本日は東京・後楽園ホールで「角海老ボクシング 」が開催されますが、加藤”デーヴ”善孝の日本タイトル初挑戦も2日後に迫ってきました。「ボクシングコラム 」にUPされた「日本タイトルマッチ直前インタビュー 」をエビ☆ログで再録いたします。
12月20日に日本タイトルに初挑戦するライト級1位・加藤善孝。王者・近藤明広(日東)との大一番を10日前に控え、練習をほぼ打ち上げた加藤にその意気込みを聞いた。 【野口 弘宜】
――仕上がり具合はいかがですか?
「好調です。かつてないぐらい良いですね。もう、やるだけやったと言い切れると思います」
――しっかり準備ができたと
「そうですね。質も量も、今までとは比べものにならないですね。今回は練習期間が3カ月間あったんで、万全の準備ができたと思います」
――やはりタイトルマッチということも大きい?
「もちろんです。それに加えてチャンピオンの近藤選手は世界ランク8位なんで、この試合に勝てば1ケタの世界ランキングが手に入るというのが大きいですね。自分の目標はあくまで世界チャンピオンなんで、もしかしたら日本タイトルより世界ランカーの肩書きの方が魅力的かもしれませんね」
――練習内容は?
「スパーリングは150ラウンド近くやりました。スタミナに関しても10ラウンドのスパーをこなしてきてるんで問題ないです」
――スパーリングは東洋太平洋スーパーフェザー級王者の内山高志選手(ワタナベ)や階級が上の選手ともかなりやったそうで
「内山さんはやっぱり強かったですし、色々と吸収させてもらいました。最後は内山さんにも強くなったと言ってもらえて自信にもなりましたね。そのほかウェルター級8位の下川原(雄大・角海老)さんや、スーパーライト級2位の長瀬(慎弥・フラッシュ赤羽)選手なんかともやらせてもらったりして、やっぱり階級が上の選手は体もパワーも違うんでハードでしたけど、そのぶん力も付いたと思います」
――強くなった実感はある?
「ありますね。内山さんや上の階級の選手たちとのスパーでパワーアップもしたと思うし、体もいままでと違ってだいぶ思うように動くようになりました。これまでは単発になりがちだったのが反省点だったんですが、連打も出せるようになってきて自分でも強くなったと言えると思います」
――試合はどういうイメージで?
「前半からプレッシャーをかけて全部のラウンドを取るつもりで。あとは連打。7、8ラウンドでKOできれば理想です」
――注意する点は?
「カウンターですね。近藤選手は前チャンピオンの三垣(龍次・MT)選手は1ラウンドKOで倒したんですが、その時もカウンターでした。だから集中力を切らさずに、カウンターをしっかり警戒することですね」
――初めてのタイトル挑戦ということで気持ち的には?
「それが不思議とすごく落ち着いてます。減量もあと1キロまで落ちて苦労もないし、気持ち的にも余裕を持ってここまで来られたと思います」
――ジムや周囲の期待を意識することは?
「それはありますね。角海老はちょうど今は1本もベルトがない状態で、今年最後に自分がベルトを持って帰りたいという思いは強いです。自分は入門して7年目でたくさんの人たちにお世話になってここまで育ててもらったんで、恩返しができればと。あとトレーナーの佐藤(直樹)さんもまだチャンピオンを出してないんで、佐藤さんのためにもベルトを取ります。そのほか今回は300人近く応援に来てくれるので、周りの期待を力に変えてリングに上がりたいと思います」
――最後に意気込みを
「とにかく早く試合がしたいです。ワクワクしてます。別に相手をなめてるとかそういうわけじゃないんですが、今回は自信があります。自分の夢を叶えるためにも必ず勝ってチャンピオンになって、最高の年越しを迎えたいと思います。応援宜しくお願いします」
「ボクシングブログ」のレギュラーコラム「田中栄民の徒然なるまま日々のこと 」でもデーヴの初挑戦の話題が取り上げられておりますので、是非御一読あれ。