"角海老のゴールデンボーイ”岡田博喜初インタビュー | エビ☆ログ

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角海老ボクシングジム公式ブログ

31日(火)、東京・後楽園ホールで開催される

’12角海老ボクシング

-On Your Marks- 」の目玉は

興行のイメージキャラに抜擢された

2007年アマ高校2冠・岡田博喜 プロ2戦目

デビュー戦の際にはインタビューができなかったので、

前回聞けなかった分もたっぷり上乗せしてお届けします。

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― 昨年10月のプロデビュー戦。右カウンターを炸裂させて鮮烈な初陣を飾りました。満点に近い滑り出しでしたが、かなり緊張していたと聞きました。

岡田:めっちゃ緊張しましたよ。倒した時以外は覚えていないんです。倒した瞬間「今だ!」というのはありましたけど。(相手が仕掛けて)来た瞬間、絶対に倒せると思いました。でもそこ以外は全然・・・。


―傍目にはとても緊張していたようには映らなかったけどね。DVDで客観的に見て、自己評価は?

岡田:意外と動けてましたね。自分ではジャブも少ないし、「どうしよう、どうしよう」と考えていた気がしますね。1Rとったかなとは思いましたけどね。でもビデオ見たら、結構ジャブも出てましたね。


―さて今回の話題に移りますが、対戦相手が見つからず、いきなり外国人選手との対戦になりました。それについては?

岡田:怖いですよ。「負けたらどうしよう」というプレッシャーもありますけど、まあ行けるかなとは思っています。


―タイ国からペッチトンチャイ・シリモンコンジムという5勝3敗の選手を迎えますが、一説によるとサウスポーとの噂もあり、少し情報が錯綜しているところがあります。もし相手がサウスポーだったとしても、対処できる自信はある?

岡田:アマチュアの時も、相手は当日に分かっていましたからね。今はオーソドックスで練習しているから、ちょっとは嫌だなというのもありますけど、サウスポーに対する戦い方は自分の中にあるんで。まあ身長は167くらいで低いみたいなんで、むしろサウスポーでも良いかなとも思っています。リングに上がって、いきなり相手がサウスポーだったと知ったら、戸惑うかもしれないですけど。


―今回は興行ポスターにも単独登場となりました。ジムの期待の証でもありますが、それが重荷になる部分は?

岡田:半々ですね。期待に応えられなければ今後の自分にも響くし、期待に応えることができれば今後に繋げることできるし。変な泥試合をして勝ってもしょうがないですからね。


―目標とするボクサー、ボクシングスタイルは?

岡田:最近、いろんな選手を見るようになりましたけど、それでもやっぱり徳山(昌守、元WBC世界S・フライ級チャンピオン)とメイウェザーが好きです。


―徳山選手の名前が挙がったのが非常に腑に落ちました。岡田の絶妙な間合いの取り方は、徳山選手に相通じるものを感じるんで。やはり徳山選手のスタイルが、自分のボクシングに潜在的な影響を及ぼしている部分は大きいと。

岡田:小っちゃい頃から見ていたから、自然とそうなったんじゃないですかね。


―駿台学園高卒業後に進学した明治大学を中退し、一度はボクシングと離れました。そこからプロに転向して、ボクシングを再開しようと決意するまでの経緯を教えて下さい。

岡田:ちょっとこれを言うのは、本当は恥ずかしいんですけど・・・、夜中にテレビを見ていたら、同学年の岩佐(亮祐、現・日本バンタム級チャンピオン)がタイトルマッチをやっていて、それまでボクシングは「趣味で続けりゃいいや」と思っていたんですけど、あいつも頑張ってるし、俺ももう1回頑張ろうと思ったんですよね。


―それでは更に遡って、ボクシングを始めたきっかけは?

岡田:覚えていないんです。気付いたら、ジムに行っていたという感じで。やっているうちに面白くなっていったんでしょうね。  


―岡田のアマ経歴だったら、もっと条件の良いジムも探せたと思うんだけど(笑)、どうして角海老に入門を決めたの?

岡田:いろいろ回ろうと思って、一発目に角海老に来たんですよ。最初、ジムに「体験入門やってますか?」と電話して、「やっています」って言うんで、「今から行きたいんですけど」って聞いたら、「大丈夫です」って言うことで、早速その日に体験入門に来きました。最初は殿(加藤良紀トレーナー)にジムを案内してもらって、ちょっとシャドーしたら、(田中栄民)先生に「ボクシングやってたことあるだろ」と言われて。アマ経歴を説明して、「良かったらまた来い」って言ってもらえたんで、次の日に来て、ここにしようと思いました。凄くやり易くて、居心地が良いなと思ってんで。


―ボクサー特有のギラギラした雰囲気を漂わせていないというか、「ボクサーっぽくないね」なんて言われたりしない?

岡田:それ、よく言われます。先輩が「こいつ、ボクシングやってるんだよ」と知り合いの人に紹介すると、「何か弱そうだね。とてもボクシングやってるように見えない」ってよく言われるんです。だからといって、別にチクショーとか思ったりもないですよ。  


―でも飄々とした佇まい、リング上で気負った様子もなく、常に一定の精神状態を保てるのが、ボクサー岡田博喜の武器ではないかと。

岡田:それはあるかもしれないです。高校時代の監督にも「おまえの良いところはそこだな」と言われていました。


―言葉は悪いかもしれないけど、特殊な競技性を持つボクシングというスポーツを簡単にこなしてるようにさえ見えます。「ボクシングって難しいなあ」と感じた経験って少ないんじゃない?

岡田:はい。そんなに難しいと思ったことないですね。皆、難しく考えちゃうから、難しいと思うんじゃないんですかね。


―最終目標はもちろん?

岡田:チャンピオンになりたいと思いますけど、その前に1試合1試合をちゃんと勝ちたいです。その結果、おまけとして付いてくるのがチャンピオンかなって。もちろんチャンピオンになって、名声を浴びたい気持ちはありますけどね。


―今回の試合、KO勝ちに対するこだわりはある?

岡田:ありますよ。わざわざ海外から選手を呼んでもらったわけですから、KOで勝たないと何を言われるか分からないし。勝って当たり前、倒して当たり前だと思われているでしょうし。


―ベルトラインに入っていた「SABO」というニックネームは佐藤直樹トレーナー命名によるものですが、結構気に入ってるようで。

岡田:(ベルトラインに)何かあった方が良いかなと思って。でも「角海老宝石」と入れるのもアレかなと思って、(SABOと)入れたんですけど、たまたま雑誌(ボクシング・ビート)にも取り上げられて、とりあえずは成功かなと思っています。


―「SABO」ってワンピースに登場するキャラクターと、「サボる」の意味がかかっているんだよね?

岡田:本当、ジャストミートですよね。


―二人三脚でプロキャリアを歩んでいく佐藤トレーナーは、良い意味で指導者というよりは兄貴分みたいな関係じゃないですか?

岡田:ボクシングの話だけじゃなくて、いろんな雑談もしてくれるじゃないですか。「あれやれ、これやれ」と(上から押し付けるような)言われ方をされることもないし、凄くやり易い環境を作ってもらっています。きついようで、意外に優しいですし。


―最終試合出場ということで、最後までお客さんに残ってもらうために、自己PRをお願いします。

岡田:倒しにいけたら倒したいと思っています。自分はカウンターで倒すことが多いから、目を離さずにずっと見てて欲しいです。


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活字に起こすと、ところどころで

大胆不敵な発言に読めるかもしれないですけど、

実際はこんなキャラクターなもんで、

ビックマウス的な匂いを一切させないニュアンス、

伝わりましたかね??

一瞬で終わる可能性があるんで、

瞬きもしない勢いで

俊英の一挙手一投足にご注目下さい。