3/21(木)世田谷パブリックシアターへ行ってきました。
 



この日は有休を取っていたので、焦る必要もなかったし、開演が18:30~だったので時間がありました。
午前中、病院へ行き、思ったより早く終わったので、駅近くのガストでモーニングセットを注文し、のんびりしてました。いや~なんだか、贅沢な時間だったニコニコ
その後、池袋のデパートをぶらぶらした後、三軒茶屋へ向かいました。三軒茶屋で普段行かないようなカフェにでも行こうかと思ったら、門前仲町に負けないくらい、夜がメインの飲み屋さんが多く、全然見当たらない。
まぁ、やみくもに歩いたのが悪いんだろうけど…結局、チェーン店で時間をつぶしてました。ドリンクバーがあるから、私は大好きですニコニコ
そうそう、東急ストアの一角にあったサンジェルマンが閉店していた事にビックリ叫び
世田谷パブリックシアターやシアタートラムでの観劇前に、よくお世話になっていただけに残念ショボーンイートインだけじゃなく、テイクアウトの人も多くて、結構、繁盛していたと思うけどなぁ~

前置きが、いつも以上に長くなりました。
本題です。

井上君が、森新太郎さん演出の舞台に、また呼ばれるとは…気に入ってくださったんだろうか。
前日、「リア王」を見たのに、今度はギリシャ悲劇をベースにしたお話。
どっちを先に予約したかハッキリ覚えていないけれど、確かこっちが先だったはず。
なんせ、FC枠で取ってるし、まさかの最前のA列だったびっくり
まぁ、平日の夜の部ならば、その可能性もあるかもしれませんね。
しかも、ミュージカルじゃないから、激戦ではないかもしれないしね真顔

何がビックリって、登場人物5人で描いている事と、舞台装置。
その5人は、この方々。
井上芳雄、南沢奈央、三浦宏規、水野貴以、加茂智里

井上君と南沢さんは、1人の役のみでしたが、三浦さん、水野さん、加茂さんは違っていたから大変。しかも、水野さんと加茂さんは、男性も演じていたから、更に大変そうあせる
でも、お二人とも、全く違う声質で演じていたのですが、見事に違って見えるから、本当に凄かったなぁ。お二人とも、物凄く身長が高いとは思わないけれど、声のトーンで大きく見えてくるから不思議。声の威圧感も、あるせいなのかもしれない。

三浦さんは、ほんわかした雰囲気を醸し出していて、優しいお兄ちゃんって感じがありつつ、別の役では豪放磊落な感じもあり、ラストに近いシーンでは、何か無念と怨念とがないまぜになったような心持が感じられる話し方だったなぁ。
そうそう、水野さんと加茂さんが確かそれぞれ雄牛の頭をもって演じていた時かな?
刀剣乱舞でもやっていたような大きな旗を左右にもって、ぐるぐる回すシーンは手慣れた感じで、炎(だったと思う。あれ?風だったか?あせる)を表現していたし、とにかく忙しい。3人は、絶えず誰かを演じたり、何かを演じたりしてましたね。

一方、井上君と南沢さんは、動きも色々あったけれど、何より、それぞれ感情の起伏が激しい役割だった印象が強い。人は、こうも変われるものかと思うほど…

恋したり、愛したりするがゆえに、良くも悪くも、とてつもない事を成し遂げる。
とりわけ、女性は愛する人に裏切られた時、その復讐の矛先が、相手を最も苦しめる事をやってしまうのがねぇ~まぁ、故郷を捨て、親を捨て、弟までも犠牲にしてるしね。
怒り心頭を通りこして、当然と言えば当然。
恋敵を殺す方法が、実にむごい。しかも、自分の子供たちを利用しているも、ひどい。

そして、「自分を愛してるならば、わかるだろう」とか、「お前たちを思えばこそ…」みたいな都合のいい理屈を並べるのは、男性がやりがちなパターンよね。
まぁ、今どきは、男女関係ない気がするけれど…
真の意味で、自分の愛した人の本質を見極めていない所が、甘いのよね。

前半、甘い雰囲気だった若い二人が、後半、どちらも目がギラギラして、心底憎みあってる目つきになるのが、凄かった。とりわけ、南沢さんは、目が大きいから、殺意が目からあふれ出てる感じさえした。

そうそう、最前列で見ていたから、余計気になったのが、ノースリーブの井上君の二の腕を見た時に「あれ~こんなに、筋肉を鍛えていたんだ。意外だわ」と思ったの。
そうしたら、後日ラジオで、メイクさんが「やっぱり、メイクしましょうか?」って事で、腕に筋肉の陰を入れてたらしい。納得だった笑
舞台で、腕を出す衣装を着ている事はあまりないけれど、正直そんなに鍛えてる印象もなかったからてへぺろやっぱり、異国の地まで大海原を超えていくのに、頼り投げに見える肉体じゃ、話にならないもんね爆笑

舞台装置はとてもシンプルだったけれど、色々な仕掛けと出演者が小道具を操りながら、あの世界を描ききっている事にも、拍手を送りたい。
いやぁ~あんな風に描けるものなんだなぁ~と感動。
まぁ、結末は、どんよりどころか、救いがなくて、悲劇なんですけどね。

森さんの演出って、一味違うから、毎回驚かされるし、「おぉ~」って思う。
お時間があれば、ぜひ…

公式HPは、こちら… https://setagaya-pt.jp/stage/2164/