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「楓坂四駒堂」は
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4コマ「何のこれしき!戦国篇」
「女優遍歴 桃井かおり篇14」
「作詞家列伝 大津あきら篇」
以上でおます。
次回4コマは
先月と順序、逆ですが
第3日曜日ですので
「日曜ロードショー」を!
~ドラマ黄金時代の女神たち
最終章
桃井かおり
その14
♪時よ止まれ 愛に姿かえたままで
いのち短しと 花にたとえて
美(うる)わしの 乙女ごの心開く~
※詞・阿久悠
とりわけ「美少女」が…などと、殊更取り上げることに、些か抵抗がない訳ではないのですが…
ん!…あってるのか?この言葉づかい。
ともかく、芸能界に限っては、モデルにしろ、タレントにしろ、俳優にしろ、やはり「美少女」枠というものが存在しており。
それがスターへの登竜門だったりして、やがてそうした中からも女優として成功する例も少なくはなく…
そんな女優さんは幾人もいます。
「若尾文子」も「浅丘ルリ子」も、もちろん「吉永小百合」も、まずはとびっきりの美少女として注目を浴びた筈です。
そうした金の卵(ま、事務所にとって…でしょうが)を探すべく、各種オーデション…「東宝シンデレラ」とか「国民的美少女コンテスト」とか、後はスカウト?
多くは10代中頃…女優としてデビューするのもこの年齢ですから、必然的に役柄は「女学生」になります。
例えば「東宝シンデレラ」の「長澤まさみ」…
デビューから少したってはいましたが…
「世界の中心で、愛をさけぶ(2004・東宝)」。
あの「廣瀬亜紀」役…。
ドラマ(2004・TBS)の方は「綾瀬はるか」でした。
そうですね…他、思いつくまま挙げてみると…
おとうさん、憶えてますか?
「桜井幸子」…「高校教師(1993・TBS)」
「観月ありさ」…「いつも心に太陽を(1994・TBS)」
「酒井美紀」…「白線流し(1996・フジ)」
「深田恭子」…「神様、もう少しだけ(1998・フジ)」
「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ(2001・TBS)」
「水川あさみ」…「ロングラブレター~漂流教室(2002・フジ)」
※これ、「香里奈」も出てた筈…。
「芳根京子」…「表参道高校合唱部!(2015・TBS)」
「武井咲」…「大切なことはすべて君が教えてくれた(2011・フジ)」
などなど…挙げきれませんが。
ああ、もうひとり、かなりインパクトが強かったのは「横山めぐみ」。
「北の国から‘87初恋」の「れいちゃん」ですね。
一瞬で永遠の煌めき…そんな清廉なオーラに包まれていました。
そうそう、繰り返しますが「桃井かおり」だって
私が心、持ってかれたのは「それぞれの秋」の「スケバン女子高生」の役でした。
みなさんの、実に初々しい女学生姿を覚えています。
おいおい!我ながら実に気色悪いな!…このくだり…。
いい齢をしたおやじが、こういうお嬢さんたちの姿に心を惹かれるというのは…
ま、多少ロリコン傾向だわネ?…とは思うのですが…
少しカッコつければ…「青春」回帰?…つまりノスタルジー。
この齢になって、何となく思うのは…どうやら「青春」というものは、後々の人生において振り返るための「季節」だったということ。
取り立てて、鮮烈な想い出が残っている訳ではないのですが…
あの頃の揺らぎだったり、焦りだったり、甘酸っぱいときめきだったりが、小さな欠片となって、胸のどこかに今でもあるんでしょうね。
だからこそ、爺ィと言えども、例えば古くは「スピッツ」、そして「back number」「あいみょん」なんかのいくつかの曲が、何故か心地よくフィットし、思わずグッと来る訳です。
えー…油断をすると余談に走り過ぎます。
これを「余談大敵」と言います…う~ん、今イチ!
うだうだ、訳のわからん事を書き連ねてしまいましたが
えー…今回、何を取り上げるのかと言えば…
もちろん…「桃井かおり」の主演ドラマです。
「名門私立女子高校(1984・日テレ)」。
このドラマの、女子高校生役で、やはり目を見張るようなひとりの美少女がデビューしているのですが…。
「南野陽子」…
まだ「スケバン」になる前の「ナンノ」ちゃんです。
何て言うか…単にかわいいだけではない、凛とした佇まいに独特の雰囲気がありました。
役名(愛称?)の「お嬢」というのが、しっくりとくるハイソな女子高生役。
後の話…
80年代後半から、卒業式で女性の袴姿が広まったのは、彼女が出演した映画「はいからさんが通る(1987・東映)」の影響という説。
それが何となく納得できるような、ある種のカリスマ性もあった気がします。
さて、ドラマの話です。
「西田敏行」と「桃井かおり」のダブル主演。
共に教師役。
簡単に言えば、この二人が不器用で切ない大人の恋を演じる、珠玉のハートフルストーリー。
DVDでも出てれば何度でも観たい、そんなドラマです。
ともかく「教師」ですからね、「桃井かおり」も大人…真っ当な社会人。
いろいろあるのですが、基本シャンとしてます。
この頃(1984)と言うのは、「竹下景子」の項で触れた
二人の共演作「危険なふたり(TBS)」シリーズを撮っていた時期と重なります。
つまり「桃井かおり」は一方では破天荒な女詐欺師を演じ、もう一方では「女子高」の新任英語教師という対照的な役を、見事に演じ分けている訳です。
ともかく「西田敏行」「桃井かおり」という手練れの個性派名優のガチンコ共演ですから,それだけで、もう堪能できます。
「桃井かおり」の切な過ぎる恋模様…
こういう時の彼女の哀しみを湛えた目の芝居…実に愛しいんですね。
「西田敏行」…「池中玄太」でもなく「浜ちゃん」でも「蛭間院長」でもない、ちょっと二の線、入った渋めの魅力。
担当は「地学」だったかな…?
「地学」教師って、ここらあたりが脚本(林秀彦)の細部の拘り。
まさに「ドラマ黄金時代」…創り手たちがみんな熱かった頃のドラマです。
細部まで覚えている訳ではないのですが…
脇を固めた「伊武雅刀」「岩城滉一」「原保美」「内藤武敏」…私の好きだった「夏桂子(圭子)」等々…
みんな素敵でした。
女子高生役としては「南野陽子」の他…「有森也実」、歌手の「真璃子」
それと「ローラ」役の「荒井玉青」って、たしか「北原三枝」の姪だった筈…?
違うか…?
ラストは、紆余曲折の末、二人が結ばれ…心温まるハッピーエンド。
2人の素敵なキスシーン…
若いみなさん、絵面が想像できますか?
特筆しておきたいのは、前にも触れた「日テレ」の美術担当の職人技。
このドラマでも、「桃井かおり」たちが住むアパートの内部(エントランスなど)の見事なセット。
こういうのは、良いドラマには絶対欠かせません。
そして、「日テレ」のドラマと言えば、「坂田晃一」の音楽。
主題歌は「西田敏行」「桃井かおり」のデュエット
♪ルネッサンス
実はこの時、話題になったのは挿入歌の♪You Are 美人(シャン) Shineの方。
したがって冒頭のフレーズはこちらの曲から。
詞はどちらも「阿久悠」。
つまり…
♪もしもピアノが弾けたなら(西田敏行)
♪鳥の詩(杉田かおる)
♪目覚めた時には晴れていた(伝書鳩)
♪冬物語(フォー・クローバーズ)のコンビ。
2人とも歌、上手いですよね…。
何、演っても絶好調の「かおり」さん…
さて、この年の翌年…1985年ですね。
「桃井かおり」は代表作とも言える、2本のドラマシリーズに主演します。
で、以下、次週へ!
「大津あきら」篇2
淋しさも悲しみも…
あなたのそばで 溶けていった~
いつもいつの日も~
「大津あきら」…「鈴木キサブロー」とのコンビでの代表曲の一つ
「高橋真梨子」の♪for you…
お好きですか?
超絶の歌唱力…激しいけれど繊細でハートフルな詩の世界…
そして心に染み入る、ドラマティックなメロディライン…。
三つの才能が三位一体となった珠玉のラブバラード。
繰り返される愛のリフレーン…繰り返すからリフレーン言うんじゃ!
♪あなたが欲しい~
あなたが欲しい~
愛する人を想う、この、どストレートな女ごころ。
こうしたモチーフの楽曲・ヒット曲は、もちろん多くある訳ですが…
う~ん…例えばですね…
♪愛する人が 喜ぶなら
それで幸せよ~
だから…
♪こわれてもいい 捨ててもいい~
ご存知、「山口百恵」の♪ひと夏の経験(詞・千家和也)ですね。
もっとストレートなヤツ
♪愛して愛して 身を束ね
たとえ地獄のはたまでも~
連れてってぇ~
凄いですね、怖いですね…「石川さゆり」♪飢餓海峡
※詞・吉岡治…「果て」ではなく「はた(端)」なんですね。
えー…想いが激し過ぎて、かなり歪んでしまうと
♪あの娘の口癖 真似たなら
私を愛してくれますか~
あの娘の化粧を真似たなら
私を愛してくれますか~
あげく…
♪あの娘をたとえ殺しても
あなたは私を愛さない~
思わず「大丈夫か?」と心配になる
「中島みゆき」♪あの娘(コ)です。
世界観の違う曲を比べても意味はないのですが…
♪for you…
♪愛が すべてが ほしい~
この激しさにもかかわらず、どこまでも汚れのない詩情。
聴き終わると余韻の中に、溢れる程の愛しさと切なさ…。
そして清々しささえも‥‥
「大津あきら」ならではの詞の世界。
このコンビの他の曲
「高橋真梨子」だと♪ジュンとかね…
ここではもう1曲、多くのみなさんがご存じの筈?の
「徳永英明」の♪輝きながら
♪瞳を閉じても 木洩れ陽が
手を振る君を 照らしてる~
季節はいつも終わりだけ 彩づけるけれど
一切無駄のないこの描写の秀逸さ…
君だけの夢を刻むのさ
想い出をつめた 少女の笑顔のままで
どうでしょう?
心が洗われるような、やさしさが満ち溢れた…極上のリリカルな詞の世界。
例え「ロリコン」と言われたかてかましまへん!
おっちゃん、この曲、好きでんねん!
実を言えば…お気づきの方もお見えかと思いますが…
この曲、同じく「鈴木キサブロー」が作曲した
1983年リリースの「H2O」♪想い出がいっぱい
この「阿木燿子」の詞にインスパイアされて…という気もしますが
当然、リスペクトはあったと思いますしね…
それはそれとしても、これはやはり「大津あきら」の詞の世界だと思います。
♪Don't Say Good-By
さよならが歌になるのなら
想い出の中で 二人はめぐり逢えるさ~
駆け出す君の 場面を見守るから
輝きながら 明日のドアをあけて~
訳のわからない方言が出てしまうほど
まことに良かですばい!
今、この曲流しながら、うっとり、このコラムを書いてる訳ですが…
夜中の3時です…
余韻に浸りながら「大津あきら」篇、次回、もう一回だけ!
彼の名を強烈に脳裏に焼き付けたあの名曲を!
ヒントは「色」です。
♪桃色吐息とか思った人…あの詞は「康珍化」です。
では!