直前の同じ「藤田敏八」監督作品…前にも触れた「赤い鳥逃げた?(1973・東宝)

 その後の「神代辰巳」作品「青春の蹉跌(1974・東宝)

 そんな流れの中でしたから…

 

 一方、「早坂暁」ロマンポルノ作品。

 かなり後期の1986年「蕾の眺め」

 

 「蕾」って、妙に気になりますよね?

 

 ヒロインのストリッパーを演じたのは「ピンキー」こと「今陽子」

 ちなみに「天地真理」ロマンポルノ作品「魔性の香り(池田敏春)はこの前年。

 こちらの脚本は「石井隆」

 

 ロマンポルノがいろいろ攻めていた時代でした。

 

 「蕾の眺め」

 伝説の「(秘)女郎責め地獄(1973)

 そして「実録阿部定(1975)」「天使のはらわた 名美(1979)「田中登」監督、最後の「ロマンポルノ」作品。

 

 もちろん、お茶の間のドラマではなかなか難しい題材。

 しかし「早坂暁」らしいと言えば、らしい作品。

 でも映画だと、ちょっと暴走するところがあるんですけどね。

 

 でも、共演の「平田満」のうら悲しさ…。

 「佐藤浩市」のやんちゃぶり。

 そして「今陽子」の潔さ…おもしろい映画でした。ラブラブ

 

 ちょうどへんろ」を書いていた頃ですね…。

 

 やや「早坂暁」に偏りましたが…

 「桃井かおり」…後2回です。

 

 

 

 

遥かなるスクリーン

 

ハイスクール・ララバイ篇

 

♪Sous le ciel de Paris

 S'envole une chanson

 Hum Hum

 

 Elle est née d'aujourd'hui

 Dans le coeur d'un garçon~

 (※詞・Jean Dréjac

 

 日曜日…

 市電と地下鉄を乗り継いで「栄町(現・栄)」へ バス

 

 例えば「ロマン座」

 映画欄の上映時間を確かめて家を出るものの、ぴったし到着とはいきません。

 少し余裕を持って「栄町」に…

 「欧陽菲菲」♪恋の御堂筋のように

 ぶらぶらと「南大津通」「南」へ歩きます。

 

 当時(1960年代)の名古屋南大津通

 もちろん、「神田神保町」などとは比べようもありませんが…

 西側の歩道に面して、何軒かの「古書店」本がぽつりぽつりと軒を並べていました。

 学生街でもなかったのですが…。

 

 「栄町」の交差点から、例えば「ロマン座」に向かう道すがら、時間調整も兼ねて、こうした「古書店」にふらりと立ち寄るのが楽しみでした。

 

 新刊の書店にはない独特の魅力…

 何と言っても、一冊一冊にかつて、その本を愛した恋の矢であろう人たちの想いがこもっていそうな…

 

 見たことも聞いたこともないような類の不思議な専門書…

 とてつもなく大きな画集…

 

 壁一面の本棚に並んだ、そんな古書たちの背表紙を見ているだけで、不思議なワンダーランドに迷い込んだような…

 

 心惹かれたあの魔力は何だったのでしょう?

 

 現在の「南大津通」…ほとんどのそんな「古書店」は姿を消し…?

 一軒くらい、新刊書店を併設して残っているのかなあ…わんわん

 

 ともかく当時…何か読みたい本を捜した訳でもなく…

 映画の上映時間までの、そんな時間のつぶし方が何より好きでした。ラブラブ

 

 たまーに買うのは…

 店によっては、店頭の歩道に陽に焼けた文庫本のワゴンが置かれていて…

 一冊10円ビックリマーク

 「川端康成」「千羽鶴」「山の音」「みづうみ」はそんな文庫で読みました。

 

 遠い日の幻…

 何にでも心惹かれた、あの頃の吸収力…頭の柔らかさ…

 言っても詮無いことです…。

 ああー!能無しの爺ィになってしもうた!絶望

 

 そんな中で、観た当時のカチンコ「フランス映画」についても少し…

 

 

 「名画座」でしたから、もちろん日本で公開されたのは、それより以前…

 当時、意図し、系統立てて観た訳ではないのですが…

 紹介する2本…偶然同じ「アンリ=ジョルジュ・クルーゾー」監督作品

 今回はその話の前に…

 

 「フランス映画」と言うと…

 一番古い記憶では…物心ついたかつかないのかの…

 親に連れられて観た「巴里の空の下セーヌは流れる」

 日本公開が1951年

 年端もいかない子供に観せる映画じゃないですよね…

 何だったのでしょう?

 やたら長かった(120分)子供には地獄 ドクロ

 ということ以外…当然、ほとんど記憶にありません。

 

 「舞踏会の手帖(1937)」、「Pépé le Moko~望郷(1937)「ジュリアン・ディヴィヴィエ」監督のこの作品、改めて観たのも…やはり60年代だったと思います。

 その折に、その時の微かな記憶が朧げに蘇った程度…。

 

 それはやはり音楽音譜だったような…

 

 いきなり、殺人鬼の登場と共に、この曲が場違いに流れるのですが…

 その後の、セーヌ川の河畔でのある家族のささやかなパーティ…?

 何人かの人が輪になって楽しそうに唄っていたカラオケ

 …そんな記憶だけは何故か鮮明でしたね。

 

 やはり名曲でしたからね…。音譜

 

 映画の中で唄っていたのは「リーヌ・ルノー」

 何と言っても、このシャンソン

 「エディット・ピアフ」「イヴ・モンタン」「ジュリエット・グレコ」のカバーで有名ですね。

 冒頭のはその一節です…ここまでしか唄えまへんがな…。コーヒー

 

 当時も一瞬、錯覚したりしたのですが、戦前の「ルネ・クレマン」監督「巴里の屋根の下(1930)

 もちろん、これも後に観てますが…

 これと比べてしまうのは…

 

 「巴里の空の下セーヌは流れる」カチンコ

 こちらは戦後まもなくのフランス・「パリ」…。

 やはり映像は、イタリア映画の「ネオレアリズモ」風

 そんな「パリ」そのものの息遣いが聴こえてきそうな映画。

 

 セーヌ河畔の早朝から始まるパリの24時間の物語。

 様々な人々が織りなす悲喜こもごもの人間模様

 殺人鬼叫びまでいますから…。

 その断片的なシーンが…それぞれの人の運命が徐々に絡み合いながら劇的なラストへ…

 それを巧みに操る「ディヴィヴィエ」の技巧…。

 

 その後、多くの「フランス映画」を観てきた訳ですが…

 その「フランス映画」への信頼感・リスペクトの源は、私に限ってはこの映画にあるかも知れません。

 

 次回、やはりあの頃に観た「フランス映画」

 「アンリ=ジョルジュ・クルーゾー」監督作品を…