何十年ぶりの大寒波が、ヨーロッパを襲い、
最低でもマイナス、最高でもマイナス…という、
聞いただけで震え上がる気温の中、
それでも、弾丸詰め込みツアーは早朝から開始です。。。

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この日から初めて、地下鉄に。
連日、鉄道を駆使して移動するのが、
今回のミッションの一つでもあるため、
「どこで、どう乗り換えるか」も、事前調査でバッチリです。

3日間有効(20ユーロ)な、パリヴィジットを買いました。
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これがあれば、ある程度の区間で交通機関を乗り放題になるので
沢山、お出かけする人にオススメです。
(※行き先が範囲内かは、調べるか聞くかして下さいね)

ただ!郊外などは対象外になりますので、気をつけて。
(罰金とかになってしまうこともあるらしいです。)

私たちはこの日、ヴェルサイユへ向かったんですが、
ヴェルサイユ宮殿最寄りのヴェルサイユ・リヴゴーシュは
パリヴィジットの範囲外になる
ので、
どうしたらいいか駅員さんに聞いたところ、

「Viroflay Rive Gaucheまで行って一旦、改札を出て
 ヴェルサイユ・リヴゴーシュとの往復切符を買うといいよ」

…と教わり、言われるがままにしました。

人生、寄り道も必要。

で、やっとたどり着いた、ヴェルサイユ!
綺麗だけど、極寒!
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マイナス6℃ぐらいの気温の中、
雪が残るデコボコ石畳の道を とぼとぼ宮殿へと歩く。

あまりの寒さに、虐げられたフランス市民の気持ちになりました。
そりゃ、こんな寒くて飢えているのに、
あんな贅沢されたら、革命も起こしたくなるね…

やさぐれそうになりながら、
ふと前方を見ると、太陽で木々が輝き始め、
宮殿も、ふんわりとした色に!

あー、昨日、オルセーで見た、ルノワールの世界だ。
薄いパステルカラーの点々で、世界が出来上がっている。

フランス革命とルノワールが私の中で混在し、
わけがわからなくなっている間に、到着。

ここではちゃんと、日本語音声ガイドが借りられます。
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鏡の間。

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王のベッド。

豪華絢爛すぎて、圧倒されます。

「太陽王」とか、自分を月になぞらえたり
【絶対的なもの】として君臨した王朝だったけれど、
人間が作り出すものには、終焉が訪れるのだなぁーと
切なくなりました。

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お庭が雪に覆われ、それはそれで切なく、キレイでした。
マリーアントワネットも、こうして窓からお庭を眺めていたのかな…と、
さっきまで革命側だったのに、急に王妃側の気持ちに浸る私。


以前、テレビでヴェルサイユ宮殿の特集をやっていて、
そこで働く人々に密着していたんですが、
「時計を巻く係り」の人がいるそうなんです。

宮殿には100以上の時計があり、今でも動いていて
それを巻く鍵が、それぞれ違うらしいんですが、
全部を把握しているオジサンがいて、宮殿中の時計を巻くんです。

当時、時計は高価な贅沢品であり、宮廷につかえる職人が
沢山いたそうなんですが、その職人さんたちが
フランス革命後、逃げた先がスイスだったため、
スイスは時計が有名になった…と言っていました。

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長ーい廊下を「ハ、ハ、ハ、ハ、ハァ~♪」と、
発声練習しながらオジサンが歩いていた。(さすが自由、平等、博愛の国。)

全く、人がいなかったけど、私がキュンキュンした場所。
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子供部屋?
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前から不思議なんですが、フランスって
お花柄とか、カワイイ色に囲まれているんですが
男性も、カワイイものが好きなのかな?

つづく