2016年7月3日③ | 子宮体癌で旅立った母

子宮体癌で旅立った母

2年4ヶ月子宮体癌と闘った母の記録です。
亡くなってから後悔ばかり…
思い出すのは辛いけど、母の頑張った証をここに残します。

家族との日々の出来事も書きたいです。

検査中は結果が不安というよりは、
12時間も倒れたままだった母を想うと
悲しくてたまらなかった。
どんな気持ちで助けを待っていたのだろう…

そして遠方に住んでいる姉と二人で
診察室へ入りました。

残酷に告げられた…

脳外科医の二人が画像を見ながら
話始めた。

脳に腫瘍があるね~、
3~4センチかな

カルテ見て今までの経過から考えて
脳転移だろうね~


わたしは、視界が真っ暗になり
息が出来なかった…
なんなの…この辛すぎる現実は…
なんのために抗がん剤やったの、
神様なんていないし、奇跡なんてないよ…
どん底につきおたされた私に
更に先生達は話を続けた。


前頭葉にあって、
今から手術して取り除けって言われれば
私なら出来ますよ~。ドリルで穴をあけて~

でも今さらやったって
しょうがないでしょう~(笑)

先生達は笑いながらこれを
言いました。
私は悔しいけど何も言葉に出せず
ただただ涙が出ました。

何も言えない私にかわり
姉が小さい声で

もういいです、母が可哀想なので。

それを聞いたこの人達は、
じゃ、とりあえず入院して
明日に婦人科の主治医に判断して
もらいましょうと言った。

あの時は、脳に転移していたという事に
ショックで怒りをあの人達にぶつけられな
かったけど、

私は、あの先生達を一生許さない。
先生と呼ばれる資格もない。
家族が病気なったら
同じように、今さらしょうがない
と笑いながら言えるのだろうか。