お疲れさまです。今、終わりました。
おぉ…おつかれ。ひとり?
はい…ひとりです。
あのさ…実はちょっとトラブって。
仕事ですか?手伝いますか?
いや…そんなに遅くならないんだけど、…。
じゃあ待ってます。終わったら、連絡下さい!
ごめん。
電話を切って私は、汗ばんだ手をふいた。
さて…どうしよう。
とりあえず待ち合わせ場所に行って、近くの喫茶店へ。
週末だからか人が多い。カップルばかり。
でも私は待ち合わせしてるから平気。
そして、1時間。
鳴らない電話を見るのも何回目かな…。
そして、もうすぐ2時間。
お店の中も閑散としてきた。
何となく居づらくなって店を出た。
時間だけが進んでいく…。
タッタッタッ…。
誰かが駆け寄る足音。
あれ?私なにしてたんだっけ…。
待ち合わせ場所の階段で、うとうとしてしまったらしい…。
ごめん!ほんとごめん。ずっと待っててくれたんだ。
…あ…お疲れさまです。私…
こんなとこで寝てたら危ないよ。
あはは…恥ずかしー…。
立てる?
はい。大丈夫です。ありがとうございます。
えっと、どこか行こう。
電話…スミマセン…。
いいよ、出なかったから何かあったかと思って…急いできたけど、もうこんな時間だな…ごめん。
ずっと待って…ひとりだったけど喫茶店に入ったんです。でも私は待ち合わせだから寂しくなくて、たぶん顔は笑ってましたよ。
とにかくどこか…、お、おい…
帰ろうかと思ったんです。電話しようかとも思ったんです。でも仕事してるから…私は何もなくて待ってるだけだから…でも……ちょっと疲れちゃいました…
……
私…嬉しくて…誘ってくれたのがほんと嬉しくて…会いたくて……
わかったよ。
少しだけ…貸してください。それだけで十分です。
頭がボーっとして、そこから記憶があやふや…。
肩を抱かれ、そのまま車まで連れていってもらったみたい。
助手席に乗った私は、深い闇の中に沈んでいった。
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出会えたのは、夜も遅く…。
さてふたりはどうなるか…。
どうなりたいか…。