お弁当を食べながら~頭の体操~ | 京徒然

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京都に住むおっさん「夕霧 楓」が日常を徒然に綴っています。
JA10クロスカブ『十六夜くん』に乗って走り回るのが趣味です。
温泉ソムリエ検定合格・温泉ソムリエマスター認定された『温泉ライダー』です。
バイクやラーメン、京都の話題、日々のネタを書いています。

今日のメニューは・・・

 

「数字なんて見ただけで蕁麻疹が出る」と言う方はご遠慮いただいたほうがイイだろうw

 

ま、そうでもない方は少々頭の体操などいかがかな?

 

とは言っても、本格的な算数(図形)の問題を2つ用意したので本気で挑むように!ww

 

 

いつものごとく。

 

ボクはお弁当を食べながらケータイでネットをウロウロしたりしている。

 

まぁ、基本ニュースをチェックしたり、「文字を読む動画」系、オカルトサイト等を見たりしているが、頭の体操クイズやIQ測定、難問解説(数学)なども大好物だ。

 

基本理系な楓さん、「算数はパズルだ」と言い放つほうで、スッキリとパズルのピースが収まって、綺麗な回答を得ると大満足するヘンタイである。

 

 

そんな楓さんの家族は母・嫁・娘、誰もが理数系が一切ダメで、ボクがナントカの法則とかナントカの定理とか言い出すと、耳をふさいで逃げて行くw

 

なので、世の中「数字が好きな人」と「数字が嫌いな人」が存在することは判っているのだが、算数ほど『明確に唯一の解答』がある問題は他にはないので、解いた瞬間の爽快感はヤバイし、パズルの断片を一つ一つ検証して行く過程がめっちゃカッコイイので、是非「算数」ぐらいは嫌わないでやっていただきたいと思っている。

 

ホント、算数なんて、ただのパズルなんだ。

 

 

 

 

さて。

 

と言うワケで、さっそく1つ。

 

小学生でもわかる図形の問題なんだが~

 

 

問題は明瞭。

 

三角形ABCの面積を求めなさい。

 

 

 

モッコリパンツの面積を求めよ、だぜぇ?

 

ワイルドだろぉ?w

 

 

 

なになに?

 

「三角形の面積は底辺×高さ÷2だろ?

底辺も高さもわかんねーじゃねーか?!」

 

ごもっとも。

 

 

 

この問題の「中学受験レベル」の制限時間は60秒。

 

皆さんにはそんなこと言わない。

 

頭をひねって考えていただこう。

 

 

どう?

 

「もしかして、底辺は8cmじゃね?」と思った人!

 

頭をひねった、つか、首ひねったよね?w

 

 

 

仮に、辺ACを底辺と考えて・・・

 

 

こういう風に補助線を引いてみよう。

 

辺ACが底辺で8cm、何とか高さを知りたいよね。

 

このとき、頂点Aの内角は180-15-15=150度になる。

 

と言うことは、辺ABと赤線に挟まれた角は180-150=30度。

 

30度。

 

ここでわかった方、優秀だよ♪

 

 

 

 

では、説き方の解説を続けよう。

 

A点・B点と、補助線の交点でできた三角形を反対側にも(線対象に)描いてみよう。

 

同じ長さ(8cm)の2辺、その挟角が60度。

 

と言うことは~?

 

 

 

三角形ABDは正三角形だ~~~っ!

 

で、ここでわかった方、イケてるよ~。

 

 

 

 

この補助線の交点は正三角形の辺の中点なので~

 

ハイ、辺ACを底辺とする三角形ABCの高さは4cm!

 

 

 

と言うワケで、底辺×高さ÷2は、8×4÷2=16!!

 

答えは16平方センチメートルなのだ~♪

 

 

 

ついてこれた方、がんばった!

 

答えを聞いても謎な方、ざんね~ん!w

 

 

不思議なもんで、数学が好きなボクの場合、こういう問題を考えだすと箸をも止めて考え込んでしまう。

 

良いのか悪いのかわからないが、ボクには丁度良い箸休めらしい。

 

人によっては「胃が悪ぅなるわ!」とおっしゃるかな?ww

 

 

ボクは普段の生活でも「考え方がデジタル(理数系の極致)」と評される。

 

デジタルは2進数なので「1」か「0」しかない。

 

ボクも「結論」は「ゼロかイチか(イチかバチか?ww)」と言うタイプだ。

 

アンケートで「1.そう思う 2.やや思う 3.あまり思わない 4.思わない」の選択肢があると、ボクの回答には「1」か「4」しかない。

 

ボクに、いわゆる「ファジーな回答」を望まれる方は、あらかじめそう言っていただかないとダメw

 

Aと言う命題をa1~a10ぐらいの小さな課題に分けて、それぞれに「はい」か「いいえ」を付けた結果、どのぐらいの割合で「はい」なのか答えるからww

 

 

それと、よく女性(嫁w)に言われるのが「聞いてほしいだけやし」だ。

 

これもあらかじめ言ってもらわないと、自分の価値基準に従って考察し、有罪か無罪か断定してしまう。

 

世の中の多くの女性はそんなこと望んでないとは知っちゃいるものの、性格が判決を言い渡すので困りものww

 

できる限り「人間らしく」生きたいが、はい・いいえ、良い・悪い、好き・嫌い、する・しない等、何でもハッキリしすぎていて、まるでロボットのように「悪い→破壊→ビル崩壊」みたいな極端なことになる。

 

嫁も娘も、それで困り果てていると言うが・・・もう半世紀もこの性格なんだもん、治らないよ。。。

 

 

 

 

と、愚痴もこぼしたところでもう一問。

 

これ、知ってる人多いかな?

 

 

 

 

こちらも先ほどと同じ。

 

三角形ABCの面積を求めよ!

 

と言うワケで・・・

 

 

 

 

え?

 

バカになんてしてないよー?

 

「10×6÷2=30だ、バーロー!」

 

ファイナルアンサー?

 

ファイナルアンサー??

 

 

 

 

 

ふっ・・・

 

アンタ・・・

 

背中がすすけてるぜ。。。

 

 

この問題、マイクロソフト社の入社試験に出た有名な問題。

 

なので、「解」をご存じの方も多いだろう。

 

 

 

さあ、思い出そう!

 

 

直角三角形は必ず

斜辺を直径とした

外接円に収まる。

 

直角三角形なら斜辺の中点が外接円の中心になる。
これは斜辺以外の辺の垂直二等分線が斜辺の中点を通ることからわかる。

 

三平方の定理・ 円周角の定理・正弦定理や円周率の求め方を思い出していただければ、この「公理」は簡単に証明できるのだが、小学生でもわかる算数の範囲では、「覚える公式」の一つとして出てくるに過ぎない。

 

これを思い出した方は、ある「矛盾」に気が付くはずだ。

 

 

直角三角形の斜辺を底辺と考えた場合、高さは外接円の外に出られない。

 

 

すなわち、斜辺10cmの直角三角形の高さの限界は5cm(外接円の中心を通る最大長さである場合)しかありえない。

 

 

問題は↑こうだった。

 

斜辺ACに対し、頂点(角)Bが直角である以上、高さBDが6cmは絶対にない。

 

そう、算数には「絶対」と言う日常ではありえない現象が存在している!

 

算数って素晴らしい!!

 

 

逆に言えば、この直角三角形の高さは5cm以内しかありえなく、三角形ABCと見せかけて実は四角形ABCDであるか、あるいは問題自体が間違っている。

 

つまり、「三角形ABCの面積を求めよ」としたこの問題の答えは・・・

 

この三角形は存在しないので

面積は求められません。

 

なのだ!

 

 

騙された?

 

納得した?

 

(笑)

 

 

 

1問目はスッキリされた方も多いだろう。

 

マイクロソフトの問題は、むしろ『算数』ではなく『常識問題』なんだな。

 

逆転の発想で言えば、「お堅い公式(定まったもの)を捨てた人がマイクロソフトで活躍できる」と言うことだろうか。

 

意地が悪いっちゃソレまでだが、ホントに算数が好きな人は直角三角形を見たときに???となる。

 

逆の逆を言えば、「心から数理の真理を求めている人がマイクロソフトで活躍できる」のだろうか。

 

デジタル世界でのデジタル発想は、得もすれば損もする。

 

ただ、デジタル時代であっても、柔軟な発想やファジーな選択、時には第六感や気合を信じてみるのも良いかも知れない。

 

 

 

ラテラルシンキング楓からの忠告だ。

 

必ずしもロジカルなものが正しいとは限らない。

 

知識や経験は論理を上回る効率の良さを知っている。

 

ただし、その知識や経験にロジカルな理由が付けられないようでは、その知識は正しくない。

 

柔軟な発想が無ければラテラルシンキングはない。

 

ただし、柔軟な発想は卓越した観察眼と多くの経験を必要とし、それを瞬時に組み立てねばならない。

 

その組み立てにロジカルシンキングが必要ないなんて誰が言っただろうか。

 

すべての思考はパズルのように複雑で様々な形をしている。

 

これを読み解くカギが「数学」や「算数」にあることを知っていただきたい。

 

 

 

ただし「行列」は除く。(線形代数なんて統計学者以外使わねーよwwwww)