便利屋を営む青年・多田と旧友・行天の共同生活を描いた作品。原作は三浦しをん、主演は瑛太＆松田龍平、共演は片岡礼子、鈴木杏、高良健吾、松尾スズキ、本上まなみ等です。
（2011年度：アスミック・エース）
前半は便利屋の仕事ぶりがほのぼのと描かれ、ライトコメディーといった感じですが、徐々にサスペンスフルな展開に移行し、主役二人の過去が明かされる後半は完全にシリアスなヒューマンドラマと化しました。物語の本質は当然後半にあるわけですが、個人的には前半のノリの方が好きです。特に瑛太が「なんじゃこりゃ～！」と叫び、龍平が「全然似てない」と言うシーンにはトボケた遊び心があって面白かったです。70年代のドラマの影響を受けている感じがして、どことなく昭和の香りがする作品です。多少安易なところもありますが、切なさと温かみが同居した、まずまず良作の「探偵物」でした。
（チャンネルＮＥＣＯで鑑賞）