出せるけど出さない | 京徒然

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京都に住むおっさん「夕霧 楓」が日常を徒然に綴っています。
JA10クロスカブ『十六夜くん』に乗って走り回るのが趣味です。
温泉ソムリエ検定合格・温泉ソムリエマスター認定された『温泉ライダー』です。
バイクやラーメン、京都の話題、日々のネタを書いています。

My CROSS CUB 「十六夜くん」

いろいろ改造してるなぁ・・・
って自分でも想う。
 
 
ドレスアップ?もしてるけど、
チューンアップもしてるし、
オカルト改造もしてるww
 
 
最近、走ってる時の音が
カブじゃねーなーwって思う。
 
 
おかげさまで、ずいぶん軽快に走るようになった。
最初は70km/hちょっとで頭打ちだったのに。
 
 
ここしばらくの魔改造で、80km/h+まで行けるようになっている。
 
もっと大きな排気量のバイクなら、最初から「出しちゃいけないスピード」が出るだろう。
でも「十六夜くん」は、つい最近このラインを超えるようになった。
 
「出しちゃいけないスピードが出る。」
ボクのバイクライフでは初めてのことだ。
 
 
ま、厳密に言えば原付で「法定速度」を越えたがために免停も食らったし。。。
My CROSS CUB 十六夜くんでも「法定」と言う意味ではオーバーして走ることはある。
 
が、日本の法律では一部の小型自動二輪が通れるバイパス道路を除き、一般道は法定速度60km/hと定められている。
その一部のバイパスでも、基本70km/hが制限速度だ。
 
十六夜くんは高速道路に乗らないから、70km/hが最高速になる。
 
ところが、ここしばらくのチューニングや魔改造wが効いて、80km/h+出せるようになった。
法律が認める制限速度を上回れるようになったってことだ。
 
みなさんの大きなバイクなら、150km/h、もしかすると300km/h+の速度が出せるんだろう。
 
 
「出せるけど出さない」と「出せない」は気分的に大きな違いがある。
余裕があるって言うのかな?
 
70km/h制限の一般道、120km/h制限の高速道で、「もうちょっと」が出せるのはむしろ安全だと思う。
カツカツ限界で走っているよりも、周囲の流れに乗る時やとっさの回避に有利だ。
 
ボクは京都と滋賀を結ぶ西大津バイパスで、イヤと言うほど「余裕」の大切さを実感した。
いろいろ改造を施したのも、この道で余裕が欲しかったからで、決して制限40km/hの道を80km/hで走るためではない。
 
 
むしろ「出せるから出す」は自分も周囲も危険だし、当然おまわりさんだって止めに入る。
ただ、判ってはいるが、出さなきゃならない時もある。
 
日本の道路で300km/hオーバー出せるのはオーバースペックだと思う。
ボクは昔スカイライン乗りだったからわかっている。
今の交通事情で300psOVERなんて、本当は意味がない。
 
それでもそんな車やバイクに乗りたいのは、趣味の範囲かも知れないけど、やっぱり余裕があったほうがクルージングが楽、上り坂が楽、なにより「その気になりゃテメーなんかブッちぎりだ」という心の余裕が欲しいのかも知れない。
 
 
心に余裕があれば、余裕をもって運転できる。
だから「むしろ安全」でもあるとも思う。
 
別に、バイクを改造し倒して、爆速マシンを作ることを推奨するわけではない。
メーカーで作られたバイクは、そのままで本来の目的を達するようにできている。
 
十六夜くんだって、「クロス」いわゆるデュアルパーパスバイクだから、ノーマルで充分にその目的は達成できる。
本来「スピード」を求めるバイクではなく、加速・登坂・走破性・積載力プラス旋回性や乗り心地、取り回しを重視したアドベンチャー系の汎用バイクだからね。
 
 
「出せるから出す」より「出せるけど出さない」ほうが忍耐力や勇気は必要だと思う。
かといって「出ないから出さない」のでは、やはり安全性に欠ける。
 
ボクと十六夜くんのように「8psが10psになったよ♪」と笑っているならマシかも知れない。
じゃ、200psのバイクにモアパワーを求めてる人って何なんだろう?
 
「ただの自己満足」と言えばそれまで。
他にはない1台を目指す気持ちはわかる。
 
ただ、根底に「余裕と楽しさ」を忘れないでほしいとは思う。
 
余裕があるから優しい運転だし、颯爽と流しているからカッコイイ。
 
ボクは自分で「改造魔」だと思っている。
でも、「出せるけど出さない」には徹したい。
 
それでこそバイクって乗り物が世間に認められる王道だし、安全で自由でカッコイイと憧れられる理由になると思うから。