正式なブログタイトル
ご存じなかったでしょうか…。?
日記でもないんで…
ともかく心温かいみなさまの度々のアクセス
及び「いいね」を励みにここまで来ました。
「いいね」のお返しが十分でないことが
大変心苦しいのですが…
多くの方が読んでくださる…ということが
何よりのモチベーションでした。
見知らぬどこかのどなたかと
ネットを通じた僅かな時間
ささやかな何かを共有ができる…?
それが何よりも幸せでした。
押し寄せる年波です。
どこまでやれるかわかりませんが…
情熱がなくなるまでは
漫画、描いていきます。
今後ともどうぞ
よろしく!哀愁
楓坂四駒堂
大番頭・よし乃
手代・彦六
拝
100回記念の
特盛仕様という訳では
ないのですが…
この台詞の多さ!
背景の史実の説明が必要な
エピソードなので…
それにしても…
読みにくいわなあ…
約8コマ分を
4コマに無理やり
ぶち込みました。
はい…
~ドラマ黄金時代の女神たち
最終章
桃井かおり
その27
「花へんろ」Ⅳ
松山・風早…遍路の町…
脚本家「早坂暁」自身の生家…母とその家族が生きた激動の昭和。
ま、ストーリーを追うつもりはありませんが…
思いっきりざっくり言えば…言うんかい!
大正末期、歌手を夢見て、東京の音楽学校を目指す
ヒロイン「静子(桃井かおり)」。
叔母にその費用を無心するのですが、その条件は叔母の次男の嫁になること。
うめ叔母さん…「沢村貞子」でした…。
家出を決行するものの、時に東京は「関東大震災」で壊滅状態に…。
やむなくと言うか、何と言うか…
約束通り、叔母の婚家である風早の商家に嫁ぎます。
勘商場…規模の小さいデパートのようなものですね…多分。
夫と共に分店と劇場を任され、夫を支え、様々な出来事に翻弄されながら、大家族を守っていくという細腕奮闘記。
この「劇場」をめぐるエピソードなんて、如何にも「早坂暁」カラー。
1986年と言うと…「桃井かおり」、35くらいですけど…
おさげの女学生スタイル…文金高島田の花嫁姿…やたら初々しくて…
同時期収録だった筈の「危険なふたり」の「菊江」、あるいは「霞夕子」とのギャップの凄さ。
今更驚くことではないでしょうけど…。
歌手を夢見て…と、このエピソードが事実ならば…この親にしてこの子あり…
これが「早坂暁」の作品に流れる独特のユーモア、ある種の大らかさのルーツなのかも…。
ちまちましてない…洒落がわかる…そんなところが…。
嫁いで以後…昭和初期までの第1章全7話(1985)
世界恐慌、満州事変…そして戦争への第2章全6話(1986)
戦時中から終戦への第3章全6話(1988)
そして戦後編の「新・花へんろ」全6話(1997)
キャリアのすべてを賭けた、まさに魂を込めた脚本。
それを受け止める「桃井かおり」の渾身の演技。
泣いて笑って…切なくて…どこを切ってもおもしろい!
This is 日本のドラマ…
最初の3部作、ほぼ1年間のインターバルの長かったこと…
しかし、考えてみれば…こんなの一度に観てしまったらもったいない…
そんなことを思ったりして…。
脇を彩る共演者たちにもその魂は宿っていて
見事にこのドラマの世界を生きていたと思います。
「沢村貞子」…これがおそらく引退前の最期の連続ドラマ。
「静子」の夫役「河原崎長一郎」…いい俳優さんでしたね。
硬軟、どちらもいけてね…。
その兄が「中条静雄」…みんな亡くなってしまいました…。
亡くなってしまった…と言えば
義父役の「下條正巳」、その他「小林亜星」「殿山泰司」「谷村昌彦」「関敬六」…
「加藤治子」も「樹木希林」も…あ~あ。
「早坂暁」の盟友とも言うべき「渥美清」が最初のナレーターでした。
共演者のひとり…甥の「小倉一郎」が東京から連れて帰ってきた怪しげな女性…
「渡辺えり子」…
この頃、「桃井かおり」に微妙に似てたんですけど…
だからどうの…という訳ではありません。
ああ…想い出したけど…「静子」の夫「河原崎長一郎」の弟が「森本レオ」。
つまり義理の弟…
人妻(永島暎子)と駆け落ちして心中しちゃうんでしたっけ?
いつの時代もやんちゃな「森本レオ」だこと…彼ももう80才って!
東海ラジオ「ミッドナイト倒壊…いえ東海!」のDJ時代…
ほとんど語りのヒット曲♪親父にさよなら(1970)
憶えている人は少ないかも…ああ…ローカルなヒット曲だったのかな…?
でも作曲は♪いつまでもいつまでもの「佐々木勉」でした。
…余談でしたね…。
この「永島暎子」の旦那役…「イッセー尾形」?
だよな…たしか靴屋だもん…。
う~ん…すいません!記憶が曖昧…。
でも「イッセー尾形」…「桃井かおり」には欠かせません。
「花へんろ」…
ヒロイン「静子」の明るさ、逞しさとは裏腹にやはり全編を覆うのは戦争の影…
やはりそういう時代であったということ…
広島への原爆投下によって「早坂暁」自身、妹を亡くしており…
血は繋がってはいないそうですが…
その妹「春子」を「芦田愛菜」が演じたのは、「花へんろ特別編・春子の人形(2018)」でした。
「早坂暁」亡き後でしたが…。
「夢千代日記」もそうですが、原爆に対する痛切な想いは特別なものがあった筈です。
私自身はまだ観ることが出来ていない映画
「夏少女(1996・森川時久)」
「早坂暁」脚本、「桃井かおり」主演の広島の原爆の悲劇をモチーフにした作品。
この映画が長らく公開されなかった事実…知らんけど
常に振り返ることをしなければ、こうした悲劇の記憶は忘れ去られる…
そんな想いもあったんでしょうね…。
鎮魂の祈りを込め、激動の時代を生きた市井の人々の悲喜こもごもを、叙情豊かに描いた…まさにドラマ人間模様。
何度だって言いますきに!
いつだって、「桃井かおり」のドラマはおもしろいぞなもし!
以下次週…
ここまで来たんで…30回!
「桃井かおり」…ラスト3です。
遥かなるスクリーン
ハイスクール・ララバイ篇6
♪ 遠い日の幻を
さがし求めて
あの道を この道を
さまよう 旅路
「フェデリコ・フェリーニ」
実を言えば、最初に観たのが「81/2(1963)」…
日本での公開は1965年で、私、高校生にはなってましたけど
その齢ではどうにも難解…何回、観ても…。
この「道(1954)」を名画座で観たのも、ちょうどその頃。
これは「甘い生活(1960)」の前ですから、その作風がネオレアリズモと呼ばれた時代。
認識が甘いんで、当初同じ監督とは思えませんでした。
今更、このあまりにも有名な名画の中身を云々する必要はないのでしょうが…
「fine」の文字が出た後、しばらく席を立てず…その余韻に浸っていた記憶があります。
あまりに切なくあっけない「ジェルソミーナ」の死。
なのに、この心が洗われるような温かさはいったい何?
この「ジェルソミーナ」を演じた「フェリーニ」の妻でもある
「ジュリエッタ・マシーナ」。
これは誰もが思うように…
彼女の存在がなければ、成立しえなかった映画…。
誰もが救われそうな「天使」そのもの…。
こんなとんでもない「女優」がいることに驚きました…。
演じると言うことの認識が変わる凄さ…ですね。
旅が進んでいくとともに、彼女の愛らしさが増していくのが…妙に辛くて…。
でも、その魅力にぐいぐい引き込まれていきます。
この「道」…そして次に彼女が純粋過ぎる娼婦を演じた
「カビリアの夜(1957)」。
日本でのテレビ放映時、吹替はいずれも「市原悦子」でしたが…
吹替と言えども彼女の「無垢」を表現できるのは「市原悦子」しか考えられなかったのでしょうね…。
そうですね…「無垢」
どんな時代でも必ず疲弊してしまう、そんな生き方…。
でも、愛しくて…愛しくて…
あの「ニーノ・ロータ」の♪ジェルソミーナを聴くたびに
太鼓を叩き、喇叭を吹いていた彼女のそんな少しはにかんだ笑顔が浮かんで…胸が締めつけられます。
僅か35才でこの「道」を撮った「フェーリーニ」
私、35才でエロ4コマ、描いてました…。
ふんとにもォ!
多分に宗教的な寓話でもあるのですが…
やはりこれは普遍の「愛」の物語。
終盤に後悔と懺悔の念と共に湧き上がる、「ザンパノ(アンソニー・クイン)」の彼女への溢れる想い。
「ナバロンの要塞(1961)」「アラビアのロレンス(1962)」「その男ゾルバ(1964)」そして「名誉と栄光のためでなく(1966)」
その他、数々の名作を遺した名優「アンソニー・クイン」ですが…
やはりこの、哀しいほど野卑で粗暴な「ザンパノ」は忘れられません。
イタリアの海岸沿い…地中海から吹きわたる風…
モノクロなのに、海の色が哀しいほど深く青いです。
まだご覧になっていない方で、日頃、魂を一度浄化させたいわ…とか思っている方…
て言うか…大切な誰かを心から愛している方…
ぜひ、ご覧ください。
多分、私の生涯、No.1映画かも知れんなあ…。
未だ、魂、一向に浄化されてまへんけど…ああー!
「ニーノ・ロータ」
「フェリーニ」作品には欠かせない作曲家。
他では「アラン・ドロン」「モーリス・ロネ」の♪太陽がいっぱい(1960)
「オリビア・ハッセー」の♪ロミオとジュリエット(1968)
♪ゴッドファーザー 愛のテーマ(1972)等々
お馴染みすぎる名曲の数々…
ああ…冒頭の詞は♪ジェルソミーナの日本語訳詞(訳者不明)…
これだけの名曲…いろいろな訳詞で日本でも多くの歌手が唄っています。
この詞は「カルメン・マキ」が1993年アルバム「MOON SONGS」の中で唄ったもの。
訳詞はこれとは別ですが「沢田研二」も「ザ・ピーナッツ」もカバーしています。
いや…べ、別に意味などありません…。
やはり…優れた映画には必ず優れた映画音楽が…
これもそういうお話です。
以下、101回目のプロポーズ…!、いや木曜版に続きます…あへあへ。