耄碌妄想日記 No.56 | 楓坂四駒堂

楓坂四駒堂

4コマ漫画&諸々駄文晒してます。

ご訪問、ありがとうございます。

改めまして…当ブログは

毎週木曜更新でおます。

 

日本史において

「戦国時代」と言えば

室町幕府、権威失墜の後…

守護大名に代わり戦国大名が台頭

その領国支配体制の時代…

ま、「応仁の乱」以後をそう呼ぶことは

十分承知しております。

しかし…

「保元・平治の乱」も「侍」が

戦っとるやないか!

…という誠に緩い括りです。

何卒ご理解を!

でも来月は、「桶狭間」っス!

 

 

 

 

第1章

「ぼくら」の時代

 

Chapter5 

さらば「ぼくら」の日々⑥

 

 1961年夏…

 創刊号以来、1年半ぶりに「週刊少年サンデー」を買いに

 いそいそ、弾むような足取りで「尾関書店」に向かいます。

 これから、これが週1のお楽しみ。キスマーク

 

 誰に遠慮することもなく、自宅で「少年サンデー」を読める喜び。

 あははははは爆弾

 

 気の所為なのか、誌面は何故かまばゆく

 「影丸」たち…何故かいつにも増してカッコよく…

 「木の葉隠れ」も一段と冴えわたり…

 はい!気の所為です。叫び

 

 この当時の「少年サンデー」「伊賀の影丸」以外のラインアップ。

 

 創刊号から続いていた「藤子不二雄」の「海の王子」は連載約1年で、この年初めに終了。

 「海の王子」…「小室圭氏」とは何の関係もありません…念のため。叫び

 

 これは「F」と「A」、完全な合作でした。

 たしかヒーロー海底王国の王子たちを「F」

 彼らが戦う海の悪者たちを描いたのが「A」だった筈。

 

 後の単行本で読み返すと…(多分、藤子・F・不二雄大全集に収録。)

 初めての週刊誌連載への意気込みが、多彩なキャラに溢れていた気がします。

 

 

 創刊以来、連載が続いていたのは

 「寺田ヒロオ」の「スポーツマン金太郎」のみ。

 

 記憶が定かではないのですが、この頃ライバル「桃太郎」は「巨人」に入団していたかも…

 う~ん、憶えてまへん。叫び

 

 後の連載陣と言えば…

 「手塚治虫」の「キャプテンKen」…連載終了間近。

 中途で読み始めた「0マン」と違い

 始めて通して読んだ「手塚作品」

 

 2200年代、火星を舞台にしたSF漫画ですね。

 最終回に向かって…

 一番の話題は、この「キャプテンKen」の正体ははたして何者…?

 

 アレルギーとは言いませんが…

 この中身の濃さ、スピード感…

 正直に言えば、「手塚」初心者の私には今ひとつしっくりと来ない…。

 愚かにもまだ「わかっていない」時期でした。叫び

 

 「前川かずお」

 

 やがて絵本作家に転身。

 ご存じの方、多いと思いますが

 「那須正幹」の「ズッコケ3人組(1978~)」

 この挿絵が「前川かずお」です。

 

 児童文学者、絵本作家たちが、まだ「漫画」「漫画家」を露骨に見下ろしていた時代です。ドクロ

 

 伝え聞くに…その「ズッコケ3人組」

 当時「何で漫画家風情が挿絵を!」と言う…

 一部、自称芸術家たちからのバッシング。ドクロ

 

 図書館の蔵書から「漫画」が排除されていた時代です。汗

 

 同時代の「やなせたかし」「馬場のぼる」も、

 一時は、そんな辛酸を舐めたかも知れませんね…。

 

 「権威」と言うものは、常にその保身・守りに汲汲として、

 自らを脅かす新たな力をつぶしに掛かります。ドクロ

 

 あの時代、私が「漫画」に夢中になっていったのは

 もちろん、すべてとは言いませんが…

 「漫画」表現そのものが理不尽な「権威」という魔物

 勇敢に抗い、対峙していたという…

 そんな構図にもあったと思います。

 

 今は昔でしょうね…。

 

 その「前川かずお」

 「サンデー」では、ギャグ漫画を描いてました。

 当時、テレビで人気者だった「大村崑」の時代劇だったと思います。

 

 「大村崑」…現在もご存命。

 50年代後半のテレビ黎明期、爆発的な人気を誇ったコメディアン。

 

 おぼえてますか?おとうさん!

 

 「やりくりアパート(1958)」「番頭はんと丁稚どん(1959)」「頓馬天狗(1959)」

 すべて「花登筺」

 

 そんな「崑ちゃん」を主人公とした漫画でした。

 

 

 さて…「伊賀の影丸」以外で私が好きだったのは…

 

 前にも少し取り上げましたが

 やはり怪球Xあらわる(益子かつみ)

 「サンデー」創刊の年、1959年の「21号」からの連載。

 

 主人公の少年の名は「山田ポン太郎」泣くうさぎ

 「ポン太郎」って…!

 かよ!って思いますけど、似てなくもない…。

 

 ごくごく普通の家庭の小学生。

 おとうさんはたしか「新聞記者」。

 平凡な日常を過ごすこの平凡な少年の元に

 ある日突然、宇宙から球体型ロボット「X」が現れます。

 様々な特殊能力を持つこの「怪球X」

 

 ここまで書けばおわかりですね?ビックリマーク

 

 かつても話題になりましたが…

 モチーフが、あの「ドラえもん」の先駆けとなった作品。

 「ポン太郎」は「野比のび太」…やはり丸い眼鏡をかけてます。

 

 次々に起こる事件…二人?は協力して事に当たっていきます。

 取り敢えずこの「怪球X」の存在を「ポン太郎」は周囲に隠し続けます。

 ここがミソ。

 

 堂々と正体をさらし、周囲から受け入れられる「ドラえもん」とは違います。

 しかし、「ドラちゃん」がいきなり隣に住み始めたら…

 夜間に表で出くわしたら…一見「化け猫で」すもん

 やはり怖いかも…。叫び

 

 「怪球Xあらわる」原作者がいたと思いますが…

 「益子かつみ」、絵も大好きでした。ドキドキ

 

 これも前に取り上げた

 さいころコロ助(日の丸)」

 

 思い起こせば、漫画雑誌を読み始めた当時…

 「ライナーくん」「ビリーパック」「赤胴鈴之助」…と

 いろいろ心躍らせては来ましたが…

 私に「漫画」そのもののおもしろさを一番教えてくれたのは

 やっぱり「益子かつみ」だったと思います音譜

 

 「ぼくら(講談社)」であの「怪獣ブースカ」の連載が始まったのは

 しばらく後の1966年

 

 この昭和の才能あふれる漫画家

 1971年、わずか47才でこの世を去ります。泣くうさぎ

 「脳溢血」…おそらく「過労」の所為でしょうね…。

 同年同月、画家「山下清」も亡くなってます…「脳出血」でした。

 この天才画家もまだ49才でした…。

 

 

 「ぼくらの時代」と銘打った

 この「全力漫画少年」の第1部

 

 幼少期からの数々の「漫画」たちとの出逢いを

 まとまり悪く、拙い文章でだらだらと綴ってまいりました…。

 

 タイトルの「ぼくら」の購読は終了しました…

 私も無事、栄光の?小学生生活を終えるということで…

 残り3回ほどで、この第1章を何とか締めくくり

 次のステージ、第2章へと移ります。

 

 おいおい!おっさん

 まだ、やるんかい!爆弾

 

 お気持ちは十分お察し致しますが…う~ん…叫び

 ここからがいよいよ本番!ドクロドクロドクロ

 出来ますれば今後もお付き合いを!

 

 そういう訳で次週より、「第1章」ラスト3です。

 

 


 

 

「黄金の日々」

~ドラマ黄金時代の女神たち

 

第5章 

風吹ジュン 

その2

 

♪23才

 

 「ユニチカガール」…そしてアイドル歌手?として世間にその名が知られていく中で…

 ドラマの仕事もチラホラ入ります。

 それなりの演技のレッスンは受けた筈。

 

 まあ、当初はクレジットにも名前も出ないような端役…

 あるいは、ほんの脇役がほとんどだったと思います。

 

 もちろん、あのルックスドキドキ

 …若い頃の髪型はもっとワイルド

 ちょっとコケティッシュと言うか…

 初心な小悪魔みたいな魅力…キスマーク

 

 まあ、言葉選ばずに当時のイメージで言っちゃえば…

 世界一かわいい子狸?

 

  この件に関しては、この後取り上げる予定の

 「倉本聰」「前略おふくろ様Ⅱ」において

 「風吹ジュン」が演じる「鈴木春子」

 何ちゅう役名じゃ!…まあ、ここが「倉本聰」らしさ…。

 

 その「春子」のあだ名が

 「タヌ子」でしたから…照れ

 

 「倉本聰」の目からも、そう見えたんでしょうね。

 ほら!あの当時のあの眉ね…。恋の矢

 

 

 「ドラマ」に出始めた頃…

 あの♪愛がはじまる時の強烈なインパクトもあり…

 例えば、当時の人気シリーズ「プレイガール」なんかで見かけても

 「へぇ…」とか思ってましたね。

 

 つまり、当初「女優」というイメージはなかったということです。

 

 しかし、唯のビジュアルクイーンではない

 ちょっとは他に類を見ない不思議な魅力宝石白はありました。

 

 当時のキャッチフレーズ…

 「妖精 風吹ジュンですもん!ドキドキ

 

 

 時代の「風」が…文字通り…「風吹ジュン」にとって順風であったのは…

 

 この拙文コラム…「女優遍歴」

 敢えてこのシリーズを「ドラマ黄金期の女神たち」と銘打っております。

 

 「風吹ジュン」がドラマに進出していったこの時期がまさにその「黄金期」宝石白

 やや繰り返しになりますが、そこの処をもう一度押さえておきます。

 

 テレビ放送の黎明期以降、その放送プログラムを形作っていく上で

 NHK始め民放キー局は「テレビドラマ」を重要なコンテンツと位置付け、その制作に努力を重ねてきました。

 演劇・映画の手法を真似ながら…

 一方では先進国、アメリカのテレビ映画を導入しつつの試行錯誤。

 

 その流れの中で…まず、制作スタッフの充実

 演劇・映画の世界から来たスタッフたち、更にテレビそのもので育ってきた人たち。

 新たな才能も加わり、テレビドラマ独自の制作スタッフが次第に成熟していく訳です。

 

 演出・美術・音楽

 当然、ドラマの質も上がっていきます。

 人気ドラマも増えていきます。

 

 私の頑なな持論ですが…

 「ドラマはまずシナリオ!」

 

 つまり脚本…脚本家の充実ですね。

 

 そして70年代

 言わば「脚本家」の時代。

 

 これも繰り返すことになるのですが…

 その中心だったのは…

 敢えて「御三家」などとは言いませんが

 「山田太一」

 「倉本聰」

 「向田邦子」

 更に「早坂暁」「市川森一」「佐々木守」「鎌田敏夫」等々

 まだまだ書き切れませんが…。汗

 

 綺羅星のような才能たちが、競い合うように…次々、おもしろいドラマを書いていった。

 そして…その中で多くの演出を始めとするスタッフはもちろん、多くの名優たちが育っていった…。

 例えば、優れた「脚本」に刺激されれば、「演出」も本気になるものです。

 もちろんプロデュースという司令塔の役割は重要ですが…。

 

 いずれにせよ、テレビドラマの成熟が始まったそんな時期…

 それを「黄金期」宝石白と呼んだ訳です。

 別に、私独自の視線でも何でもありませんが…。

 

 ともかく‥

 「風吹ジュン」がドラマの世界に初めて足を踏み入れたのは、そんな時期だったということ…。

 

 1975年…おそらく、これが初の連続ドラマ。

 

 「寺内貫太郎一家2(TBS)

 

 脚本はもちろん「向田邦子」

 プロデュース「久世光彦」との最強コンビ。クラッカー

 

 「風吹ジュン」

 第1シリーズの「梶芽衣子」に代わっての長女役。

 

 この年「梶芽衣子」、3本くらい映画に出てた筈でスケジュールの都合かも。

 しかし、さすがの「久世光彦」

 「風吹ジュン」のきらりと光る何かを見逃さなかったんでしょうね。

 

 微かな記憶ですが、始まって早々は、やはりどこか緊張感が…。

 しかし、回を重ねるたびに卒なく…と言う感じ。

 

 やや顔もふっくら照れ

 下町の石屋の娘にふさわしい自然なポニーテール。

 かわいかったですね。

 

 「ミヨちゃん」こと「浅田美代子」との共演…

 ある意味、贅沢なキャラ被り

 でも微妙に被らない…絶妙な振り分け。

 齢は4つくらい「ミヨちゃん」が下の筈。

 

 ともかくこの向田作品

 毎回のように、縦横無尽に台詞が飛び交うあの食事シーン

 役作り云々というより、否が応でもこのテンポについていかねばならない訳で…

 一方で「静」の芝居も要求されるメリハリのあるドラマ。

 

 随分、鍛えられたと思います。

 いい脚本はやはり俳優を育てます…。クラッカー

 

 

 この「寺内貫太郎一家」について少々。

 

 もちろん「向田作品」であることはもちろんですが、当時の私は中では「加藤治子」目当て。

 (これ、前にも書いたかな…?)

 

 「七人の孫(1964・TBS)」以来ですから、ずっと「向田邦子」+「加藤治子」を追っかけていた…そんな感じです。

 そうですね…「向田邦子」没後の「新春ドラマシリーズ」まで…。

 

 マザコンと言う訳でもないのですが、凛として…知的で…かわいらしく…

 一方「性(さが)」を感じさせる上質の色気キスマークって、彼女独特のものだったと思います。

 

 好きでしたね、「女優」として…

 亡くなるまで、生身の「女性」を演じ続けた人でした…。

 

 「樹木希林(悠木千帆)」「コメディエンヌ」として全開の頃。

 「寺内きん」は無敵でしたね。

 

 健在だった「伴順三郎」「由利徹」「左とん平」らの贅沢な職人芸。

 

 実は「寺内貫太郎」には「貫次郎」と言う「豆腐屋」を営むがいるですが、

 おとうさん!誰が演じていたかおぼえてますか?

 

 第1シリーズに登場しましたけど…

 「谷啓」でした。

 

 「トロンボーン」と「ガチョ~ン!」の「谷啓」

 「シティ・スリッカーズ」「キューバン・キャッツ」…

 「クレージーキャッツ」の「谷啓」です。

 

 そうですね…「向田邦子」が不慮の死を遂げて、40年余り。

 「小林亜星」「樹木希林」ももういません。

 そう…「西城秀樹」も…汗

 

 「昭和」が明るい、最後の時代でした。

 

 そうそう、タイトルクレジットのイラスト、たしか…絵師「上村一夫」でしたね。

 

 あっ!

 サブタイトルのような今回冒頭の「23才」

 

 当時23才「風吹ジュン」が、このドラマの中で、弾き語りで唄った挿入歌です。

 

 ♪ふと 手をとめて 心をのぞく

   ごはんも 炊けてますぅ~

 

 天才「安井かずみ」+「三木たかし」音譜

 

 シンプルにいい歌でした…うまいって思いました…歌唱力云々じゃなくね。

 今でも軽く口ずさめます…唄わんでよし!ドクロ

 

 「ミヨちゃん」♪幸せの一番星、「シーズン2」ではスルーでした。

 

 

 ああ!どうでもいいこと、思い出しました。うんち

 

 現在の朝ドラ「ちむどんどん」

 話題にもなったそうですけど…

 歌子(上白石萌歌)と良子(川口春奈)の入浴シーン

 

 朝っぱらから何してくれますねん!

 

 「受信契約拡大作戦」なのでしょうか?

 …NHKですから!メガネ

 

 実は、この「寺内貫太郎一家2」

 「風吹ジュン」の入浴シーンドキドキ、ありました!

 おっちゃん…こんなん、ようおぼえてますねん!叫び

 こっちは「久世光彦」のいつもの粋な計らいです。

 

 

 ともかく「風吹ジュン」

 

 この「向田邦子」の人気連続ドラマで本格的な女優人生が始まります。

 

 その後を思うと…これはとてもとても大きな第1歩だったと思います。

 

 

 次週は、今回、少しだけ触れましたが

 あの「前略おふくろ様Ⅱ」から始めます。

 

 今回も少し長くなりました、

 反省しつつ次週へ…

 どうぞよろしく!キスマーク