朝、目が覚めたら隣に誰かの寝息が聞こえる。
手の届くところに、人の温もりを感じる。
そっと頬に触れてみる。
“あ…起こしちゃった”
“今何時?”
“6時…です”
“もう少し…大丈夫だね”
引き寄せられて、顔に息がかかる距離…。
あったかい。
今日は帰る日。
ロビーに集まって、みんなで電車に乗って、帰る日。
さようなら、都会。
刺激の詰まった街。
気持ちも大きくなって、なんでも出来ると思えちゃう。
だから普段なら躊躇することも、どんどん進んで、大胆になる。
“どうしたの?”
電車の出発までの間、窓の外を見ながら、ぼんやり考えてた。
“早かったなーと思って”
“たくさん歩いたし、疲れたでしょ”
指定席がうまく四人分とれず、二席ずつに別れたため、彼はふたりの時に見せる顔でそう言った。
“はい、コーヒー”
“ありがとうございます”
“あんまり嬉そうじやない顔の理由は?”
“いや、そんなことは…あえて言えば…もう少し長くいてもよかったかなぁーなんて…”
“素直だね(笑)そんな君もいるんだ”
“楽しかったので…想像以上に”
“そっか。じゃあ、帰りの電車、たくさん話して帰ろ”
彼は嬉しそうだ。
たくさん、いろんな話をした。
だからか、あっという間に着いてしまった。
“また仕事お願いしてもいい?”
“えっ”
“今回のリサーチ、帰ってからが大変で。やんなきゃいけないこと山積みなんだ”
“いいんですか!”
“明るくなった(笑)笑ってる方が、僕は好きだな”
“あ…もぉ~”
“明日は?早速、計画から全部理解して、メインでやってくれるかな”
“わかりました!!”
また会える!!
つながっていられる!!
一気にやる気がわいて、元気になった。
単純だけど、彼の言う通り、自分は笑ってないと自分じゃない。
顔に出やすいのも、愛嬌ってことで!!
明日からもガンバるぞっ!!