宇治川のほとり | 華月洞からのたより

華月洞からのたより

ひとこと多い華月(かげつ)のこだわり

 

東寺をあとに京都駅へ。

 

京都駅から

JR奈良線快速「みやこ路」で18分

「宇治」へ。

 

まずは宇治川にかかる宇治橋を目指しました。

 

 

宇治といえばお茶。

そして「源氏物語」の最後の部分

「宇治十帖」の舞台です。

 

 

宇治橋を背に紫式部センセイがおられます。

 

 

 

 

石山寺の執筆中のセンセイよりずいぶんお若い、

というより幼い。

12,3歳くらいにしか見えないんですけど。

 

漢文をすらすら読みこなしお父さんを複雑な気分にさせた

少女時代の紫式部は

こういうカンジだったのかな。

 

 

 

可愛いですけれど、ものすごく知的。

頭のいい、観察力、洞察力のある少女というカンジ。

肖像画など残っていませんし実際似てるかどうかより

紫式部の本質は

確かにこの像に結晶しているように感じます。

 

 

 

 

紫式部像の脇にある階段で、水辺まで降りてゆけます。

澄んだ水、美しい川ですが、水量もあり流れも速い。

 

浮舟・・・。

 

 

・・・・・

・・・・・

 

「宇治十帖」は別の作者の手によるもの、という説も

ありますよね。

 

私は紫式部作と思いたい。

 

作中人物と同じように作者の紫式部が

「光源氏」という重石から解き放たれて

奔放に筆を振るったイメージです。

 

あの終わり方は

意図したものではないのかもしれませんが

凄すぎます。