アルトゥロ・ウイの興隆 | 楓子(ふうこ)のブログ

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自分の好きなエンタメ関係を中心に書いています。

11/20(土)神奈川芸術劇場 ホールへ行ってきました。
 


 



初演の時に、観劇する当日に、出演者にインフルエンザ陽性の方がでて、中止だったから、
今回は、今回は、どうしても見たかった。
草彅君が、「自身の集大成」みたいな事をインタビュー記事で読んでいたから…

出演者は、この方々。
草彅剛 松尾諭 渡部豪太 中山祐一朗 細見大輔 粟野史浩
関秀人 有川マコト / 深沢敦 七瀬なつみ 春海四方
小川ゲン 古木将也 ワタナベケイスケ チョウヨンホ 林浩太郎
Nami Monroe FUMI suzuyaka 神保悟志 小林勝也 / 榎木孝明

会場に入ると、舞台上に、かなりの高さに設置してあるバンドのセットが目に入る。
「ん?それは一体…」と思っていたら、のっけから、バンドの演奏が始まった。
少しだけ、私の中で、嫌な予感が出てきたショボーン

私が全く存じ上げなかったが、休憩中にお手洗いに並んでる時に、
近くの人が話していたのが聞こえた。
「東のスカパラ、西のオーサカ=モノレール らしいよ」と…
なるほど、そういう方達なのね、あのバンドメンバーは…

私は、1階R2列から見たので、なんというか、1階客席も含めて舞台を見る感じでした。
個人的には、大音量だったから、少し離れていて、ほっとしてました。
ただ、私には、あの音楽のせいで、俳優さんたちのセリフがかき消される場面があり、
もう少しだけ、音を下げて欲しかった。

そして、初めのうちだけかなぁ~と思っていた、
ヒトラーにまつわる歴史的な説明が、スクリーンに映し出される文章は、
結構早く読めると思っていた私でも、時折読みきれなかったショック
うーん…あれは、どうなんでしょう…
ヒトラーになぞらえて、アルトゥロの快進撃を、描いているのはわかってるし、
あえて、それを強調せんがための演出なのかもしれないけれど、

歴史の授業じゃないんだし…ぶー
歴史は繰り返すこと。それを生み出すのが、実は中心人物ではなく、
抗う事ができず、結果的に周りにいる人間が手助けしてる状況を描きたかったのかなぁ。

私は、ミュージカルが好きだし、音楽劇も今まで色々見てきたけれど、
今回のは、私の好みではなかったショボーン
なんというか、お芝居をじっくり見たいのに、そこに音楽がかぶさってくる感じ。
しかし、今にして思えば、それがある種のアルトゥロの勢いみたいなものを表現していたのかもしれない。

草彅君は、大河ドラマの慶喜様とはうってかわって、
悪役の時の、隠れた怖さがにじみでてる感じだったなぁ。
物言いは比較的穏やかで、目に見えた圧をかけてるわけではなく、
相手の首を真綿でしめていく感じというのか…

榎木さんは、要領よく立ち回り、優柔不断な感じの役が際立っていた。
決してお若くはないのに、よく通る声で、セリフも聞きやすい。

松尾さんの踊る姿は、とっても新鮮だったし、リズム感がいいのに驚いた。
アルトゥロの事を信じていたのに裏切られてしまうのが、哀れだった。

一方、渡部さんは、アルトゥロの機嫌を損ねる事なく、上手く立ち回り、
自分のポジションを確保していく様子が、ずるがしこく、
「いるよね、こういう人」と思った。

草彅君を前にして、ライブのように、熱狂する会場の観客たちは、
上から見ると、あたかも、あの時代の民衆たちが、ヒトラーに熱狂したのを彷彿させて、
「あぁ~これも疑似体験させたかったんだろうか」と思った。

ふと思う。画家を目指していたヒトラーが美術学校に合格していたら、
あの道を歩む事はなかったのだろうか。
でも、画家として生活できるほど絵が売れず、困窮したら、
やはり、同じ道へと向かったような気もするし…

見終わった後、色々な意味でどっと疲れて、色々考えながら帰りました。