8/21(月)東京国際フォーラム ホールCへ行ってきました。
この日、でとある検査を受けなくてはならず、今後の事を考えても、早めにやった方がいいので、予定をいれていました。
大学病院は会計でも、かなり待たされがちですが、クレジットカードによる後払いシステムを利用し、専用窓口に提出し、ギリギリでに乗ったものの、途中の料金システムに不具合があったりで、ヒヤヒヤでしたが、どうにか有楽町までのは順調で到着。こんな綱渡り的な予定は、今後はしないようにしなくては心臓に悪いわ~
城田さんが演出も手掛けるようになり、どんな感じなのか見てみたかったし、
真彩さんがクリスティーヌをやるので、俄然見たくなりました。
この日のキャストは、こちら。
席は、2階14列だったけれど、思っていた以上に見やすかった
まぁ、表情をハッキリ見たかったら、双眼鏡は必須ですけどね。
加藤さん演じるファントムが、思っていた以上に、子供っぽい部分があったので、演出の城田さんとしては、大人になりきれない少年部分を描きたかったのかなぁ~と思いました。
だから、クリスティーヌとのシーンでも、どこか少しお姉さんみたいな感じがしました。
レッスンをしている時は、先生と生徒って感じで、逆に見えたけれど…
真彩さんが、ファントム(エリック)の母親役を演じて、ダンサーとして踊るシーンも、とても素敵だったし、歌だけでなく、そんなに踊れちゃうんだ~とビックリ。
宝塚で娘役トップだったのだから、当然なのかもしれないけれど、宝塚時代を知らないので…
恋というよりは、どこまでも慈悲の心でファントムを包み込もうと接してる感じがしました。辛く寂しい日々を過ごしてきた彼に対して、ちゃんと人として向き合おうとしてる感じ。
一方、母親の面影を感じさせ、音楽を愛するクリスティーヌの美しい声にも惹かれ、
恋するファントムは、初恋に胸躍らせる少年のようで、見ていてキュンとする面もありつつ、自分の愛する世界や空間を壊す人たちに対する攻撃性とのギャップが、凄かったなぁ。ゲラールとのシーンでは、駄々っ子の子供、癇癪を起してる子供っていう感じもあったけれど…加藤さんは、いつも大人の落ち着いた男性っていう役柄が多い気がするから、こういう感じの演技は、あまり見た事がないから、とても新鮮でした。
最後に、ゲラールが父として、ファントムは、彼の息子エリックとして会話をするシーンは、涙なくしては見れなかった
あのシーンを見ると、「『ファントム』は、タイトル通り、ファントムの生涯に重きをおいていて、その中でも父と息子に焦点を当てて、描いてるのかなぁ」」と個人的には思いました。母親の思い出が少ない中、父親であるゲラールとの日々は、何にも代えがたかっただろうし、父として名乗ってくれるのを、待ち望んだ日々だったと思う。
そして、暗く寂しい人生に最後に一筋の光として、クリスティーヌの存在があったのかなぁ。それは、たった一つの恋であり、愛であり、心に訪れた安らぎだったり…
ゲラール役の岡田さんは、色々な舞台で拝見することがありますが、今回の役は、息子を思い愛しながらも、エリックが生まれた時に感じた己の心の醜さを恥じていて、素直になれなかったのもあるのかなぁ~と思わされた。じーんとくるお芝居でした。
そして、城田さん演じるシャンドン伯爵は、まさに伯爵って感じだったけど、
ちょっと危険なシーンがあるとは…出番が少ないとはいえ、結構疲れそうな場面でしたね。ファントムの純真で狂おしい思いと対照的にするためなのか、伯爵がクリスティーヌを思ってるのは、若干弱く見えるというか、庇護してあげる存在って感じ?
何かと、周りを引っ掻き回すカルロッタ役の石田さん。
わざと、がなるように歌ったり、オーバーアクションがあったりと、予想以上に、面白おかしく演じてたけれど、結構大変だろうなぁ~
見た目の派手さは、石田さんならではですね
ショレ役の加治さんとのシーンは、どこかコントのようで面白かったし、ちょっと一息つける場面でした
そうそう、少年エリックの井伊君の歌声が、とても素晴らしかった
伸びがあって、可愛らしさもあって…心地よい歌声でした。
ファントムの最期は、人の尊厳を重んじたゲラールの行動が、本当に切なかった
そして、クリスティーヌの歌声は、ある種子守唄のように聞こえたんじゃないだろうか…
どこまでも、切なさが満載のミュージカルでした。
帰りのロビーにあった街頭。