歌舞伎十八番の内『鳴神』
染五郎さんの鳴神上人。
若い。なんか、若いです。![]()
芝雀さんの雲の絶間姫に妖艶にかどわかされるのが本当にどきどき。![]()
やっぱりなんだか、年上の色香
という感じで楽しかったです。
演出もいつもとは少し違い、ふわふわと。![]()
上人が道を誤まるまでの展開にちょこっと広がりを感じたように思います。
染五郎さんの上人はとても真面目で実直。![]()
その素直さのあまりに面白味に欠けるかなとも。(o^-')b
でも、それが逆に良さだったりするのかな?![]()
憤怒の相。![]()
堕落した彼が怒り狂って見せる姿。![]()
柱に巻きつく「柱巻きの見得」
先ほどまで拝んでいた不動明王のように自ら化身する。
鳴神上人って、大変な修行をされた偉いかただけれど、
実は煩悩の塊りだったりするのかなと思いますね。(^▽^;)
絶間姫という役はとても難しい。![]()
まず『美しさ』、それにプラスしての艶やかさ。
そしてその上に更に、帝の勅使としての崇高さと気高さが必要だからです。
芝雀さんは主張をされない。![]()
目立とうと前に出られる芝居ではない。
なのにすっと目を引くのです。その可憐な存在感が素敵だわー。:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
『鬼平犯科帳』大川の隠居
団体バスなんかもお越しになられてましたが、これを観にいらしたのでしょうね。![]()
ほかの演目では
まどろんでみえた方々が、このお芝居の間には大興奮でございました。
池波正太郎さんの人情ものというのは本当に温かい。
こころがほっとしますよね。(≧▽≦)
吉右衛門さんの出される雰囲気がまたいいのでしょうね。![]()
今回はTV
で見慣れた手に汗握る
ような立ち回りはまったくなく、ただ「駆け引き」を楽しむ。
『粋』ですねー。
鬼平・平蔵と老盗賊・友蔵の絶妙なやりとり。![]()
歌六さんもとってもいい味出して見えます。
普段は「鬼」と恐れられるほどの手厳しい平蔵が、隠退して日も経つ老人に一本とられる。![]()
その悔しさを、
刀という力技ではなくて頓智で乗り切る。
そこにまた爽快感
がありますよね。
誰もが見知っている作品なので、安心して観られます。( ̄▽+ ̄*)
今回の背景に使われている小道具に季節感
があってとてもよかった。
菖蒲や石楠花など、日本の美しい花々。![]()
涼しげで綺麗です。
それが、福助さんのお姿を上品に
照り映えさせる大切な装置。
この芝居の醍醐味はやはり、TV・映画などの映像
で観るおなじみの役者が目の前で演じる。
歌舞伎に何の興味もお持ちでない方が御覧になられて、その素晴らしさに感銘を受ける。![]()
素敵なお芝居、吉右衛門さんの魅力。(´∀`)
![]()
ふぁんごころに火がつく・・・![]()
そしてそのあとの演目↓↓↓
この『釣女』を堪能される。
今まで観ていた長谷川平蔵が、醜女に!!ヽ(゚◇゚ )ノ
心憎いねえ。![]()
『釣女』
吉右衛門さん、本当に芝居達者なのですね。![]()
醜女がとっても可愛らしい。o(^▽^)o
愛嬌があって、見目もそんなに悪くはない。
「釣女」。その醜女。
この役は象徴的なものであって、本当に醜い必要性はない。
『女の魅力は表面的な美しさだけではない。』
それが第一のテーマ。
そもそも醜女だって、神さまから宣託された存在なのだから。
美しいことが『善』なのではない。
醜いことが『悪』なのではない。
その『質』の問題。
美女を釣れると目論んだ太郎冠者はがっかり
するのですが、、
ほら。最後は楽しそうでしょう?(*^▽^*)
この先はきっとハッピーエンド。![]()
つまり、彼らもこれからお似合いの夫婦になるのです。(・∀・)
夫婦のカタチにはいろいろある。
出逢いはどのようであれ、経過はどのようであれ、幸せになったものが勝ち!
この演目はそういうほのぼの感が漂う素敵な作品。![]()
だからこそ演者はその技量を問われます。
吉右衛門さんはその微妙な色合いまで表現してくださいます。
んー。
いい芝居を観ました。ヘ(゚∀゚*)ノ ![]()
