10G回線 | 京徒然

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5月26日(金)曇り時々雨

 

おウチのインターネット回線を10Gにしたよ。

 

自己満足でしかないんだけれどもww

 

まぁ、なんで自己満足でしかないかは追々説明するとして。

 

 

今までeo光1Gを使っていたのだが、携帯キャリアを変えたのをきっかけにソフバン光10Gに変えることになった。

 

 

前もってソフバンから何やら届いている。

 

 

これ、ルーターかな?

 

と思って調べたら、1Gしか出ないヤツ。

 

どうやら光電話の分配機としてのみ使うらしい。

 

 

まだあるわ。

 

 

何コレ?

 

メッシュWi-fi???

 

 

そう言えばキャンペーンで、コレ申し込んだらキャッシュバックがあるからって申し込んだわ。

 

メッシュなんてとっくに組んでるw

 

速攻で解約しよう。

 

 

こちら、NTTからの荷物。

 

 

これが10G対応のルーターやった。

 

買うと高いのでレンタルにしたんだ。

 

 

 

で、光回線を1Gから10Gにしたら、どうなるのか?

 

まぁ、皆さんは「インターネットの速度が上がるだろう」と思われるかも知れない。

 

が、そこが自己満足の世界なんだよねw

 

 

前もって調べておいた回線速度。

 

 

DLがだいたい700Mb/sぐらい。

 

ULが470Mb/sぐらい。

 

そもそもウチは回線の状態が良くて、世間がうらやむぐらい回線速度が速い。

 

実は10Gなんて要らないぐらいだ。

 

 

 

では、施工後どうなったか?

 

 

たかがこんなもん。

 

これ、CAT8のケーブルを使った有線LAN。

 

 

DLが840Mb/sぐらい。

 

ULが930Mb/sぐらい。

 

 

ほんのわずか、回線速度が上がっているのがおわかりいただけるだろう。

 

ULが倍速になっているが基本ネットで「速い遅い」を体感するのはDLなのであまり関係ないと思っていただいて良い。

 

ここで注目していただきたいのはPINの速度で、1Gだと18msだったのが10Gだと12msぐらいになっている。

 

これは喜ばしいことで、PIN値はデータ転送速度ではなく、信号がサーバーに到達するまでの時間を示している。

 

数字が小さいほうが速い。

 

例えば、皆さんと同時にブログを書き終え、同時に公開ボタンを押したとする。

 

すると、PINが速いほうがサーバーに早く「書けました!」と言うので(小学生が問題に手を上げるようなモン)、同時に公開ボタンを押してもPINが速い回線を使っている人のブログが早く公開される。

 

ブログの公開はそんなに速度を争うものではないが、これがオンラインゲームだと死活問題だ。

 

二人のゲーマーが撃ち合ったとする。

 

同時に発射ボタンを押したら、PINが速いほうが先にサーバーに「撃ちました!」と言うので、PINが速い回線の弾丸が先に当たり、遅い回線は撃てなかったことになってしまう。

 

じゃ、回線速度は何に影響するかと言うと、描画速度に影響する。

 

パソコンのスペックが高くて描画が速いと言うパターンは皆さんご存知。

 

だが、動画やオンラインゲームでは「その画面(場面)」を刻々とダウンロードしているので、回線が遅いと画面の更新が遅れ、描画が遅くなってしまう。

 

「撃ち合う相手の姿が見えるのが遅い」と言う状況になるのだ。

 

相手が見えないと撃つことができない。

 

そういう意味ではPINも回線速度も速いほうがオトクと言うことになる。

 

ま、そんな物騒なゲームをしない皆さんの場合、4Kや8Kの動画がカクカクしないと思っていただくと良い。

 

動画の質はがぜん回線速度に左右される。

 

 

 

別の回線速度テストサイトでも調べておいた。

 

 

この速度計測サイトではDLが500Mbps。

 

ULが430Mbpsぐらいだと言う。

 

 

先ほどのサイトの結果とずいぶん違うが、サーバーの設置場所や転送するファイルの大きさにもよるのでこんなもんなんだろう。

 

 

 

さて、これがどうなったか?

 

 

DLが750Mbps。

 

ULが830Mbps程度だと言っている。

 

かなり良い結果だろう。

 

 

ところがどっこい、皆さんはそうは思わない。

 

「10G(10000Mbos)回線なんだから8000Mbpsとか出んの?」

 

ごもっとも。

 

そこが自己満足の世界なのだ。

 

 

インターネットの回線速度は10Gでも、パソコンが受けている速度は速くても857Mbps。

 

何でこうなるか。

 

外から入ってきている回線速度はベストエフォート10Gbps。

 

ルーターは10G対応。

 

LANもCAT8なので40G対応。

 

何がボトルネックか。

 

LANカードがボトルネックになる。

 

現状、いくら回線やインフラを10Gに対応させても、受けるパソコンのLANカードが1Gと言うことが多い。

 

御多聞に漏れず、ボクのパソコンもそうだ。

 

なので、それを知っていても敢えて10G回線を引くと言うのは「自己満足」でしかない。

 

「将来のため」と言う、どやわからん理由しかないのだ。

 

ただ。

 

インターネット回線は水道に似ている。

 

細い管しか通ってないのにたくさんの蛇口を開けると水はショボショボにしか出ない。

 

太い管が通っていたら、少々たくさん蛇口を開けても水は勢いよく出る。

 

ネットも同じ理屈なので、家族4人、ケイタイ5台とタブレット2台、パソコン2台を同時に使う我が家には太い回線を引いた方が良いと言うことはある。

 

逆に言えばその程度の理由しかない。

 

 

 

ここからはオマケ。

 

と言うか、自己満足が良くわかる例。

 

 

これ、何かというと携帯の通信速度。

 

 

まぁ、パソコンに比べれば「無線LAN」なので速度が遅いのはご理解いただけるだろう。

 

 

 

では、10G回線を引いて、2.5Gbpsの無線LANを使ったらどうなるかと言うと。

 

 

パソコンのときと同様、PINは速くなるが回線が速くなるわけではない。

 

 

計測した時間帯や場所(同じ屋内ではあるが)も違うのでブレはあるだろうけれども、そうたいして変わってはいない。

 

 

 

同じように別のサイトでも計測してみる。

 

 

だいたいこんなもんですかね?

 

340Mbpsらしい。

 

 

このぐらいだと普段使いには困らない。

 

むしろ携帯なら速いほうだ。

 

 

 

で、2.5G無線に変えたらどうなるかって言うと、こうだ。

 

 

こちらは大して変わっていない。

 

むしろ遅くなったかと思うぐらいの数値。

 

 

こっちはまぁ、速くなったかなって感じ。

 

これ、単純に携帯の処理速度の限界が出ているだけ。

 

パソコンのときに「LANカードが」と申し上げたが、無線LANの場合、通信方法(11nとか11acとか言うヤツ)や、本体の処理速度が追い付かないので頭打ちになる。

 

 

 

と言うことで、光回線を1Gから10Gに変えて、多少は通信環境は良くなったが、あまり変わらない。

 

現時点で「速い回線が欲しい」と思って流行りの10G回線を引いても、インフラの他、携帯やパソコン本体のスペックが追い付かないので思うような速度は出ないとお考えいただいた方が良い。

 

ボクはこの業界の人なので、先進のIPv6・10G光にしてみたが、皆さんはまだまだ1Gも10Gも変わらんと思っていただきたい。

 

もちろん、今引いてる回線がショボすぎて使い物にならないとお感じであれば10G回線をオススメする。

 

そうでもない限り、まだ時期尚早よ?

 

自己満足に浸りたい方、またはすでにガチ勢の方はどうぞww