在宅介護サービスの中で、最大の市場規模を誇っているのが通所介護サービスだ。
通所介護サービスと言うと分かりづらいかもしれないが、デイサービスと言った方が馴染みがある。
2011年度の介護費は1兆2,548億円に達し、2012年8月末時点で事業所数は3万3,494カ所となっている。
3年間で市場規模が31.6%も拡大し,事業所数は1.3倍に増えている。
これは2011年の「介護事業経営実態調査」で収支差率が11.6%と最も高かったことが影響しているようだ。
正直なところ経常収支の11.6%はかなりである。
そのせいか2012年の介護報酬改定では大幅な引き下げとなっている。
何事も目立つと叩かれる様だ。
この競争激化の中で利用者確保に向けた工夫が繰り広げられている。
ターゲットは団塊の世代だ。
団塊の世代とは、1947~1949年生まれの方々の総称である。
この世代は、こだわりが強く、個別性を重視する新人類高齢者である。
従来の節約モードから自分のためには惜しみなく消費モードの世代である。
そして、最も裕福な世代でもある。
国民生活基礎調査(2007年)によると60代の貯蓄額が最も多く1,539万円となっている。
さらに、驚くのは65位以上の平均でも1,334万円と言うから侮れない。
私も60歳までに1,500万年を超えたいと、ささやかに願っている。
この他にも総務省の家計調査(2010年)では、1ケ月の消費額が公表されている。
50~60歳までは10万4千円となっており、最も消費額が多いのが60~65歳の10万9千円である。
ところが、65~70歳までも10万5千円と負けていない。
要は、我々が思う以上に裕福ではないかということである。
そして、自分のためにお金を使う世代が急増する。
このニーズをしっかりつかむことが大事になる。
始めのデイサービスの話に戻ると、明らかにサービスの多様化が始まている。
男性の高齢者では身体能力の改善・維持に向けたメニューに人気があるようだ。
例えば、スタート時の身体能力と数カ月経過の改善などがある。
背すじを伸ばすことや、屈曲などの柔軟性、簡単な筋トレなども目標を持って取り組む。
これらのデータを図や表、写真などで見える化してあげる。
このデータは高齢者ご本人だけではなく、ケアマネジャーへのアピールにもなっている。
「こんなに改善されています」って、「だから当社のデイサービスにご紹介を」となる。
また、こだわりは嗜好品でも演出されている。
淹れたてのコーヒーや、昼食時にワインのサービスまであるらしい。
コーヒーを飲みながら、有りし青春のノスタルジーに浸る。
外は三丁目の夕日だ。
認知症改善プログラムなども好評だとか。
頭を使う百ます計算のタイムトライアルは高齢者も力が入る。
選んでもらうには、それなりの工夫と努力が欠かせない。
大事なことは自分が当事者になった事を想定したサービスの開発である。
競争が激化すると選ばれるためのメニューが必要だ。
薬局も既に過剰の域に達しつつある。
出遅れないようにアンテナを伸ばしてみてはいかがだろうか。
チョット調剤室から出てみよう!
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