真鍋朋美という若い女性が海難事故で行方不明になった。その数日前、小学校時代の同級生・輝明の留守電に「私のこと覚えてますか」というメッセージが残されていた。輝明は友人らと葬儀に参加し、印象の薄かった朋美のことを思い出そうとするが…。監督は行定勲、出演は麻生久美子、袴田吉彦、河村彩、北村一輝、津田寛治、堺雅人、田中哲司等です。
（2000年度：ケイエスエス）
良くも悪くも映像、撮り方が特徴的な作品です。逆光や影、ピンボケでヒロイン朋美を意図的にぼかしたカットが非常に多いんですよ。それによってミステリアスな雰囲気は出ていますが、麻生久美子ファンとしては、彼女をちゃんと撮らんかい！と思ってしまいました（苦笑）。それとブレる映像が度々あります。本作には別に臨場感なんて必要ないのに、何でそんな撮り方したのかな？ 中盤以降、大人になった朋美と関わった男たちが次々と登場し、事故前の朋美の行動が徐々に明らかになっていくストーリー展開がそこそこ面白いし、ファンタジックな結末もまずまず良かったです。それと無名時代の個性派男優（売れてたのは袴田吉彦だけだったはず）が大挙出演している点も大きな見所です。
（チャンネルＮＥＣＯで鑑賞）