うしおととらの、くれたもの。 | マンガ大好き! ~漫画のよろず屋的ブログ

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マンガ ときどき、色んなホビー。
そんなブログです。

こんにちは。かどえもんです。

あなたは、何かを創ったことがありますか?
その時って、どんな気持ちだったでしょうか。

ブログ、イラスト、芸術、映画、ゲーム、そしてマンガも。

私は
全ての制作した何か――作品には
制作した人の伝えたいものがあると思っています。

ある人は、今日、こんなことがあったんだよ!
・・・ っていう気持ちをみんなと共感したいから
ブログを書きます。

ある人は、嬉しい気持ちや
言葉にできない気持ちを乗せてイラストを描きます。

お金をいっぱい儲けたいから
みんなが感動できるものを映画で伝える
・・・人もいるかも。(えー)

 
全ての行動には、きっと理由がある。

プラモをだらだら作ることさえ
自分自身に「暇をつぶしたいんだ」ということを
伝えたいからかもしれませんね。(強引か)
動機はどうあれ、すべてのクリエイターに敬意を!


勿論、マンガも例外ではありません。

そして、その「伝えたいもの」
作品により強弱や
感じにくいもの、感じやすいものはありますが

最近、とても強く
作者の想いが感じられた作品があります。


それが・・・
2013年の週刊サンデー4・5合併号~6号で掲載された

うしおととら
です。


 
週刊サンデー4・5合併号より



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「うしおととら」って、どんな漫画?
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週刊サンデーで
1990~1996年の期間で連載された作品です。

作者は藤田和日郎さん。

実家がお寺の元気な少年
蒼月潮(あおつきうしお)くんが

ある日、家の蔵にある地下で
槍に縫いとめられた妖怪「とら」に出会い
そこから妖怪にまつわる
様々な事件に巻きこまれていく。

・・・といったストーリーです。

 
4・5合併号より。
今回の読み切りは初めて「うしおととら」を読む方のために
キャラ紹介や簡単なストーリーもわかるよう
配慮されているので安心ですね。


このまま説明すると
確実に長く語ってしまいそうなので控えめに。(;´▽`A``
機会をみつけて、しっかり紹介したい名作ですね~。

もう20年以上前の作品なので
絵の古さやタッチがちょっと
・・・という方もいるのではないでしょうか。

ですが、ここを「味」と
感じることができたなら超オススメです!

この作品の魅力は
少年誌らしいアツい展開もあるのですが

作者の魂を感じられるような
コマやセリフの数々だと思うんです。


 
4巻。ふすまは今見ても怖いです…。(´;ω;`)


 
19巻。セリフはネタバレ度が高いので
敢えて控えめなコマを。


1話だけ試し読みもできますので
よろしければ!
http://websunday.net/museum/no01/no01in.html



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そんな藤田さんが
読み切りに込めた熱い想い

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※説明の都合上、ネタバレに
ご注意ください!

挿し絵は全て週刊サンデー4・5合併号、6号から。

読み切りでも
そんな魂のこもったコマやセリフは健在です。

大まかなストーリーは
妖怪が現れて大変なところを
うしおととらが退治!


というわかりやすいストーリーですが

今回の読み切りは
東日本震災復興支援の為のマンガ
ですから、それに向けられた
メッセージが感じられます。


一番のメッセージは

チャコちゃんの行動。

 

今回の読み切りで
初登場の彼女ですが

不幸に抗うことができず
流されるままの人生を
送っていました・・・。

しかも、幼くして亡くなってしまい
今でも現世を彷徨っています。
(つまり、現時点でおばけという・・・)

ですが、「うしおととら」との出会いをきっかけに

運命に抗い
自分の道を進む行動に
出ることができました。

きっかけとなったのは
「3度ぶつけ」という遊びです。


チャコちゃんは3度ぶつけが大好きなんですが
それはもうへたくそで(笑)


 
このように、ぽこぽこあたります。(ノ∀`)

それでチャコちゃんは
ボールにあたることと
不幸をダブらせて考えてしまいます。

だから・・・
あたしさ・・・

ボールみたいに
「フコー」が
当たっちゃうんだよねえ・・・


 

チャコちゃんはクラスメートの
いなもっちゃんにも
よく言われていました。

よーく見るのさ。
したら、なんでも
よけられるって!


 
4・5合併号

それでも。
良く見ていても避けられない現実が
チャコちゃんの中にありました。(´・ω・`)

両親のケンカも、離婚も
自分が亡くなった原因である
列車事故も。

 

それでもチャコちゃんは
負けていません。


 
うしおととらと共に
うまくよける為の練習をしています。
よ~く見て、よける!


そして・・・
「フコー」の象徴として
人の魂を燃料として、この世を走る妖怪
「火車」が登場します。



 
6号より。火車怖い超怖い(´;ω;`)

本当はお迎えの汽車で
あの世へ向かうはずのチャコちゃんを
食べて燃料にしようと企みます。


それを阻止するために
うしおととらが活躍するのですが
どうにも分が悪い状況です。

そこでチャコちゃんが
勇気を出して行動に出ます!


 


どうしてこんな行動に出られたのか。
それは、あの3度ぶつけでの
思い出があったからなんです。


 

以下
3度ぶつけと不幸をダブらせたチャコちゃんに
うしおが伝えた言葉です。

本人がいくら気イつけてても、
いくらいい子にしてても、
フコーが当たってくるコトがあるよ。

当たったフコーを
なかったコトには
できないけど、

それは・・・
もう終わっちゃったコトなんだよ。

そしたら、
そしたらオレ達は
絶対にこう考えるしかねえよな!


フコーにゃ毎日当たらねえ!!

当たってたまる
もんかってよ!!


 

チャコちゃんの活躍で
大きく隙を晒した火車は
うしおととらに退治されます。


「フコー」を自らの意思と行動で
回避したチャコちゃん

それは
震災という避けられない現実に
勇気を出して立ち向かって欲しい

フコーにゃ毎日当たらねえ!!
当たってたまるもんかって
信じて欲しい


そんなメッセージが
込められているのではないでしょうか。



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その他
散りばめられた想いについて

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そして
チャコちゃんと友人いなもっちゃんの
やり取りにも
メッセージを感じました。



 
見た目年齢が全然違うんですが
この2人は小学生時代のクラスメートです。
(チャコちゃんは昔に他界しているので)

チャコちゃんは前述したように
不幸な人生を送っていましたが

いなもっちゃんは苦労もあるけど
幸せな人生を送っていました。


自分だけ幸せで申し訳ない気持ちと
何かできたかもしれないのに
何もしていなかった自分が
色々とダブる・・・。(´・ω・`)

それでも
チャコちゃんがいなもっちゃんを
そっと撫でてくれたおかげで

いなもっちゃんは
救われた気持ちになります。

 
そうですよね。
生きているというだけで
どこにだって行けます。


生きる、ということに関して
うしおも私たちに
メッセージをくれました。


お話しの冒頭で、いつまでたっても
部屋の片づけをしないうしおが
何気なく話したセリフ

 
オレにゃ、たっぷり時間があんだからよ!
いつかそのうち片づけるさー。エヘヘヘ。


その後、うしおは
幼くして亡くなったチャコちゃんとの
お別れのとき、こう言います。

 
オ・・・オレ・・・今まで
自分にゃたっぷり時間が
あると思ってたんだよ・・・

だから、なんでも
メンドくさいから
先にのばしたり・・・

かたずけとか・・・
その、勉強とか・・・

・・・だから・・・チャコちゃんの
知ったら・・・も、もっと
ちゃんとしなきゃ、

バ、バチが当たるなって・・・
その・・・



うまくいえないけど
今を精一杯生きよう。
うしおは、きっと
そう言いたかったんでしょうね。


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今を生きる。
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私たちの人生は、
突然湧いた幸せなことも
回避不可能な不幸なことも
沢山あります。

だから
前を向いて生きるためにも
不幸に決して負けないで
幸せには感謝して

今を生きたいものですね。

ありがとう。
うしおととら。

最高のメッセージを
受け取りました。


というわけで。

うしおととらが収録された
ヒーローズ・カムバック
いかがでしょうか。

あなたの心に
生きる勇気が芽生えますよ!



いつものあなたも。はじめてのあなたも。読んでくださってありがとう!
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犬夜叉も読みました~。
こちらも中々でしたよ! 他の作品も楽しみです。(*^▽^*)