会場は、100人近い女性で、治療中の患者さん、サバイバー、
そして、ご家族やパートナー…など、色々な立場の方にご来場頂き
同じサバイバーの川崎貴子さん、辻 直子先生と共に、
それぞれのお話をさせて頂きました。
私は術後すぐに、活動を始めたので かれこれ5年目になりますが、
今回は、本当に、周りのお友達でも「行くね!」という、参加表明が
今までで一番多く、感心度の高さに驚きました。
最初に、このセミナーのお話を頂いたとき、真っ先に聞いたのは
「私でいいんですかね…」ということ。
だって、結婚していないし、婚活も特にしてない、
圏外の女ですもの。。。
あ、
ただ、主催する方々や、寄せられているご相談を伺う内に
話したいことだらけだったんです!
お話したこと全部は書ききれないんですが、
私、この4年ちょっとの間、数百人の患者さん、サバイバーさんと
お話したり、ご相談を聞いてきました。
月10人としても、12ヶ月で120人 × 4年で480人ですけど、
講演会に行ったりすると、1日で何人もお話するので、実際はもっと多いです。
(NPOにしたのは、こうしたご相談に 個人では対応しきれなくなり…作ったのもあります。)
「胸が無くなったり、以前と違う自分に自信が持てない」
「病気になった私は もう、男性に愛されないんじゃないか」
「薬の影響で、出産も諦めないといけない」
「普通の恋愛、結婚なんて、私は考えてはいけないのかも」
こうしたこと抱え、心が深く傷ついている女性が本当に沢山います。
このようなお話を聞くたび、私が感じるのは
胸を切り取った範囲や、がんの進行、ステージがいくつ…とかではなく、
サバイバーの女性に必要なのは、
自尊心と、自信を取り戻すことだということ。
自尊心とは、自分を大切に考え、認めてあげられる気持ち。
自信は、自分の価値、行動、能力を信じている状態 です。
病気になるということは、“万が一の出来事”だと思って、
ほとんどの人は、生きています。
(本当は、生涯で2人に1人は何らかのがんになるんですけども。)
だから、いきなり「万が一」が自分に起きて、
【普通と違ってしまった自分】の現実に、手術と治療をしながら、患者は打ちのめされ、
「女性として」という自尊心をどんどん、失ってしまうんだと思います。
自尊心や自信を取り戻すために、別に、大きなことをしなくたっていいんです。
「今まで生きてきた人生」と「生きている今の私」を“自分が”認めてあげる。
その積み重ねが、大事。
「病気になった私」という設定から始めるのではなくて、
「生きている今の私」から思考をスタートさせて、自尊心という
心の炎をもう一度、育てましょう