今日は母校、品川女子学院の卒業式でした。
 
晴れ渡る空に春を感じる、素晴らしい日でしたが、
学校に行ったら…いつもいらっしゃった、理事長先生が
もう、いない…ということを改めて、実感し
寂しい気持ちにもなりました。
 
{6122F3A3-B6AE-414E-9074-B91F1615DFFD}
私は、卒業生の会(芳葉会)の会長なので、卒業式では
祝辞を述べるのですが、
 紫穂子 校長先生 → PTA会長さん → 私 の順で、お話を
する際、紫穂子先生がお話された事と、私が皆さんに向けて話した「想い」が、シンクロしていて、とてもビックリですびっくり
 
 校長と私のスピーチの共通項は、これから
「AI(人工知能)と共存し、グローバル化した社会で生きていく」彼女たちに向けた言葉でした。
 
世界中が今、混乱し、混沌としていて、
大人たちでさえ不安な現状を目の当たりにすると
子供や若い人たちは、希望を見いだしにくくなってしまいます。
 
特に、AIが発達したら
「仕事や職業を失う人が出てくる」
ということが報じられ、不安な大人が多いのも事実です。
 
私は最近、「何でみんな、こんなに不安になるのか」と
考えたんですが、それはきっと
「今までのやり方(=20世紀に作った仕組み)と変わるから」
なのではないでしょうか。
 
でも、人間の歴史を考えたら、きっと
 
馬に乗ってた → 車になった とか、
船 → 飛行機 とか、
石炭 → 電気になった とか、
 
みんな始めは、不安だったと思うんですよね。
 
そういう人間としての歴史が変わる時代(戦国時代、幕末など)
現代人は、ちょっと憧れもあったりするクセに、
自分では、どうにもならない世の中の動きに
不安ばかりが先行し、「どう生きるか」を真剣に考え
自分の力で行動することを見失っている気がします。
 
{E6B40A3D-D91F-419E-A055-FCE50AFC3D23}
美意識や感性を磨き、相手を思いやる、察する、 
(データ分析ではなく)“想像して考える”という、
『人間にしか、できないこと』を心がける人であれば、
どんな世界になっても、対応できますし、
将来が不安ならば、自分たちの手で社会を変えていけば良い。
 
逆に言えば…私たちが、子供時代に体験していたこと
『サザエさんファミリーのような暮らし方』は、
これからの未来には存在しないことを(寂しいけれど)
認めなくてはならない時代です。
 
うちの学校だけでなく、今年、卒業をした高校生は、
中学校入学の年に 東日本大震災があり、
今度は、東京オリンピックの後、大学を卒業し、就職をする年代です。
 
感受性の一番強い時期に、様々な経験をして大人になっていく彼女たちの中から、何かを成し遂げてくれる人材が現れる気がして、とてもワクワクしましたかお
 
皆さん、ご卒業 おめでとうございます。