【あらすじ】
就職活動真っ只中の拓人は、同じ大学で同じ就活生である光太郎とルームシェアをしており、光太郎の元カノである瑞月に密かに想いを寄せていた。
そんな瑞月の友達の理香が、彼氏の隆良と同棲しているのがたまたま拓人達の住むマンションの上の階だったことから、5人の就活生たちはその部屋で共同戦線を張る。
一方拓人の学生時代の演劇仲間のギンジは就職活動をせず、自分の劇団を立ち上げて毎月公演を行っている。
考え方の違いから袂を分かつことになったギンジのことを、拓人は“痛い奴”という目で見ていた。
【感想】
ちょうどSNSが普及してきた頃に描かれた作品で、SNSの闇の部分を見事に暴いてくれています。
不特定多数の人へ向けての自己顕示欲や承認欲求の発露は、SNS利用者なら誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
仮に自身がそうでかなったとしても、友人や知り合いのアカウントでそれを感じた経験はあると思います。
SNSが普及してから月日が流れ、ある程度のリテラシーは確立されたようにも見受けられますが、それでも油断すると人の“痛い部分”は簡単に顔を出します。
かくいう自分もSNSでは何度も失敗してきました。
特におじさんの痛いSNSは見てられないので、今後はより一層気を付けていきたいと思います。