12時間も倒れたままだった母を想うと
悲しくてたまらなかった。
どんな気持ちで助けを待っていたのだろう…
そして遠方に住んでいる姉と二人で
診察室へ入りました。
残酷に告げられた…
脳外科医の二人が画像を見ながら
話始めた。
脳に腫瘍があるね~、
3~4センチかな
カルテ見て今までの経過から考えて
脳転移だろうね~
わたしは、視界が真っ暗になり
息が出来なかった…
なんなの…この辛すぎる現実は…
なんのために抗がん剤やったの、
神様なんていないし、奇跡なんてないよ…
どん底につきおたされた私に
更に先生達は話を続けた。
前頭葉にあって、
今から手術して取り除けって言われれば
私なら出来ますよ~。ドリルで穴をあけて~
でも今さらやったって
しょうがないでしょう~(笑)
先生達は笑いながらこれを
言いました。
私は悔しいけど何も言葉に出せず
ただただ涙が出ました。
何も言えない私にかわり
姉が小さい声で
もういいです、母が可哀想なので。
それを聞いたこの人達は、
じゃ、とりあえず入院して
明日に婦人科の主治医に判断して
もらいましょうと言った。
あの時は、脳に転移していたという事に
ショックで怒りをあの人達にぶつけられな
かったけど、
私は、あの先生達を一生許さない。
先生と呼ばれる資格もない。
家族が病気なったら
同じように、今さらしょうがない
と笑いながら言えるのだろうか。