「最強コメディエンヌ伝説」③
今回は「RPG」のお話から…
「ロールプレーイングゲーム」ですね。
思い起こせば…
齢甲斐もなくゲームで徹夜というのを初めて経験したのはあの「ドラクエⅢ」だったわ…
1988年って言うとまだ「昭和」!
齢とった筈だわね…お互いに…って誰
で、この「RPG」のパロディ・ドラマをふたつ。
「勇者ヨシヒコシリーズ第3作
導かれし七人(2016年・テレ東)」
その第7話「ミジュコ村の旋律」…戦慄ではなくあくまでも「旋律」ね。
そして…
「伝説のお母さん(2020年・NHK)」…
原作は「かねもと」による漫画。
ズバリ!ここに共通する女優さんが私の推す現役最強コメディエンヌ…。
「大地魔王…
いえ!もちろん真央」です。
今更、宝塚のトップ時代から始まる数々のキャリアは説明不要だとは思うのですが…。
「風と共に去りぬ」「カルメン」「マイ・フェア・レディ」「サウンド・オブ・ミュージック」「ローマの休日」などなど、すべて彼女が主演を務めた舞台です。
更に「エニシング・ゴーズ」あるいは「ニール・サイモン」の「おかしな二人」最近の「ローズのジレンマ」といった本場ブロードウェイのコメディの経験値も十分。
そんな数々のキャリアの上での「伝説のお母さん」における魔王役ですからね、そんなもの誰も適いませんわ。
「NHK」はこれだから侮れません。
受信料、払います!
もうこれは個性とか持ち味と地とかとではなく「芸」というレベルですから。
一方「ごくせん」の森本梢子のヒット作に「高台家の人々」という漫画がありますね。
この映画化(2016・東宝 土方正人)において、ヒロイン「綾瀬はるか」の義母(姑)役が「大地真央」。
「綾瀬はるか」と言えば…
数々のコメディドラマをヒットさせてきた若手?のコメディエンヌエースとも言える存在…こうしたキャスティングの中で、きっちり脇に徹する「大地真央」のプロフェッショナル振り。
そしてご存じ「アイフル」の女将さん…。
おなじみ
「あんた…そこに愛はあるんか?」
何の変哲もないフレーズに思えますが、他のどんな女優さんが言っても大差はないのでしょうか?
「今野浩喜」とコンビによるこの様々なシチュエーションのCMがこれ程ブレークした大きな理由のひとつ。
私見ですが 「あんた…そこに愛はあるんか?」
このワンフレーズに「大地真央」のコメディエンヌとしての「技」が凝縮されているような気がするのです。
うっかり、お金、借りそうになります。
あらゆる意味でクイーンだと思う訳ですが、
ひとつだけ押さえておくべきこと…
これは彼女にとってテレビドラマというフレームはあまりに小さいということ。
本領はやはり「舞台」でこそ発揮されるものだと思っています。
それを踏まえてもう少し続けます。
…このコラム、あれが好きだわ、これも良い良い!こりゃこりゃ!と脳天気に大絶賛を繰り広げてきました…つまりネガティブなことは書くまいと秘かに心に決めていた訳ですね。
ところが…う~ん…ここに来て…少々戸惑っております。
この際一応触れねばならぬ「最高のオバハン 中島ハルコ」について…。
それは久々の「大地真央」主演ドラマへの期待の裏返しでもあるのですが…。
躊躇しながらも遠慮がちに少しだけ記しておきます…う~ん。
やたら唸っていますけど、ワクチンの副反応ではありません。
まず、脚本「西荻弓絵」と「林真理子」のマッチングは如何なものかという点。
たしかに「西荻弓絵」には「ダブルキッチン」「民王」などのコメディの実績もある訳ですが…
相性というのもあるでしょ?
「西荻弓絵」オリジナルならば「ケイゾク(1999年~・TBS)」及び「SPEC(2010年~・TBS)」において「竜雷太」が演じたあの「野々村光太郎」的な役柄で今の「大地真央」に敢えて冒険させてほしかった。
続いて「名古屋」というキーワード。
むろん制作が「東海テレビ」というのもあるんでしょう。
匙加減にもよりますが、今更「名古屋」あるいは「方言を含めた名古屋独自の文化」で些かでも「笑い」を取ろうというあまりに安易な仕掛け…。
単純に言えばかつての「タモリ」的デスリレベルですね。
つまりバラエティ並みということ…。
ともかく「嘲笑」狙いじゃ良質のコメディは絶対成り立たないと思う訳です。
更にもうひとつ…
ようやく注目を浴び、更に守備範囲を広げたいという気もあったのでしょうか?
「松本まりか」…おい!おい!今はコレじゃないでしょ
好きな女優さんだけに切にそう感じます。
ま、そんなこんなで初めて禁を破り書きにくいことも書いてみました。
せっかくの「大地真央」と「松本まりか」なのに、実に実に勿体ない!というのが正直な想いです。
「大地真央」をどうしたいんじゃ!!というのが本音です。
あくまでごくごく個人的な感想です…
このドラマがお気に入りだった皆さん、どうかご容赦を!
今回は長文になってしまいましたが、最後までお読みいただきお疲れさまでした。
次回「最強コメディエンヌ伝説」もう一回だけ続けます。
若手の女優さんたちの中から「大地真央」に続いてほしい最強イチオシのコメディエンヌをピックアップしたいと思います。
4コマは「新選組」京への出立迫る3回目、7月5日更新予定です。
♬涙のギター
~追悼 寺内タケシ
このブログを始めて僅か10回あまり、まさか追悼の言葉をこれ程綴ることになるなんて…。
60年代半ば、リアルタイムに「ダイアモンド・ヘッド」や「パイプライン」あるいは「霧のカレリア」のあのサウンドの洗礼を受け、
「モズライト」に憧れたエレキ世代です。
やがて、そんなエレキ小僧たちが
「三根信宏(シャープファイブ)」の超絶テクや
カップスの「ルイズルイス加部」の華麗なリード・ベースにため息をついていた頃、
既にこの国のエレキ界の頂点に君臨していたのが
「寺内タケシ」でした。
先駆者として当時の音楽シーンを様々な形で引っ張りながら、「神様」と呼ばれレジェンドと呼ばれ…
それでも自身は愚直な程まっすぐに、「エレキ小僧」の王道をひたすら歩み続けた見事な一生だったと思います。
表題の「涙のギター」…クラッシックや日本民謡に挑む前、「ブルージーンズ」初期の代表曲です。
作曲はドラクエの「すぎやまこういち」編曲はもちろん「寺さん」です。
今夜はあの頃の自分に寄り添いながら、この名曲をじっくり聴こうと思います。
心よりご冥福をお祈り致します…合掌
2021.6.19 深夜 記