ボクシング界の伊達直人 | エビ☆ログ

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角海老ボクシングジム公式ブログ

「伊達直人」と名乗る人物から児童養護施設にランドセルなどが

寄付されているというニュースが連日報道され、

全国に伊達直人が出現する社会現象が巻き起こっています。


エビ☆ログ-坂本博之


このニュースを耳目にしたボクシングファンで

元OPBF・日本ライト級チャンピオン坂本博之さんを思い浮かべた方は

少なくなかったのではないでしょうか。

実際、坂本さんの下には

マスコミ取材が殺到しているという話も耳にします。


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福岡県の児童養護施設「和白青松園」で

幼少の一時を過ごした坂本さんは

「全ての子ども達は平等に」という理念の下、

全国の児童養護施設で生活する

子ども達への支援を目的とした

「こころの青空基金 」を

4度目の世界挑戦を目前に控えた

2000年7月1日に設立。

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2007年1月の現役引退後は

「SRS(スカイハイ・リングス)」と題した

ボクシングセッションを通じて、

子供たちに「夢」を持つことの大切さを啓蒙する活動を行ない、

全国各地を飛び回る多忙な日々を送られています。


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坂本さんの座右の銘は

熱を持って接すれば、

熱を持って帰ってくる


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あくまで筆者の率直な印象に過ぎないのですが、

今では多くの講演活動をこなされるように、

饒舌な印象が強い坂本さんも

日本チャンピオンの座に就いていた頃は黙して語らず、

試合後の勝利者インタビューでも口数は少なく

孤高のオーラをまとっていたように感じました。


勝負師の殺気を漂わせながら、行く手を阻もうとする相手を

身の毛もよだつKO劇でキャンバスになぎ倒し、

満場の観客を呼び込む人気ボクサーとなった坂本さんでしたが、

そのボクシングキャリアは決して順風満帆ではありませんでした。

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しかし、負けても、

ファンが坂本さんの下を去ることはありませんでした。

誤解を恐れずに言わせてもらえば、

敗戦を重ねる度に、坂本さんの人間味が滲み出るようになり、

打たれても打たれても前進を止めない不屈の精神力に

多くのファンは魅力を感じたのではないでしょうか。

いつしか人間力こそが坂本博之の求心力となったのです。


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試合後のリング上では同僚・後輩たちに囲まれ、

リングから降りると、多くのファンの輪が生まれるという光景は

ボクシングファンにはお馴染みですが、

ファンや周りの人たちの「熱」が

坂本さんの気持ちを熔解させた面も

多分にあったのではないかと思います。


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「ボクシングを通じて、多くの人にたくさんの愛情をもらった。

自然とそうなっていったような気がするよ」


熱心なファンの「熱」に突き動かされて、

坂本博之は「熱」を発するボクサーに昇華し、

その「熱」をファンが感じ取り、戦いに熱狂する。


リングを降りた坂本さんは、

現役時代以上の「熱」をもって

子供たちに「熱」を伝える活動に励んでいます。


エビ☆ログ-SRSボクシングジム


「手を差し伸べる大人もいるということを教えてあげたい」

と語る坂本さんは

昨年8月8日、東京都荒川区西日暮里に

「SRSボクシングジム」をオープンし、

いよいよ今月28日には

ジム第一号選手、錨吉人選手とともに初陣に臨みますが、

今回の現象を通じて、

坂本さんのライフワークにもご関心を寄せていただけたら幸いです。


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ちなみに上の写真は本日の坂本さん。

左はライバルであり心友のリック吉村さんです。

日本王座防衛記録のレコードホルダーです。

貴重な2ショット、本当にありがとうございます。

◇こころの青空基金

http://aozora-srs.com/index.html