JR横浜線古淵駅を南へ出て、国道16号線に当たったら右、八王子方面へ少し行く。大野台二丁目の信号を左折して、道なりに10分弱ほどで大野台御嶽神社前の信号がある。その少し南側に鳥居が見える。駅から30分弱は歩くか。
この神社は神奈川県神社庁には登録されていない。亀ヶ池八幡宮の兼務社である。それだけに情報量が少ないのだが、境内に神社の沿革の碑があり、これに詳しく書かれている。これに沿って見てみる。
昭和十六年(1941)、北海道からの先駆開拓者の定着、営農により、大部分が山林であった土地を開拓。それに京浜地区からの疎開者を加え、戦前、戦後を通じ、食料の確保、増産に寄与するところ、誠に大きいものがありました。
終戦直後は社会環境、人心ともに混乱の時代でありましたが、人々は心の安らぎ、拠り所を求める世相の祈り、住民合意で神社の創祀がなされました。
昭和二十二年(1947)、中淵野辺の皇武神社から分祀され、大野台御嶽神社として創祀されました。御神体は日本武尊。
このあたりは開拓民によって切り拓かれた土地だったのだ。人々が多く住むようになり、戦後の不安な時期に人々の心に安寧をもたらすために創祀された神社だったのである。
鳥居からまっすぐに伸びる参道の正面に、小ぶりな社殿があるが、周囲には公園や公民館のようなものもあり、「人が集まる場所」であったことは今でも変わらないようだ。
10メートルをはるかに超えるような松が何本も聳えているのも印象的であり、往時を偲ばせている。
[相模原市南区大野台4-1-3]


