6月8日に王者・木村章司(花形)を相手に日本スーパーバンタム級タイトルに初挑戦する
同級6位の金沢知基 。現在ベルトのない角海老宝石ジムにとっても期待の新鋭、”激闘王” 金沢に、ベテラン木村の初防衛を阻止させて今年初の戴冠劇と行きたいところ。
4日、ジムで練習をほぼ打ち上げて減量調整に入る直前の金沢に、タイトルマッチへ向けた最後の意気込みを聞いた!!
――練習もほぼ打ち上げですか?
「そうですね。明日(5日)軽くジムで最後の練習をやって少し休んで、それから減量に入ります」
――減量はあとどれぐらいですか?
「今で1キロオーバーです」
――仕上がりも順調そうで
「もうバッチリです。自分のできることはすべてやった感じです」
――顔つきもだいぶ引き締まりましたね
「そうですか?(笑)いやでもホントに毎日キツイ練習して、最後の方はいい加減イヤになったけど、妥協しないで自分を追い込んでやり遂げたんで。なんか今はもう清々しい気分です(笑)」
――練習期間はどれぐらいだったんですか?
「動き始めたのが4月ぐらいだから、2カ月ですかね」
――タイトルマッチということで練習から意気込みも違った?
「やっぱり違いましたね。月曜から土曜、トレーナー(加藤良紀)もずっと付き合ってくれて、練習の質も量も今までで一番でした。ホントに毎日が厳しい練習だったんですけど、終わってみたらあっという間でしたね」
――自信はある?
「ありますね。これだけやって自信なかったらヤバイっていうぐらいあります」
――見た感じ、あまり緊張しているようにも見えませんね
「自分はあまり緊張しないんですよ。試合当日にガーっと上がってくるタイプです。でも練習でだいぶ追い込んだんで、メンタルも強くなった気がします」
――自分が強くなった実感はある?
「心も体も今までで一番強いと思います」
――あとはそれをリングで出すだけですね
「そうですね。悔いのないように、思い切りやるだけです。最後は気持ちの勝負、自分は負ける気はしません」
――チャンピオンの木村選手にとっては初防衛戦ですね。初防衛はタイトル獲得より難しいとも言われますから
「実際それ以前にチャンピオンだった時にも(木村選手は)初防衛で負けてますから。また同じ展開にさせますよ」
――試合に向けて今はどういう気持ちですか?
「楽しみです。早くリングに上がりたいです」
――どういう試合をイメージしていますか?
「とにかく打ち合いに持っていきたいですね。打たれても退かないで、打ち返して。結局は殴り合いですね」
――得意のパンチは?
「左フックです。これはもう公言してるんで。最後は左フックで決めたいです」
――角海老は坂本博之選手、小堀祐介選手と左フックの系譜が確実にあるような気がします。自分もそこに名を刻もうと。
「そういえば確かにそうですね。左フックが強い選手は多いですね。そこは伝統ということで」
――逆に気をつけたいところは?
「10ラウンドの長丁場なんで変なパンチをもらわないように。打ち合いに行く時もガードをしっかり上げてくことですね」
――木村選手は巧さもある選手ですから、なんとか打ち合いに持ち込みたいですね
「はい、経験もあるだろうし。打ち合ってくれますかね? でも打ち合ってくれると思います。やっぱりチャンピオンですから。鬼門の初防衛戦だし、そこはチャンピオンらしく挑戦者を迎え撃つぐらいの気持ちでいて欲しいですね」
――仲間や周りの応援も力になっている?
「当然です。チケットも今までで一番売れてるし、ジムでも榎(洋之)さんや本望(信人)さん、先生(田中栄民チーフトレーナー)からもアドバイスをもらったり、本当に周りから大きな力をもらってます」
――分かりました。金沢選手がチャンピオンになれることを応援しています。最後に意気込みを
「妥協のない練習をして、追い込んで、全部やってきました。あとは試合で自分の力を相手にぶつけるだけです。6月8日、チャンピオンになるのは僕です。応援宜しくお願いします!!」
取材:野口弘宜
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