今朝、テレビを観ていたら、
「ナチスが、ポーランドに侵攻してから75年」…という
ニュースが流れていた。
この侵攻により、第二次世界大戦が始まったそう。

ここから…思い出したことがある。

※長い思い出話↓が面倒な方は、飛ばして読んで下さい。
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中学生の時、私はすでにモデルの仕事をしていたので
部活に入らなかった。
みんなが部活をする放課後に、仕事をしていたためである。

けれども…毎日、仕事があるわけではない。
高校受験がひかえていた中2の終わりは、塾にも
通わなくてはならず、さらに仕事ができなくなり、
帰宅部としての日々に飽きていた。

一番の仲良しだった、Hちゃんは演劇部にいて
一緒に帰りたくても、遊びたくても部活がある。

私が寂しそうだったのか、ある日、
「香衣ちゃん、3年生が引退して自由だから遊びにくる?」
と、何気なく誘ってくれた。

1年生と2年生しかいないという状況は…
本当に自由で、しかも「先輩」と呼ばれる心地よさと、
演劇部という、また「ゆるい環境」に魅力を感じ、
フジモリ、まさかの中2の終わりからの入部

ゆるい部活なので、ただ楽しかっただけしか覚えていない。
しかも、中2の終わりから入ったので、翌年の文化祭で
演劇をたった一回、披露したら引退という、
蝉のように短命な部員だった。

全校生徒にも、望まれていない演劇だっただろうけれど
【文化祭での発表】という時間は貰えているので、
演目を考えなくてはならない。

で…問題が発生する。
部員が少ないため、演じられる舞台が少ないという
悲しい現実に直面したのだ。

「人数で台本を選ぶ」という、かわいそうな演劇部。
今なら、インターネットで検索できるだろうけど、
当時、そんなものは存在しないので、「中学校の図書室」
…という、更に可哀想な選択肢しかなかった。

色々と脚本を読んでも、人数でマッチするのは
「人形の家」という台本しかない。
名作なのだろうけれど…暗い印象で
「もっと、他にあるはず!」と、保留にして
探したところ…「エスペラント」というものを見つけた。

この台本をもとに、私たちは引退となる舞台を演じた。

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この舞台をすることで、教科書でしか知らなかった
「ナチス」や、ポーランド人、ユダヤ人が味わった恐怖を
思春期に深く知れたことは良かった。

photo:01


舞台の話の中で、ポーランドの子供たちは
エスペラント語」という言葉を喋り、ドイツ兵から
逃れるのだけれど、あれは作り話ではなく現実だったのだ。

誰かに殺されるという恐ろしさに
子供がさらされるという事は、あってはならないと
今日のニュースで強く思った。