LAで不可解な連続殺人事件が発生。ベック刑事はFBI捜査官のギャラガーと共に捜査に乗り出すが、犯人の正体は人間の体内に寄生する宇宙生物だった…。監督はジャック・ショルダー、出演はカイル・マクラクラン、マイケル・ヌーリー、キャサリン・キャノン、クラウディア・クリスチャン等です。
（1987年度：アメリカ）
それほど製作費が掛かっているようには思えず、どちらかというとB級に分類されそうな作品ですが、テンポよく見せ場が連続する秀作SFサスペンスに仕上がっています。アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭で大本命だった大作『ロボコップ』を抑えてグランプリを獲得している事実が本作の面白さの一つの証明となっています。実はギャラガーは正義のエイリアンなんですけど、人間の生活に馴染めていない様子をK・マクラクランが好演しています。彼のどこか浮世離れした風貌はこの役柄にピッタリ。まさにハマリ役です。そして悪玉エイリアンの本体はナメクジみたいなキモい姿で、人間に寄生している時に殺すのは不可能。人間から離れた瞬間を狙うしかないという設定が功を奏し、畳み掛ける面白さを生み出しています。
（ザ・シネマで再鑑賞）